東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【バカ魔王】



何も見えない・・・・何も聞こえない・・・何もいない・・・・何も感じない・・・・・ここはどこだ?浮いているようで、沈んでいるようで・・・・・この感覚は前にも一度あったな。あれは確か・・・・・

謎の夢から覚めると、見たことがある天井があった。ここは確か・・・・昔住んでいた。

アルマ「どこだっけ?」
霊夢「起きたのね。よかった・・・」
アルマ「貧乏人じゃないか」
霊夢「・・・・・永遠に寝てればよかったのに」

冗談なんだから気にしたら負けだよ?霊夢さん。霊夢の隣には神奈子と諏訪子、そして申し訳なさそうに座っている早苗がいた。
起きた俺に対し心配だったのか、神奈子が嬉しそうに言った。

神奈子「やっと起きたのね?」
アルマ「神奈子か。俺やっぱり暴走してたのか?」
神奈子「ええ、思いっきり死欲使って暴走した」
アルマ「悪いな・・・」
神奈子「気にしないで、昔っからの付き合いでしょ?」

今回は俺が悪いのか、こいつの悪ふざけのせいなのか。神のみぞ知るってことで、こいつが神様だけど。
神奈子は悪い癖が無ければ、すごくいいやつで、美人さんなんだけどな。いっつも思うけど。

早苗「あ、あの・・・」
アルマ「ん?ああ、あんたか」
早苗「その・・・私のせいでごめんなさい・・・」
アルマ「気にするな。あんたは悪くない」
早苗「で、でも・・・」

なんか無償にイラついたのでデコピンをしてあげました。

早苗「な、何するんですか!」
アルマ「イラついた」
早苗「え、えー・・・」

俺は気にするタイプがイラついてしまう性格なのです。それよりも、おれには一番問いたいことがある。

アルマ「なんでお前いんの?」
幽香「あんたが心配になったからに決まってるでしょ?」
アルマ「意外・・・・」
幽香「どうゆう意味よ」
アルマ「俺、幽香に嫌われてると思ってた・・・」
幽香「は、はぁぁ?」

だって・・・・今まで色々やられたし、褒めたりすると殺されかけるし・・・俺幽香のこと好きなのに・・・・。あいつほどではないにしろ、幽香も俺は好きだ。

幽香「いつ、誰が、あんたが嫌いって言ったの?」
アルマ「そ、そうだけど・・・・」
幽香「はっきり言うけど、私は貴方を嫌ってはいないわよ?」
アルマ「そうなの?」
幽香「そうよ?だから心配かけないでバカ魔王」

バカって言われた!!嫌っていないの?!本当に嫌われてないの?!

霊夢「ねえ・・・私達いないもの扱いされてる?」
神奈子「そうみたいね」
早苗「あの二人・・・いい感じですね」
霊夢・神奈子「そんなはずない!!!」


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