東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【想い人は橋姫】


土蜘蛛のヤマメが言ったことが本当なら、この橋にいるんだよな?まさか、こんな地底で会えることになるとは.........。
橋の上を進んで行くと欄干の上に座り、なにもない天上を見つめる金髪の少女がいた。
彼女の前まで行くと、緑色の目を大きく見開くがすぐに冷たい視線となった。そんな視線を気にせず軽い感じで話しかけた。

「そんな顔するなよ、泣いちゃうぜ?」
「どうしてそんなに軽いの?まったくあんたが妬ましい」

素っ気なく嫉妬された俺は落胆しつつ反論。

「なんでそんな冷たいんだよ。俺悲しい」
「悲しむ理由がわからない」
「パルスィが冷たくて悲しいです」
「アルマの変わらなさが妬ましい」

この金髪緑眼嫉妬娘は水橋パルスィって言うんだ。橋姫と言われる存在で【嫉妬心を操る程度の能力】を持っている。そして、俺の初恋相手だよ。
意外そうな目が向けられてる気がする。
俺にだって想い人がいてもいいだろ?それにパルスィには何度も告白しようとは思ったんだ。けれど途中で思い止まったり、結果が怖くて誤魔化したりして逃げていました。いわゆるヘタレっていうやつです。あとたまに幽香達に相談したら弾幕をぶつけられた。
パルスィとは幽香や映姫よりも長く一緒にいた昔馴染みで俺が彼女らの前から色々あって消えた後、会いたくても会えない状態であったため再開できてとても嬉しい。

「パルスィに会えなくて悲しかった」
「勝手にいなくなって何を言ってるんだか」

それはそうですけど、俺にだって色々と事情と言うものがあるんですよ?九割方解決したからもういいんだけどさ。まあ、残りの事情は起こることもないし会うことも無いだろうから気にはしない。

「それに勝手気ままなことをした挙句にいなくなってるものね?」
「もしかして根に持ってる.........?」
「当たり前よ。あんな痴態忘れるわけが無いでしょ?妬ましい.........!!」

パルスィに嫌われてるんだよねぇ..................昔彼女の嫉妬を消したら、ものすごく正直な状態になって、すんごいことなったからね。とても可愛かったです。
まあ、嫉妬心の塊から嫉妬を無くせばすごいよ?

「それで?なにしに来たの?」

ここに来た経緯をパルスィに話すと、呆れられつつ苦笑いされた。ひどくないですか?
それでまあ、奥の方へ行かせて欲しいとお願いしました。

「貴方なら信用できるから通してあげるけど、付き添いさせてもらうわ」
「なんで?」
「一緒に..................いや、何をしでかすか分からないもの」

なにを言いかけたんだ?と言うかそうゆうのを信用していないって言うんだよ?知ってました?
パルスィと一緒にいれるならいいけどさ。

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