東方魔人黙示録

怠惰のあるま

正月は感情消去




年が明け清々しい年になると思っていたのか?俺はこれから魔理沙とともに考えた正月遊び名付けて魔王流羽子板大会を開始することにしたのです。ものすごい勢いで荒れそうだろう?安心しろ俺の能力で荒らすことはないそんな感情消し去ってくれる。

「そろそろ始めようぜ」
「気になってたけどメンバーだれ?」
「え?そろそろくるぜ」

待つこと数分俺は恐怖しました。来たメンバーが危なすぎる。最初に来たのは地霊殿のパルスィとさとり様と勇儀さんとお燐お空。
次に幽々子と妖夢、紫と幽香がお越しになりました。紅魔館メンバーは全員来ました。
あと映姫と神奈子と諏訪子と早苗さん来ました。
俺に死ねというか。ナズさんと聖来た。なんとか正常なメンバー来た。

「魔理沙よ。どうやってこんなに集めた」
「それはもちろん私射命丸文のおかげですよ!」
「あ、エセ新聞屋」
「清く正しい射命丸文です。エセ言わないでください」

文が集めたということはだいぶ嫌な予感するけどもう覚悟はできております。

「どんな内容で集めた?」
「私は魔理沙さんが面白い景品が思いつかないから文が考えていいと言ったので」
「待ってろちょっと仕事してくる」

魔理沙は星になったのさ。いやぴちゅってはいない。ちょっとデコピンした。

「さて景品というのは?」
「アルマさんと一日デート権」
「・・・・うんまあいいよ」
「え?感情爆破してくるかと思ってました」
「いやもしかしたらって思ったら悪くもないなと思い」
「そこのところ詳しく!」
「感情爆破」

射命丸文羽子板大会開始寸前で敗退

さてパルスィが優勝することを祈ろう。
あ、ルール説明せねば

「じゃあ優勝した時の景品聞いてるだろうから言わなくてもいい。一番重要なのはルールです」
「あら、普通の羽子板と違うのかしら?」

レミリアが何時ものカリスマ(笑)を醸し出し質問して来た。うんいい質問です。

「普通は負けたら顔に落書きだった」
「そうね」
「だが!魔王流羽子板は負けたら俺の能力で感情を一つ一日消し去ります」
『へ?』

この時みんなの声がハモった。魔理沙は除く。パルスィは怒りの念を込めた眼差しで俺を睨む。パルスィは経験済みだものね。

「ここからは魔理沙さんが説明いたします」
「説明するぜ!まず羽子板は普通のやり方だぜ。けど負けた方は勝った方の指定した感情を消されるぜ!」
「じゃあ勝った方が強欲を指定したら負けた方は強欲の感情が消えて物を欲することがなくなるってことね?」
「さすが霊夢理解が早いぜ!」

みんながなんかざわめいてるけど気にしなーい。感情消されたくないなら負けなければいいのだ。さあどうなることやら。

「じゃあ組み合わせ決めるぜ」

参加するのは全員ではなかったがなかなかのメンバーが参加した。
メンバーは霊夢、レミリア、フラン、咲夜、妖夢、幽香、パルスィ、勇儀、神奈子、映姫、射命丸さんです。魔理沙と俺は参加しません。理由審判だから。

組み合わせ
霊夢-フラン
レミリア-神奈子
映姫-妖夢
パルスィ-射命丸
勇儀-咲夜
幽香-さとり

さとり様は人数合わせでお願いして強制参加していただきました。まず確実にわかっていることはここは原型をとどめてはいられないと思ってます。
聖に来た理由聞いたけど俺を我が子と思えて仕方ないそうです。お前は母さんではないでしょって言ったらそれもいいかもだってさ。怖いよ聖さん。
羽子板大会は霊夢とフランが最初に戦闘しました。ええ、フランが圧倒的な破壊力を持った羽根を霊夢に向け飛ばしたもんだからうん取れないよ誰も。

「勝ったー!」
「じゃあフラン消す感情は?」
「えーっとね・・・・金欲?」
「は?!」
「OK!」

霊夢から金欲が消えました。賽銭箱に走って行った霊夢は中身を全部捨ててました。
そんな入ってなかったけど。
次の試合はレミリア対神奈子二人ともカリスマ(笑)を持っているな。いい戦いになるだろう。
レミリアせこい。空飛べるもん神奈子も飛べるけどレミリアの方が速いからどこに飛ばされてもすぐ取れてる。神奈子遅い。
レミリア勝利した。

「感情は傲慢」
「ナイスチョイス」
「私が傲慢だとでも言いたいのか?」
「当たり前だ」

傲慢が消されました。神奈子さんとても弱々しい感じになってなんかおどおどしてる。
めちゃくちゃ下からでした。

「なんかここまで激しく性格変わるってことはその感情が相当でかかったってことだよな」

アルマが腕を組みながらしみじみ頷いた。

「私にはわからないぜ」

次映姫と妖夢だったんだけど妖夢辞退した。理由感情消されたくないそうです。賢明な判断だ。
さあいよいよパルスィさん来た。相手文だけど大丈夫かな。主に文が

「パルスィさんパルスィさん」
「何よ天狗」
「お願いですから手加減してくださいね」
「なんで?」
「アルマさんが勝てない相手に絶対勝てるわけないじゃないですか!」
「アルマってそんなつよいかしら?」

俺けなされてる。パルスィ酷いから母さん(仮)に泣きつく。そしたら優しく頭なでてくれた聖が母さんでもいい気がして来た。

「・・・・妬ましい!」
「え?ちょ!待って!」

パルスィの怒りに触れたようで射命丸文撃沈。敗因理由俺への嫉妬。
射命丸文さんは気絶して目覚めそうにないので免除。
次勇儀と咲夜さんというチート二人組です。パワーがチートの勇儀さんは羽根を隕石のように飛ばしてく。それを軽々と返す咲夜さんは絶対時止めてる。どこぞの吸血鬼みたいに『ザ・ワー○ド!!』って言ってそう。
決着つかないからじゃんけんしてもらった。
結果勇儀負けた。

「じゃあどうしましょうかしら」
「なんでもいいよ。あたしはこいつらみたいにはならないからね!」

と言って勇儀さんは敗北者達を指差した。霊夢金を持ってる人に金を捨てなさい無駄だからと説いてる。チルノも感染してた。
神奈子早苗に可愛がられてた。

「強気ですね。じゃあそれ消しましょう」
「へ?流石に強気は消せなーーー」
「余裕」

指を鳴らし強制消去。

「ひっ・・・・ご、ごめんなさい!」
「うっわぁ・・・勇儀さん超弱気だ」
「なんか申し訳ないことした気分です」
「けどルールだから今日一日これだ」
「ですね」

勇儀さんに話しかけようとしたら謝られた弱気だなシュールだ。
さあ最後の戦いは幽香対さとり様だ。
と思ったけどフラン脱落。おネムです。
結果人数合わせで二人とも勝利。優勝は誰だろうな。あ、決勝は全員です。面白いからサバイバル形式です。誰狙ってもいい。

「いやあサバイバル形式って言ったらどうなるかと思ってたけど」
「なんでだろ想像はついてたぜ」

羽根三つ開始早々三つ一気にパルスィに向かった。理由パルスィがこれ以上仲良くなって欲しくないだそうだ。理不尽だ。最初の羽根持ってた人幽香と映姫とレミリアだ。

「妬ましいわ。全部はね返せないとでも?」
「え?」
「パルスィああ見えて強いから全部跳ね返せるけどね」
「強すぎだぜ・・・」

返された羽根は幽香、レミリア、さとりに向かい唐突な出来事にびっくりしたそうで全員落とした。

「パルスィつよいなやっぱ」
「異常だぜ」
「さとり様は絶対わざとだ」
「そうだと思うぜ」

映姫生き残るあたり凄いな。
レミリアから傲慢。幽香男勝りな部分。さとり様聞かなかった。怖いよさとり様。

「あらあなたが残るのは意外ね映姫」
「相変わらず強いですねパルスィ?」
「そうでもないわ」
(わたしはなぜ残ってしまったのでしょうか)

羽子板大会は終盤に差し掛かってまいりました。最終対決はもう弾幕勝負で行きましょう。めんどくさいからじゃないのかって?何言ってるんですか幻想郷といえば弾幕勝負だ。

「めちゃくちゃね怠惰の塊」
「決めた俺参加する。覚悟できてるか?嫉妬の塊」
「ええ、あなたを倒す覚悟よ」
「俺への挑発ありがとよ。冷怒【青い太陽と赤い月】!」
「嫉妬【緑色の目をした見えない怪物】!」

赤い月と青い太陽を模した弾幕と見えない巨大な何かとぶつかり合った。よく見ると緑色の目みたいなものがあった。
アルマとパルスィの喧嘩が始まると映姫と咲夜は二人の戦いを眺めていた。

「相変わらず仲がいいのか悪いのか」
「アルマさんって変なところで怒りますよね」
「昔っからこの二人は何かと喧嘩喧嘩って感じだった。けど必ずアルマが負ける」
「パルスィ様の方が強いからってわけじゃなさそうですね」
「アルマは途中から熱が冷めるのよ」

咲夜はアルマをまるで熱した金属みたいだと思った。熱しやすくて冷めやすい金属の魔王。

「金属魔王」
「面白いこと言いますね」
「ぴったりですよ」

こうして羽子板大会はアルマとパルスィの喧嘩によって強制終了となった。優勝はパルスィです。理由は喧嘩が終わった後の話である。

「やめやめ!もうやめる!」
「全く貴方から仕掛けてきといて降参するのやめてくれない?」
「降参じゃない!飽きた!」
「はいはい。じゃあ私が勝ったから優勝でいいかしら?」

アルマは一瞬目を丸くしたがお前には勝てねえはと言って笑った。

「いいよ優勝で景品いる?」
「景品くれなきゃ優勝した意味ないでしょ?」
「何々?景品目当てで来たの?」
「悪い?」

パルスィの顔は真っ赤だったからもう何も言いませんでした。俺も恥ずかしくなって来たから顔直視できないっていうのが主の理由。
年明け早々始まった羽子板大会は俺が満足する結果となったのでした二重の意味で。
次の日敗北者達の総攻撃にあったのは言うまでもないだろ?

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