東方魔人黙示録

怠惰のあるま

真実

消えたアルマもとい乗り移ったグースを捜索のために地獄に向かったパルスィ。他のメンバーは博麗の巫女達に伝えに行った。
地獄に着くと三途の川で待っていたかのように映姫がいた。

「やっと来ましたか」
「映姫がいるってことは要件はわかってるってことでいいわよね?」
「ええ、相変わらず運がないですねアルマは」

そう言うと二人は昔を思い出したように笑った。

「全くね。これで幽香がいれば全員が揃うのに」
「幽香には別件を託しました」
「別件?」

映姫はグースの過去の行いを見て気になることがあったらしく小町に頼み幽香に別件を依頼したのだ。

「気になること?」
「グースの能力は【体を乗っ取る程度の能力】。過去の行いを見ましたがこの能力は一回しか使っていませんでした」
「その使った相手が気になるってこと?」
「はい。能力を使った相手は聖白蓮です」
「え・・・・?」

その頃、幽香はちょうど命蓮寺に着いており、聖と豊聡耳がいる部屋にいた。

「またお邪魔してごめんなさい」
「気にしないでください。それで話とは?」
「アルマ、いえアルマの体が乗っ取られたわ」
「魔王の息子が!?」
「それで聖白蓮あなたに聞きたいことがあるの」

聖は怒りを抑えきれないといった表情であり、近くにいるだけで肌で怒りを感じるほどであった。

「私の息子を・・・・」
「あなたの子じゃないだろ?それで聖に聞きたいことって?」
「グースという男にあったことがあるかしら?」
「!!なぜその男を?」
「やっぱり映姫が正しいってことね・・・」

幽香は浮かない顔をしていた。
パルスィは映姫の言った言葉を信じれていなかった。

「本当なの映姫!?」
「はい。しかもそれは聖白蓮が封印される前です」

聖白蓮は幽香の言った言葉に違和感を覚えた。

「映姫が正しいとはどういうことですか?」
「あなたはグースと出会い能力を使われ身体を乗っ取られた。それは封印される前」

「待って映姫!じゃあグースは!」
「ええ、そうよ」

幽香と映姫はほぼ同時刻のタイミングで言った。

『グースは聖白蓮になりすましアルマの父親を殺した』


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