東方魔人黙示録

怠惰のあるま

魔人降臨!!


魔王のせいけんづきが命中したグースは何食わぬ顔で立っていた。魔王がせいけんづきをした手が命中する前に消えていた。

「あり?死んでるから聞かないと思ったんだが・・・・やっぱり容赦ないか。さすが、我が息子」
「息子にも勝てない父親とは魔王とは思えない弱さだ。お前なんのために来たんだ?」
「いやぁ能力を使いに来ただけかな?」

魔王は消滅していない手を構え、グースに向け弾幕をうちはなった。グースは叩き落とそうと弾幕に触れた。しかし、触れた瞬間グースの体が一瞬分裂したように見えた。

「な、なにしやがった!」
「俺の【能力を弱める程度の能力】さ。お前の能力を弱めただけさ」
「グースの能力が弱まったから、アルマの身体から出て来かけたってことね」
「そうようことだ。さっすが僧侶さんは頭がいいねぇ」

聖を褒めた時に豊聡耳の顔に一瞬、嫉妬が込められていた気がした。

「だが、今ので限界だろ魔王よ?」
「ばれた?意外にもお前の能力強くてギリギリまで弱めたかったけど無理なようだ」
「やはり、お前は弱いなぁ!さぁ!一瞬で決着をつけてやる!!感情【七つの大罪】!!」

スペカが発動すると、グースの体から髪の色が違うアルマと同じ姿をした人型の人形が七人出現した。それぞれ、怒り、見下し、だらけてたりなどのバラバラな行動をしていた。

「アルマが七人!?」
「どうだ?絶望的だろ!こいつの能力は本当に最強だ!感情一つ一つで自分を作り出せるんだからな!!」
「さっすが俺の息子だ」

魔王はうんうんと頷き満面の笑みであった。

「感心してる場合じゃないだろ?この状況をどうするんだ?」
「だからさっすが俺の息子だって言っただろ?」
「は?また意味不明なこと・・・・」
「さぁ、全員ぶっとばせ!」

それぞれのアルマが弾幕を撃とうと構えた。しかし、約一名おかしな行動をとった感情人形がいた。それはさっきからだらけていた人形だ。その人形はいきなり隣にいた露出度が高い人形を殴り自身に取り込んだ。

「な!?怠惰人形お前何してやがる!!」

グースの言葉に耳を貸さずもう一匹も同じように蹴散らし自身に取り込んだ。気のせいか少し人形っぽさがなくなった。
さすがに何かやばいと思ったのだろうグースは残り四人に暴れている人形を止めさせようとしたが力の差が圧倒的に違いすぐに蹴散らされ四人とも取り込まれた。その姿はもう人形っぽさがなくなり完璧に人間の姿をしていた。

「な、何が起きたって言うんだ!」
「・・・・何言ってるんだ?全員ぶっとばせっていったからぶっ飛ばしたんだろ?」

怠惰人形は不敵な笑みで言った。グースは驚いていた喋るはずのない感情人形が目の前でしかもあの声で喋ったからだ。

「お、お前なんなんだ!」
「俺か?俺は魔人桐月アルマだ」
「魔王の息子?!」
「だから言ったろ?さっすが俺の息子だって」

魔王は満面の笑みで笑っていた。

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