住み込み就職 お仕事時々お遊び
画面にいる私は、私であって私じゃないっ
「くっ、はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「あまいぜっ!  スーパードリフトぉぉぉっ!!」
「わっ! ちょっ、こっち来ないでくださぁ……あぁっ! ダートに突っ込んじゃいましたぁぁっ!!」
くっ、うっ……止さんに勝負を申し込まれ受けたのは良いんですが……全く叶わなくて今、一周遅れになっちゃってます! もぉぉっ! コントローラーちっとも言うこと聞きません! むきぃぃぃぃぃっ!!
「……。あそこだけ、あっついわね」
「そうね」
むっ、恵さんと七瀬さんが何か喋ってます。勝負なんですから、ちゃんと集中しないとダメなんですよ!
「あっ!? わっ! 崖っ!? おっおちっ、おち……ました」
くぅぅぅっ! やっぱりゲームは苦手です! 力勝負なら勝てたのにぃぃっ! いや、でも……勝負は勝負、やってやりますよぉぉぉっ!!
ここから奇跡の大逆転です!
◇◇◇
「勝ったぜ!」
「負けましたぁ……」
うっうぅぅぅぅぅぅ……。やっやっぱり一周遅れしてる時点でダメだったんですかね。みるみる差が遠退いて結果は……最下位ですよ。
「にっししししぃ。胡桃はゲーム、へったくそだなぁ」
「うぐっ……」
「でも胡桃は、最後まで諦めない人って分かったぜ! だって、一周遅れしてんのに勝つ気でいるんだ。普通の人はこうはならないぞ」
……。喧嘩売られてるんですかね? 笑顔で挑発されてる気がします。
「胡桃」
「っ。なっなんですか?」
恵さん? なんでしょう……すっごく呆れた顔してる。
「ゲーム中は静かにしてよ」
「え」
しっ静かにって……私、煩かったですか?
「自覚ないの? 結構煩かったのよ?」
「なっ七瀬さんまで!」
そっそんな筈はないです。私、あの時は集中して黙ってプレイしました! だから煩い筈はありません!
「信じられないなら見てみるか? 観戦してて暇だったからスマホで撮影したのだ」
「えっ。そんな事してたんですか!?」
「うむ、してたのだ」
なっなんて事しやがるんですかこの人は!
「見てみる? 多分面白いぞ?」
「…………やっやめときます」
なんか、とてつもなく嫌な予感がします。なので絶対みません!
「んじゃ、再生するぞ」
「ちょっ! 話はきいてましたかっ!?」
ニヤリと笑って長門さんは、動画の再生ボタンを押しました。すると……。
『おっらぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! どけこらぁぁぁっ! 待ちやがりなさぁぁぁぁあああいっ!!』
………………。
そこには、鬼気迫る顔で暴言を吐きまくる私がいました。特に眼、眼を見てください……めっちゃ血走ってますよ、それに息づかいも荒くないですか?
「うわ。改めてみると……うっうん、えと……あははは」
恵さん、何を言い掛けたんです? 言い掛けて止めないでくれませんか? 笑って誤魔化すのもダメです。
「胡桃って荒っぽいのね」
「いやぁ、全くもってその通りだなぁ。あっはっはっはっ!」
荒っぽくは……ない、と言いたいんですけど。七瀬さんの言う通りって思ってしまいますね、この今も叫びまくってる私を見ると……。
あ、長門さん? なにケラケラ笑ってるんです? ぶちますよ?
「っ!! なっなんだ……胡桃から凄まじい覇気を感じる。まっまさか怒ったのか? おっ怒るなよぉ……ちょっとしたお茶目じゃないか」
「あはははぁ、そうですねぇお茶目ですねぇ。だったらその動画は記憶と共に今すぐ消去してください、さもないと……顔面ぶちますよ? グーで」
「ひゃっ! ひゃいっ!!」
私にビビった長門さんは、直ぐに言うとおりにしました。その時、ポンっと肩を叩かれます。
振り返ってみると……止さんがいました、肩叩いたのは止さんみたいですね。
……? なんでしょう、なんか苦笑してますね。どうしたんでしょうか。
「胡桃ぃ」
「はい」
「ゲームでムキになっちゃダメなんだぜ?」
「……はぐっ、うっ……うぅぅぅぅぅぅっ」
そっそれ、言っちゃうんですか? 自分でも重々理解してたのに、堂々と言っちゃうなんて、止さんのドS……。
……。よし、決めました。今後、ゲームをするときは気を付けましょう、もう決してあんな風にはなりません!
それと、あの動画にいたのは……私じゃないです。私に似た誰か。そう言う事にしておきましょう。
なんて思った私は、続けてお遊び会を楽しむのでした。
あ、言うまでもなく……もう、暴走はしてませんよ。
「あまいぜっ!  スーパードリフトぉぉぉっ!!」
「わっ! ちょっ、こっち来ないでくださぁ……あぁっ! ダートに突っ込んじゃいましたぁぁっ!!」
くっ、うっ……止さんに勝負を申し込まれ受けたのは良いんですが……全く叶わなくて今、一周遅れになっちゃってます! もぉぉっ! コントローラーちっとも言うこと聞きません! むきぃぃぃぃぃっ!!
「……。あそこだけ、あっついわね」
「そうね」
むっ、恵さんと七瀬さんが何か喋ってます。勝負なんですから、ちゃんと集中しないとダメなんですよ!
「あっ!? わっ! 崖っ!? おっおちっ、おち……ました」
くぅぅぅっ! やっぱりゲームは苦手です! 力勝負なら勝てたのにぃぃっ! いや、でも……勝負は勝負、やってやりますよぉぉぉっ!!
ここから奇跡の大逆転です!
◇◇◇
「勝ったぜ!」
「負けましたぁ……」
うっうぅぅぅぅぅぅ……。やっやっぱり一周遅れしてる時点でダメだったんですかね。みるみる差が遠退いて結果は……最下位ですよ。
「にっししししぃ。胡桃はゲーム、へったくそだなぁ」
「うぐっ……」
「でも胡桃は、最後まで諦めない人って分かったぜ! だって、一周遅れしてんのに勝つ気でいるんだ。普通の人はこうはならないぞ」
……。喧嘩売られてるんですかね? 笑顔で挑発されてる気がします。
「胡桃」
「っ。なっなんですか?」
恵さん? なんでしょう……すっごく呆れた顔してる。
「ゲーム中は静かにしてよ」
「え」
しっ静かにって……私、煩かったですか?
「自覚ないの? 結構煩かったのよ?」
「なっ七瀬さんまで!」
そっそんな筈はないです。私、あの時は集中して黙ってプレイしました! だから煩い筈はありません!
「信じられないなら見てみるか? 観戦してて暇だったからスマホで撮影したのだ」
「えっ。そんな事してたんですか!?」
「うむ、してたのだ」
なっなんて事しやがるんですかこの人は!
「見てみる? 多分面白いぞ?」
「…………やっやめときます」
なんか、とてつもなく嫌な予感がします。なので絶対みません!
「んじゃ、再生するぞ」
「ちょっ! 話はきいてましたかっ!?」
ニヤリと笑って長門さんは、動画の再生ボタンを押しました。すると……。
『おっらぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! どけこらぁぁぁっ! 待ちやがりなさぁぁぁぁあああいっ!!』
………………。
そこには、鬼気迫る顔で暴言を吐きまくる私がいました。特に眼、眼を見てください……めっちゃ血走ってますよ、それに息づかいも荒くないですか?
「うわ。改めてみると……うっうん、えと……あははは」
恵さん、何を言い掛けたんです? 言い掛けて止めないでくれませんか? 笑って誤魔化すのもダメです。
「胡桃って荒っぽいのね」
「いやぁ、全くもってその通りだなぁ。あっはっはっはっ!」
荒っぽくは……ない、と言いたいんですけど。七瀬さんの言う通りって思ってしまいますね、この今も叫びまくってる私を見ると……。
あ、長門さん? なにケラケラ笑ってるんです? ぶちますよ?
「っ!! なっなんだ……胡桃から凄まじい覇気を感じる。まっまさか怒ったのか? おっ怒るなよぉ……ちょっとしたお茶目じゃないか」
「あはははぁ、そうですねぇお茶目ですねぇ。だったらその動画は記憶と共に今すぐ消去してください、さもないと……顔面ぶちますよ? グーで」
「ひゃっ! ひゃいっ!!」
私にビビった長門さんは、直ぐに言うとおりにしました。その時、ポンっと肩を叩かれます。
振り返ってみると……止さんがいました、肩叩いたのは止さんみたいですね。
……? なんでしょう、なんか苦笑してますね。どうしたんでしょうか。
「胡桃ぃ」
「はい」
「ゲームでムキになっちゃダメなんだぜ?」
「……はぐっ、うっ……うぅぅぅぅぅぅっ」
そっそれ、言っちゃうんですか? 自分でも重々理解してたのに、堂々と言っちゃうなんて、止さんのドS……。
……。よし、決めました。今後、ゲームをするときは気を付けましょう、もう決してあんな風にはなりません!
それと、あの動画にいたのは……私じゃないです。私に似た誰か。そう言う事にしておきましょう。
なんて思った私は、続けてお遊び会を楽しむのでした。
あ、言うまでもなく……もう、暴走はしてませんよ。
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