住み込み就職 お仕事時々お遊び
ゲーマーさんはフリーダム 2
……さて、どうした事でしょう。
ある事に困ってしまった私は苦笑いします。
「えぇと、取り合えず、合計100円で良いか?」
「良くありません、ちゃんとレジ打ちしてください」
止さんが堂々と商品を食べたあと、「よしっ、満腹! 働くぞ!」と言って仕事をし始めました。
ご丁寧に食べた後のゴミ捨てをした後、手を洗ってからし始めたのは良いんです。
いえ、商品を食べたのはダメなんですけどね……えっえと、何に困ってるかと言うと……。
「んあ? ちゃんとレジ打ちしてるぜ? 全部まとめて100円、別に良いじゃん」
「ダっメっでっすっ! 商売なめてんですか! 」
「ん? 舐めてないぜ?」
止さんが、レジ打ちしないで、全部100円で売ってるからです!
止さんが、「めんどいから全部100円でいいぜ!」と言った時、私はぎょっとして、止さんを見ました。
まっまさか、本気で言ってないよね? そう思ったのですが……にこやかに笑ってました。
止さん、大マジで言ってました。
なので、私は止さんの所に素早く走っていって止めたわけです。
いやぁ……立て続けに問題を起こす人ですねぇ。
そんな事をしていると、お客様が苦笑いしてます。
あぁ、ごめんなさい……モタモタしてますよね?
「とっとにかく! 会計はきちんとしてください!」
小声でキツく言うと、止さんは「へーい」と返事します。
しかも膨れっ面で……なんと言うやる気のない返事なんでしょう。
……怒りたい気分ですが、お客様の目もあります。
ここは我慢しましょう。
「なぁお前」
「え? あっ……えと、僕ですか?」
「そう、お前だ。ジュースを女に渡すレクチャーをしてやろう。有り難く思え」
例えお店の一角で、長門さんがまたお客様を捕まえて訳の分からない抗議を始めていたとしても……我慢するんです!
「えぇ……うぅ……あぁ……」
ふぅ……と息を吐いて気持ちを落ち着けた後、元の場所に戻ります。
そしたら止さんが呻きながらレジ打ちします。
いやっあの……黙ってできませんかね? お客様、止さんを凝視してますよ?
「あぁ……あれだなぁ。おれ、コンビニの経営ゲームは得意なんだけどさ、リアルの経営は苦手なんだよな」
……お客様にそんな事言わないで下さい。
「はっはぁ……」って言いながら、なんとも言えない顔してるじゃないですか。
「あっ、心配すんなよ? きちんと会計するかんな? さっきみたいに全部100円はジョークだかんな?」
にこっとお客様に微笑みかける止さん。
あれ、冗談だったんですか? それにしては本気で言ってるような顔をしてましたけどね……。
疑わしいものです。
……と、私の方も止さんの事ばかり気にもしてられませんね、そろそろ仕事に集中しましょう。
「いいか? 女にドリンクを渡す時は、爽やかに渡せ!」
「長門……一々絡んじゃダメ、仕事しましょ?」
向こうでお客様に絡んでる人も集中して欲しいんですけどね……。
暴走する長門さんをその度に止めにいく七瀬さんが可愛そうになってきましたよ。
……って、あれ?
七瀬さん、ニヤけてません? それに何か言ってる様にも見えます。
横顔しか見えてませんから良くわかりませんが……七瀬さん、後ろから長門さんを羽交い締めしてるんですよ……で、それをして何故かニヤけてます。
……あ、今気づきましたが、七瀬さんの手の位置、長門さんの胸ですね。
……まさか、胸に手を当ててニヤけてます?
……いっいやいや、純粋で可憐な七瀬さんがそんな事をする筈がありません。
そっそりゃ、少し悪戯っ娘気質はありますが……人の胸に手を当ててニヤけるなんて、そんな変態的な事は絶対にしない筈です!
あっあれはきっと……怒ってるんです! 人は怒るとニヤける事がありますからね。
きっとそれです! そうに違いありません!
「むぅっ……七瀬、一々止めなくても良いんだぞ?」
「止めないと、仕事しないでしょ?」
「ふふっ、何を当たり前の事を言っている! これは私の生き甲斐だからなっ、当然仕事より優先される事なのだ!」
……ふざけた事言ってますね。
これを店長が言ってるなんて、信じられませんよ。
「……知らないわよ? 後で胡桃に怒られても」
「っ!? くっ……しっ仕方無いな、100歩譲って真面目に働こう」
出来れば、初めから真面目に働いて欲しかったですが……私への恐怖で仕事する気になった様です。
と、その時です。
長門さんが、七瀬さんの方に振り向きます。
「七瀬」
「どうかしたの?」
長門さんは、頬を赤く染めて、恥ずかしそうに言います。
「むっ胸にだな……そのっ、当たってるのだが……」
「あぁ、ごめんなさい、気が付かなかったわ」
あ、指摘しましたね。
さっきから気になってた様ですね。
そりゃ、気にもなりますよね、誰だって胸に手を当てられてたら気にします。
どうやら七瀬さんは故意に手を当てた訳じゃ無かった様ですね。
長門さんを止める為に無意識に胸に手が当たってしまった様です。
七瀬さんが、人の胸に手を当てる様な変態で無くて良かったです。
と、そんな事を思いながら手を動かす私。
ふぅ……レジ打ち作業は矢継ぎ早にお客様が来ますから大変です。
あっ……そう言えば、きちんとレジ打ちし始めた止さんはどうしてるでしょう。
チラリとその方を見てみると……。
「うぁぁっ、会計めんどいぃ……もぅ働きたくねぇ」
なんと、だらけきってました。
カウンターに、べたぁっと身体を乗せてだらけてます。
それを見て驚くお客様、私はバーコードリーダーを手から落としてしまいます。
あっあはは、きちんと働いたと思ったら3分と経たずにだらけてますねぇ。
男性客に絡む長門さん。
きちんと仕事しない止さん。
……このコンビニ、問題児が多くないですか?
そう思った私はこう思います。
恵さん……早く帰って来て下さい。
私と七瀬さんとじゃ、この2人をどうにか出来ません。
そう思った私は、苦笑したいのを堪え、ただひたすら仕事をこなしていくのでした。
ある事に困ってしまった私は苦笑いします。
「えぇと、取り合えず、合計100円で良いか?」
「良くありません、ちゃんとレジ打ちしてください」
止さんが堂々と商品を食べたあと、「よしっ、満腹! 働くぞ!」と言って仕事をし始めました。
ご丁寧に食べた後のゴミ捨てをした後、手を洗ってからし始めたのは良いんです。
いえ、商品を食べたのはダメなんですけどね……えっえと、何に困ってるかと言うと……。
「んあ? ちゃんとレジ打ちしてるぜ? 全部まとめて100円、別に良いじゃん」
「ダっメっでっすっ! 商売なめてんですか! 」
「ん? 舐めてないぜ?」
止さんが、レジ打ちしないで、全部100円で売ってるからです!
止さんが、「めんどいから全部100円でいいぜ!」と言った時、私はぎょっとして、止さんを見ました。
まっまさか、本気で言ってないよね? そう思ったのですが……にこやかに笑ってました。
止さん、大マジで言ってました。
なので、私は止さんの所に素早く走っていって止めたわけです。
いやぁ……立て続けに問題を起こす人ですねぇ。
そんな事をしていると、お客様が苦笑いしてます。
あぁ、ごめんなさい……モタモタしてますよね?
「とっとにかく! 会計はきちんとしてください!」
小声でキツく言うと、止さんは「へーい」と返事します。
しかも膨れっ面で……なんと言うやる気のない返事なんでしょう。
……怒りたい気分ですが、お客様の目もあります。
ここは我慢しましょう。
「なぁお前」
「え? あっ……えと、僕ですか?」
「そう、お前だ。ジュースを女に渡すレクチャーをしてやろう。有り難く思え」
例えお店の一角で、長門さんがまたお客様を捕まえて訳の分からない抗議を始めていたとしても……我慢するんです!
「えぇ……うぅ……あぁ……」
ふぅ……と息を吐いて気持ちを落ち着けた後、元の場所に戻ります。
そしたら止さんが呻きながらレジ打ちします。
いやっあの……黙ってできませんかね? お客様、止さんを凝視してますよ?
「あぁ……あれだなぁ。おれ、コンビニの経営ゲームは得意なんだけどさ、リアルの経営は苦手なんだよな」
……お客様にそんな事言わないで下さい。
「はっはぁ……」って言いながら、なんとも言えない顔してるじゃないですか。
「あっ、心配すんなよ? きちんと会計するかんな? さっきみたいに全部100円はジョークだかんな?」
にこっとお客様に微笑みかける止さん。
あれ、冗談だったんですか? それにしては本気で言ってるような顔をしてましたけどね……。
疑わしいものです。
……と、私の方も止さんの事ばかり気にもしてられませんね、そろそろ仕事に集中しましょう。
「いいか? 女にドリンクを渡す時は、爽やかに渡せ!」
「長門……一々絡んじゃダメ、仕事しましょ?」
向こうでお客様に絡んでる人も集中して欲しいんですけどね……。
暴走する長門さんをその度に止めにいく七瀬さんが可愛そうになってきましたよ。
……って、あれ?
七瀬さん、ニヤけてません? それに何か言ってる様にも見えます。
横顔しか見えてませんから良くわかりませんが……七瀬さん、後ろから長門さんを羽交い締めしてるんですよ……で、それをして何故かニヤけてます。
……あ、今気づきましたが、七瀬さんの手の位置、長門さんの胸ですね。
……まさか、胸に手を当ててニヤけてます?
……いっいやいや、純粋で可憐な七瀬さんがそんな事をする筈がありません。
そっそりゃ、少し悪戯っ娘気質はありますが……人の胸に手を当ててニヤけるなんて、そんな変態的な事は絶対にしない筈です!
あっあれはきっと……怒ってるんです! 人は怒るとニヤける事がありますからね。
きっとそれです! そうに違いありません!
「むぅっ……七瀬、一々止めなくても良いんだぞ?」
「止めないと、仕事しないでしょ?」
「ふふっ、何を当たり前の事を言っている! これは私の生き甲斐だからなっ、当然仕事より優先される事なのだ!」
……ふざけた事言ってますね。
これを店長が言ってるなんて、信じられませんよ。
「……知らないわよ? 後で胡桃に怒られても」
「っ!? くっ……しっ仕方無いな、100歩譲って真面目に働こう」
出来れば、初めから真面目に働いて欲しかったですが……私への恐怖で仕事する気になった様です。
と、その時です。
長門さんが、七瀬さんの方に振り向きます。
「七瀬」
「どうかしたの?」
長門さんは、頬を赤く染めて、恥ずかしそうに言います。
「むっ胸にだな……そのっ、当たってるのだが……」
「あぁ、ごめんなさい、気が付かなかったわ」
あ、指摘しましたね。
さっきから気になってた様ですね。
そりゃ、気にもなりますよね、誰だって胸に手を当てられてたら気にします。
どうやら七瀬さんは故意に手を当てた訳じゃ無かった様ですね。
長門さんを止める為に無意識に胸に手が当たってしまった様です。
七瀬さんが、人の胸に手を当てる様な変態で無くて良かったです。
と、そんな事を思いながら手を動かす私。
ふぅ……レジ打ち作業は矢継ぎ早にお客様が来ますから大変です。
あっ……そう言えば、きちんとレジ打ちし始めた止さんはどうしてるでしょう。
チラリとその方を見てみると……。
「うぁぁっ、会計めんどいぃ……もぅ働きたくねぇ」
なんと、だらけきってました。
カウンターに、べたぁっと身体を乗せてだらけてます。
それを見て驚くお客様、私はバーコードリーダーを手から落としてしまいます。
あっあはは、きちんと働いたと思ったら3分と経たずにだらけてますねぇ。
男性客に絡む長門さん。
きちんと仕事しない止さん。
……このコンビニ、問題児が多くないですか?
そう思った私はこう思います。
恵さん……早く帰って来て下さい。
私と七瀬さんとじゃ、この2人をどうにか出来ません。
そう思った私は、苦笑したいのを堪え、ただひたすら仕事をこなしていくのでした。
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