気分で書いた超短編集

マカロニサラダのグルコース

【短編ギャグ】イケメンと海苔

「きゃー、レオンハイト様よ!!!」

私の名前はレオンハイト。両親どちらも日本人の、純日本男子だ。そんな私は現在、私立王立高校の生徒会長をしている。
容姿端麗、成績優秀。そんな、人の上に立つべくして立っている私には、とある弱点があった。

それは、「海苔」がダメというものだ。

キーンコーンカーンコーン

昼休みになり、私は母が作った弁当を持ち、生徒会室に向かった。
生徒会室の方が、周りからの視線を感じず、ゆっくりと食べられるからだ。

ガララッ

ドアを開けて中に入ると、どうやら先客がいたようだ。

「あ、会長。どうもです。」

彼女の名はエミリー。ちなみに彼女もまた、両親どちらも日本人だ。
黒色の艶のある長い髪を持つ彼女を、私はすこし気に入っている。なぜなら私は髪の毛フェチだからだ。

「何見てるんですか、気持ち悪いですね」

そのセリフを聞き、ふと我に戻った私は彼女に

「気持ち悪くは無いだろう!」

と言い放つと、生徒会室の机に弁当を広げ、食べようとした。―――その時だった。

「あれ、海苔の香りがするぞ…」

恐る恐る蓋を開けてみると、海苔がぎっしり入った海苔弁当がそこにはあった。

大量の海苔に直面し、石化した僕に気がついた彼女は、

「そのおいしそうな弁当、食べないんならもらいますよ?」

と聞いてきた。
やばいな、副会長の艶のある髪が海苔に見えてきた。
これ以上、この弁当の近くにいてはいけないと感じた私は、そっと彼女に弁当を渡し、生徒会室を後にした。

コメント

コメントを書く

「文学」の人気作品

書籍化作品