お試しスワッピングにのめり込んだ美人母娘の行く末

りんしつ

瑞葉と沙月の訓練

11月8日。私と沙月は事務所の更衣室で紺のセーラーとグレーのプリーツミニに着替えた。事務員のみミントグリーン。オーバーニーソックスは私がチャコール。娘がグレー。腰のくびれにボディーカバーを左右からぴったり嵌め込み、短めの白のブーツを履く。指にテーピングを巻いて準備完了。私たちは[時の間]に行き、魔王さまの肖像画の前で片ひざをついた。私はリメルさま。沙月はライエルさまへの完全なる従属を誓い、一心に彼らのご加護を祈る。私たちは呪文を唱えた。「ワルナ、ズラナカ、コッベケス。ワルナ、ズラナカ、コッベケス。ワルナ、ズラナカ、コッベケス」すると目の前のゲートが開き、私たちはプラタナス公国にいた。名古屋は20時前なのにコチラはまだ夕方。訓練場所は廃公民館。「ようこそプラタナス公国へ。歓迎するわ瑞葉」「よろしくねアリエス」「ようこそプラタナス公国へ。歓迎するわ沙月」「はっ初めまして」ヘレンは黒のレオタードに短めのピンクのブーツが可愛らしい。ちゃんと日本語が通じるし思った以上に金髪美少女。顔合わせが済むやルイーゼはすぐ帰った。また迎えに来るという。まずはジャンプの練習。私たちは世界線を超え、生身の人間から精神体に変わった。魔力は精神体でしか発動しない。だが高く飛ぶにはからだをかがめないといけない。私たちはまるでカエルみたいだと思った。「何だかイメージしてたのと違うわね」「あんまりカッコよくないわ」いったん股を開き切り、両手を羽に見立ててジャンプ。だが呼吸が合わず足がすくんで飛距離が伸びない。「まだ6、7メートルよ瑞葉」「もっと高く飛びなさい沙月」私たちは何とか20メートルまで飛距離を伸ばした。次は回転キックの練習。私たちは天井に両手をつき、頭を下げからだを捻りながらターゲットに向かっていく。2体の人型のサンドバッグが倉庫から引き出され、奥のステージに並べられた。回転キックは威力があるしキック後の体勢が崩れにくい。ミニのめくれ具合が控えめなのも地味に嬉しい。初めはカスリしなかったが、徐々に距離感が掴めるとターゲットに当たり始めた。休憩に入ると私たちはヘレンとの雑談に花を咲かせた。「アリエスたちはふだん何してるの?」「私たちは吹奏楽のサークルに入ってるの」アリエスはクラリネット。エミーナはサックス奏者。次は守備の練習。私たちはアームカバーでヘレンのキックを受けたが、常に反撃する意識で受けないと実戦では通用しない。最後は攻めの練習。私たちはハイキックとローキックのコンビネーションを勧められた。しかも左右両足均等に繰り出せないとダメ。私たちは左足のキックを意識してバランスを取った。時おり左右のラリアートで懐に入りミドルキックをアクセントに使いたい。同じ頃。トロイがナルシスとの訓練に明け暮れていた。和広をハンス。高志をヒルが受け持つが、父親はしょぼい技を考えていた。例えば背中合わせで腕を組み、瑞葉たちのからだをユサユサ揺さぶる技。ふくらみがブルンブルン揺れることから[ブルンナー]と名付けたが息子は訝しんだ。「お父さん、頭大丈夫?」和広は説いた。「いいか息子よ。初めからあの子たちにキツい技をかけたらどうなる?」「まあ警戒されたりしてやりにくくなるだろうね」「だからこそ逆を行くんだよ。キツい技をかけても必ず後の情事で沙月を甘やかすことだ」帰宅した私たちは熱いシャワーを浴び、軽めの夕食をとった。訓練ノートをつけたが情事に不安が残る。新技の伝授は3度目の訓練まで待たないといけない。「こんなので勝てるのかしら?」「難しいわね」だが唯一の救いは回転キック。尻上がりによくなればトロイの脅威になり得るはず。問題は生足を魅せるか?それともオーバーニーソックスで悩殺するか?「生足は冬まで温存しようかしら?」「それもありね」劣勢の私たちは女の色香を武器にしないと勝ち目がない。でもすっごく楽しみ。沙月の頬は紅潮してるし、私もテンションが爆上がり。訓練ノートをつけてても全く勝機が見出せないのに。不思議と何とかなりそうに感じてしまう。リアルの魔法戦士は交戦国のエージェントとして異世界の世界観にどっぷり浸らされるから参戦することに全く疑問を抱かなくされてしまう。私たちは義軍だしコレは聖戦なんだから。そのうち必ず新作アニメのモデルに選ばれるに違いない。「私たちは異世界のアイドル戦士になるんだからね」「そうよ。高志たちなんかに負けられないわ」何時しか周りも華やかな雰囲気が醸成され、私たちの参戦は正義だとみなされた。いたいけな女の子たちが露出度高めのコスチュームに身を包んで異世界に雄飛するのだ。私たちが賊軍なはずないじゃない。ましてや殿方は身内同然。何も恐れることないわ。「そもそも和広たちは再教育を前提にしてるからね」「だったら私たちが戦えば意外とモロさを露呈するかもよ」「だといいけどね」

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