先祖代々騙される家系の私ですが、お家の借金を返済し親孝行するべく冒険者になり強くなります!〜借金を返済する為の旅がいつのまにか魔王討伐の旅になってました。これが夏休みの出来事だよ〜

暗黒神ゼブラ

第六十話侵略

第六十話侵略

俺の目の前にはサイモンの姿を奪ったエデンの園四天王ファジリスがいる。
サイモンを殺された事実だけで冷静さを失いそうだが……今だけでも落ち着かなければ勝てない。
俺はひとまず現状を把握するため周囲を見回した。
ゾーマくんの目が催眠系の魔法にかけられている者と同じということは催眠を解く方法を見つければ
俺が考えている時にゾーマくんの瞳の色が前に下を指差して
「本体……別に」とそう口パクしすぐに催眠状態に戻った。
指を指している先には水に包まれた人形があった。
ファジリスに見えないようにゾーマくんの発言……それに水に包まれた人形
もしゾーマくんの伝えたいことと合っているなら、ファジリスは別の場所に本体を保管していてその身体を始末すれば死ぬということか。
「クソッタレ!! 当たんねぇ!! 降りてこいズリィだろうがよテメェ!!」
「だから言っただろう始末すると!! …………全隊作戦開始、この民を死守しろ!! 絶対に死ぬな!!」
「チッ、うるっせぇな!!」
「お望みどおりドラゴンからも降りてやる」
スタッ
「これなら全力を出せる。……ガゼル悲しまないでくれよ、いつも感謝してるんだ」
シュン
「話してばかりで油断しまくりだぞ。死んだ後はその身体貰ってやる、感謝しろよ!!」
ドゴン
ガシッ……グググ
「調べはついてる、諦めろ」
……強くなったなサイモン、すまないが第一能力(ファーストフォース)使わせてもらうぞ
「魂の顕現(ゼーレインカーネーション)」
俺の能力は上限二十四個収納・放出だ。
能力も収納出来る、だが全ての能力を出来るわけじゃない。
能力次第だが最低でも八個分は使う。
能力は最高三個は収納可能だ。
能力を収納するにはその相手の許可が必要であり、自らの身体で使えないものは許可を貰っても能力収納は出来ない。
そして今使うのはサイモンの物だ。他人の肉体から魂を抜き取ること。抜き取った魂は別の肉体に入れることも可能だ。
「この程度どうってことねぇんだよ!!(申し訳ありませんマスター……言いつけ通り時間は稼ぎました。私の最期マスターに見てほしかったですが、仕方ないですよね)私は死なねぇ、次会った時は必ずブチ殺す!!」
ヴォン
バタン
「あとはゾーマくんを止めなければ」
これ以上町を崩壊させるわけにはいかない!!
そして場面はファジリスたちに切り替わる
「ボス、先程タマからルミエルを発見したと報告がありました。……いつになったら、テシウスは治るのですか」
「さていつになるのやら」
「…………こっちは部下が今でも死んでんだぞ!! もう死なせたくねぇんだよ、ボスならわかんだろ!! ……感情的になりすぎました、申し訳ありません。それでは任務に向かいます」
私は部下たちに制圧に向かわせた各地の町に向かうためにボスの部屋を出た。
「ふんっ、『部下を死なせたくねぇんだよ』だと笑わせる。お前たちが死ねば死ぬほど俺は力を取り戻せるんだからなぁ……ふはははははっ……ゲホッゲホッ唾が気管に」
「部下が死なないと力が取り戻せないって不便だよねガンちゃんって」
「今更変な呼び方するなと言いたいが面倒だ。それと先日お前がスカウトした女はどうした」
「……リリーって子と殺し合いたい(愛し合いたい)って言ってどこか行っちゃった」
「俺の部下になったことにかわりないことだ、どうなろうが最終的に死んでくれりゃそれでいい」
「部下なら誰でもいいんならあの子じゃなくてもいいんじゃないの」
「さっそく肩入れしたのか?」
「だから私がスカウトしたんじゃない。あの子の話聞いてるとね、私と話し合いそうだと思って」
「あぁ好きな奴を殺したいとか好きな人は最後に殺す……まあ言われてみればな」


「……これで九つ目!! テメェらとっとと逃げろ!!」
死なせちまった奴らは…………死んだ奴は『ゾーマに戦力として使わせて、更に町を壊せ』これがボスの命令だ。
納得はいかねぇが、姉貴なら必ず従う。
タマなら大丈夫だろうが……あと四箇所制圧してから向かう。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品