私服の時間

清水レモン

夏至から冬至まで

いろんな約束をしてきたけれど
かなわないことのほうが多かった気がする
でもそんなの全部とっくに忘れました

覚えているから苦しくなるの
忘れてしまえばまた笑えるから
本当に大切な悲しみだけを書き残して
鍵をかけて会いにいこう

この一年を振り返るけど
なにかとせわしない年の瀬です
おおげさに騒いで
ひとりこっそり
マッチの火をフッてする

夏至は水着に着替えてプールにいた
冬至はマフラーまいてスケートリンクに
あれこれ考えたりせずに
体を動かして楽しむだけ

ただひたすら楽しむだけの時間
一生懸命に努力するよ
とにかくいまは考えず
とにかくいまは迷わない
とにかくいまは決めたりせずに
昼と夜が五分五分になるとき
ちゃんと笑おう
少しくらい無理してでも
ちゃんと笑おう
いいことあるとか
ネタがあるなしも
気にしながら気にするな
気にしながら気にしていられないほど
ちゃんと



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