私服の時間

清水レモン

いしずえ

区切りをつけて前に進む
とっくに決めていたことだけど
あらためて季節の旬の果実みたいに
どこか
なにか
みずみずしい

枯れていく葉を眺めて
色づく嬉しさを止められない
いずれ散って
枝と幹の影絵
なにもかも消えると知ってても
色づく嬉しさを抑えない

ここがどこか見失いそうになって
過去の無念が胸を締めつけても
今日の刹那的に煌く残照が
優しく想えればそれでいい

ひともじ書いて
違うと思う
ひともじ消して
うえを見た

果てしなく遠いはずの雲が
すぐそこにあるような気がして
なにかを積み重ねたら届くだろうか
どこか
なにか
ういういしい

なにもかも消して
なにもかも忘れたかった
あれもこれもそれもどれも
おぼえている
だから

知らん顔で夏草はびこる舗道を歩いてどこまで

たくさん見てきて
いろいろ聞いたし
あれこれ話が止まらない
いつも支えてくれてた足は無口なままで
痛みさえ訴えてこない

評価を抜きに
努力だけ讃えるよ
すべてが霧に包まれる
足元が見えるかい
見えるなら
わかる思うけどな
ほら
それ
それだよ
それこそが





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