可能性のバイミー
あなたの人生経験から初めて有益な情報が出ましたね?
残りの寿命は27年
この回数を使って、なんとか彼女と結ばれたい
しかし、いくら考えても良案は浮かんでこない
とりあえず、残りの寿命を25年と設定して、あと2回だけはこのチャンスに使ってしまおう
私は先程手に入れたはずの、明るい未来へと人生を繋げたい
色々考えた結果、ゲームにハマった後に干渉するのはやめた方が良いと私は判断した
ゲームにハマった後に干渉して、ゲームを一時的にやめさせたとしても、私は多分再びゲームをやり始めてしまうだろう
その度に新しい可能性を買っていたら、いくら寿命があっても足りない
ゲームにハマる前の自分に、別のモノを与える必要がある
私が導き出した答えは将棋であった
将棋なら対人戦のゲームだし、ハマったとしても彼女と戦う事が出来る
つまり、将棋コミュニケーションで彼女の心を繋ぎとめつつ、私の心がFPSに行かないように誘導する
これしか方法はないだろう
私はバイミーにお願いをした
「バイミー、FPSにハマる前の私に干渉して、将棋に夢中にさせて欲しい」
私の願いにバイミーは微笑みながら言う
「将棋ですか、あなたが将棋にハマりますかね?」
「それは、分からない」
「一応伝えておきますが、将棋にハマるように働きかける事は出来ます、しかし、あなたが将棋に全く興味がなかった場合は、残念ながら無駄に終わる事もあります、あなたがあなたの嫌いなものをオススメされたとして、それを好きにさせると言うのは無理な話です」
バイミーの言葉に私は頷きながら言った
「はい、分かっています、この頃の私は将棋自体、子供やおじさんの娯楽だと侮っている部分がありましたから、でも今の私は違います、会社を首になってアルバイトで食い繋ぐようになってからは、将棋の番組だけが私の癒しになりました、つまり、この時はあまり好きではなくても、きっかけさえあれば好きになるポテンシャルがあると言う事です」
私の力説に、バイミーは頷き言った
「なるほど、52歳のあなたの人生経験から、初めて有益な情報が出ましたね?今までのあなたは過去からヒントを得てばかりでしたから、たまには大人ならではの知恵で、過去に干渉しないと、過去のあなたに顔向け出来ませんよね」
「なんだか、バカにしてます?」
私の問いかけにバイミーは楽しそうに答える
「いえいえ、バカになどしていませんよ、私はバカとは口すら聞きませんから」
「そうなんですか、それでは干渉をお願いしても?」「分かりました、それでは行きます」
バイミーは私に近づくと、お決まりの呪文を唱えた 「ほんにゃらほにゃほにゃほにゃにゃにゃ」
ガン!
「ほんにゃらほにゃほにゃほにゃにゃにゃ」
ガン!ガン!
私は祈るような気持ちでバイミーの呪文を聞いていた
しばらくすると、光が消え、バイミーが喋り始める
「過去への干渉は終わりました、あなたの未来は書き換わり、最善の未来を引き寄せました」
「将棋に夢中にさせる事は出来たのですか?」
私の言葉にバイミーは無言で頷く
「それでは私と彼女は?」
私の問いかけにバイミーは首を横に振り言った
「結婚していません、FPSにハマる前のあなたを将棋に夢中にさせる事には成功しました、しかし、いつものようにハマりすぎたあなたは、彼女との将棋では満足する事が出来ず、オンライン将棋にのめり込んでいきました…」
「そして、また部屋に引きこもってオンライン将棋をし続けた?」
私の質問にバイミーは頷く
私は唯一の希望であった、将棋すら駄目だった事に落胆し、肩を落とす
おそらく他のボードゲームに夢中にさせても、結果は同じだろう
落ち込む私に、バイミーが話しかけてくる
「ゲームにハマるとあなたのコミュニケーションスキルは極端に下がってしまうようですね、この際プロゲーマーを諦めて、画家を目指すと言うのはどうですか?」
「画家ですか…」
「はい、画家でも部屋に引きこもってしまう可能性はありますが、彼女をアシスタントにするように誘導出来れば、結婚に戻せる可能性は十分にありますよ」
バイミーの提案に私は言った
「そうですね、でも私は29歳で就職した時に、絵は2度と描かないと心に決めてしまったんですよ、そんな私が絵を描きますかね?」
「どうでしょう、私が過去に干渉をして絵を描きたくなるように誘導しても、あなたの決心が硬いのであれば、絵を描かせる事が出来るのかは分かりません」
バイミーの言葉に私は思考する
絵を描かせる為には、おそらく29歳の就職したタイミング、私が引退を誓った日に干渉するしか道はないだろう
実際問題、私は46になったタイミングで再び絵を描く事を考えたりもしたのだ
それでも私は描かなかった
もちろん年齢的に気持ちが乗らないと言うのも、あるにはあったが、なによりも29歳の時に描かないと決めたのだから、と言う部分が大きかったように感じる
つまり、FPSや将棋にハマる時期、40代に絵を描かそうとするのは難しい事のはずだ
しばらく思考した後、私は決断を下す
「バイミー、私が絵を描かないと決心する日に干渉して、いつでも絵を再開できるように誘導して欲しい」
私の願いを聞いて、バイミーは微笑む
「分かりました、未来のあなたが絵を再開出来るよう、過去に働きかけます」
私は祈るような気持ちで、バイミーの報告を待ち続けた
この回数を使って、なんとか彼女と結ばれたい
しかし、いくら考えても良案は浮かんでこない
とりあえず、残りの寿命を25年と設定して、あと2回だけはこのチャンスに使ってしまおう
私は先程手に入れたはずの、明るい未来へと人生を繋げたい
色々考えた結果、ゲームにハマった後に干渉するのはやめた方が良いと私は判断した
ゲームにハマった後に干渉して、ゲームを一時的にやめさせたとしても、私は多分再びゲームをやり始めてしまうだろう
その度に新しい可能性を買っていたら、いくら寿命があっても足りない
ゲームにハマる前の自分に、別のモノを与える必要がある
私が導き出した答えは将棋であった
将棋なら対人戦のゲームだし、ハマったとしても彼女と戦う事が出来る
つまり、将棋コミュニケーションで彼女の心を繋ぎとめつつ、私の心がFPSに行かないように誘導する
これしか方法はないだろう
私はバイミーにお願いをした
「バイミー、FPSにハマる前の私に干渉して、将棋に夢中にさせて欲しい」
私の願いにバイミーは微笑みながら言う
「将棋ですか、あなたが将棋にハマりますかね?」
「それは、分からない」
「一応伝えておきますが、将棋にハマるように働きかける事は出来ます、しかし、あなたが将棋に全く興味がなかった場合は、残念ながら無駄に終わる事もあります、あなたがあなたの嫌いなものをオススメされたとして、それを好きにさせると言うのは無理な話です」
バイミーの言葉に私は頷きながら言った
「はい、分かっています、この頃の私は将棋自体、子供やおじさんの娯楽だと侮っている部分がありましたから、でも今の私は違います、会社を首になってアルバイトで食い繋ぐようになってからは、将棋の番組だけが私の癒しになりました、つまり、この時はあまり好きではなくても、きっかけさえあれば好きになるポテンシャルがあると言う事です」
私の力説に、バイミーは頷き言った
「なるほど、52歳のあなたの人生経験から、初めて有益な情報が出ましたね?今までのあなたは過去からヒントを得てばかりでしたから、たまには大人ならではの知恵で、過去に干渉しないと、過去のあなたに顔向け出来ませんよね」
「なんだか、バカにしてます?」
私の問いかけにバイミーは楽しそうに答える
「いえいえ、バカになどしていませんよ、私はバカとは口すら聞きませんから」
「そうなんですか、それでは干渉をお願いしても?」「分かりました、それでは行きます」
バイミーは私に近づくと、お決まりの呪文を唱えた 「ほんにゃらほにゃほにゃほにゃにゃにゃ」
ガン!
「ほんにゃらほにゃほにゃほにゃにゃにゃ」
ガン!ガン!
私は祈るような気持ちでバイミーの呪文を聞いていた
しばらくすると、光が消え、バイミーが喋り始める
「過去への干渉は終わりました、あなたの未来は書き換わり、最善の未来を引き寄せました」
「将棋に夢中にさせる事は出来たのですか?」
私の言葉にバイミーは無言で頷く
「それでは私と彼女は?」
私の問いかけにバイミーは首を横に振り言った
「結婚していません、FPSにハマる前のあなたを将棋に夢中にさせる事には成功しました、しかし、いつものようにハマりすぎたあなたは、彼女との将棋では満足する事が出来ず、オンライン将棋にのめり込んでいきました…」
「そして、また部屋に引きこもってオンライン将棋をし続けた?」
私の質問にバイミーは頷く
私は唯一の希望であった、将棋すら駄目だった事に落胆し、肩を落とす
おそらく他のボードゲームに夢中にさせても、結果は同じだろう
落ち込む私に、バイミーが話しかけてくる
「ゲームにハマるとあなたのコミュニケーションスキルは極端に下がってしまうようですね、この際プロゲーマーを諦めて、画家を目指すと言うのはどうですか?」
「画家ですか…」
「はい、画家でも部屋に引きこもってしまう可能性はありますが、彼女をアシスタントにするように誘導出来れば、結婚に戻せる可能性は十分にありますよ」
バイミーの提案に私は言った
「そうですね、でも私は29歳で就職した時に、絵は2度と描かないと心に決めてしまったんですよ、そんな私が絵を描きますかね?」
「どうでしょう、私が過去に干渉をして絵を描きたくなるように誘導しても、あなたの決心が硬いのであれば、絵を描かせる事が出来るのかは分かりません」
バイミーの言葉に私は思考する
絵を描かせる為には、おそらく29歳の就職したタイミング、私が引退を誓った日に干渉するしか道はないだろう
実際問題、私は46になったタイミングで再び絵を描く事を考えたりもしたのだ
それでも私は描かなかった
もちろん年齢的に気持ちが乗らないと言うのも、あるにはあったが、なによりも29歳の時に描かないと決めたのだから、と言う部分が大きかったように感じる
つまり、FPSや将棋にハマる時期、40代に絵を描かそうとするのは難しい事のはずだ
しばらく思考した後、私は決断を下す
「バイミー、私が絵を描かないと決心する日に干渉して、いつでも絵を再開できるように誘導して欲しい」
私の願いを聞いて、バイミーは微笑む
「分かりました、未来のあなたが絵を再開出来るよう、過去に働きかけます」
私は祈るような気持ちで、バイミーの報告を待ち続けた
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