可能性のバイミー

360回転

これで満足しましたか?

光が消え、バイミーが私に話しかけてくる
「過去への干渉は終わりました、あなたの未来は書き換わり、最善の未来を引き寄せました」
どうなりましたドーナリマシタ?私は彼女と結婚することが出来たのでしょうか?」
私の質問にバイミーは首を横に振る
どうやら上手くいかなかったらしい
私は今現在の状況を確認する為に、バイミーに質問をする
「結局彼女とはどうなったのですか?」
「別れました、管理職を断ってからのあなたはしっかりと彼女の相手をしていました」
「しっかり相手をしていたのになんで?」
「39歳までのあなた達はラブラブな幸せカップルでした、しかしあなたが40歳を迎えると彼女は急に焦り始めました、この時彼女の年齢は36歳、周りはみんな結婚をし、子宝に恵まれる夫婦も多かったのです」
「子供ですか…?彼女は子供は必要ないって話をしてましたけど」
私の疑問にバイミーは答える
「その発言は嘘ではないと思います、実際彼女はあなたが40を迎えるまではそんなことは気にしてなかった様子でした、しかし女心は秋の空と言いますし、40になったことで色々と思う所がところがあったんじゃないでしょうか?それと、先程もお話をしたように、あなたは派手な結婚式をあげようと考えていたようで、結婚などの話もはぐらかしがちだったことにあるでしょう、彼女は給料も上がらず、将来の話を進めないあなたとの未来が見えなくて離れたのではないかと推測します」
バイミーの推測に私は言った
「彼女と過ごす為に給料を上げない選択をしたのに、そのせいで別れるなんて本末転倒じゃないか」
「それはそうですね、一緒に居るだけでは駄目なこともあると言うことですね、それでどうされますか?彼女と結婚する為には、お金と時間両方を充実させないといけないみたいですが」
バイミーの言葉を聞いて、私は少しだけ考える
お金と時間を充実させるなんて事が可能なのだろうかと
可能だとしても、おそらく転職をしないと無理な話だろう
転職する未来を引き寄せた場合、私はどうなってしまうのか
考えるだけでも恐ろしいことである
転職をすると言うのは今ある給料や職場の人間関係を捨て、また一から全てを組み立てていかないといけないと言うことで、リスクを考えるとかなり大きい
しかも、時間とお金が充実する転職を一回の干渉で実現するとなると、かなり難しいのではないだろうか
そもそも干渉ポイントを探るにしても、漠然としすぎているし…
そんな事を考えていると、先程見せられた映像が自身の頭の中に再生される
あの映像の中で、私は友人の職場に誘われた事があったはずで
彼の職場は給料がかなり良いいいと言うハナシだったはずだ
当時の私は友人と働くと、友人関係が壊れる原因になるからと断っていた
これがターニングポイントではないか
私はしばらく悩んでからバイミーにお願いをした
「バイミー、私が友人の職場に誘われた過去に干渉して、転職する未来を引き寄せて欲しい」
私の言葉を聞いたバイミーは静かに頷く
彼女は私に近づくと、お決まりの呪文を唱え始めた

友人と働くのは正直嫌だったが、どの道疎遠になる
それならば同じ職場で働いていた方が、友人関係も継続されているかもしれない
これは一石二鳥だなと、自身の選択を心の中で肯定していると
足元の光が消え、バイミーが話しかけてきた
「過去への干渉は終わりました、あなたの未来は書き換わり、最善の未来を引き寄せました」
「今回は上手くいきましたか?」
私の質問にバイミーは笑顔で答える
「はい、今回は成功と言って良いいいでしょう、あなたは友人の誘いに乗って新しい職場へと転職します、そこでは給料もかなり良く、時間的な余裕も確保できた為、あなたと彼女は結婚する未来を掴む事が出来ました」
バイミーの言葉に私は歓喜の声をあげた
「やった〜これで孤独な人生とはおさらばできる!」私の喜ぶ姿を見て、バイミーは更に嬉しい情報をくれる
「良かったですね、結婚する事が出来て、しかも友人とは同じ職場なので頻繁に交流をしているようです、あと、子宝にも恵まれたようですね」
バイミーの言葉に私は幸せな気持ちでいっぱいになりながら尋ねた
「子供は男の子ですか?それとも女の子?」
「男の子のようですね、52歳の現在、子供の年齢は7歳になっていますね、最近ではあなたが家に居る事を彼女は少しだけ鬱陶しく感じているようですが、それでも幸せな生活を送っているようです」
「さっきまでは家に居ないことで破局していたのに、今度は家に居る事で鬱陶しくなってるんですね」
「そうですね、女心は複雑と言うことですね、これで満足しましたか?あなたは寿命を三年使い、孤独な人生から逃れることが出来た、職と女性と友人、一気に3つも手に入ったのです、この辺りで終わりにしておきましょうか?」
バイミーの問いかけに私は少しだけ考える
確かに素晴らしい未来を掴む事が出来た
正直これ以上望むのは、強欲と言うものだろう
だが、しかし
まだ3回しか使っていない
私は80までの人生と決めて、バイミーの提案に乗ったのだ
だからこそ、あと一回ぐらいは使ってみても良いいいのかもしれない
私は最後の干渉ポイントを探す為に、頭を回転させた

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