可能性のバイミー
逆さ言葉って知っていますか?
私は人生劇場を見て、陽太くんの活躍する未来を邪魔しているのは、自身であると言う事に気づかされていた…
私が彼と幸せになる為には、彼を苦しめないように、過去の私に気づきを与える必要があるだろう…
しかし、なんで私はこんな意地の悪い事をやってしまうのか…
彼からの愛を確かめる為の行動なんだろうけど…
「バイミーさん…なんで私ってこんな事ばっかりしてると思う?…」
私が問いかけると、バイミーさんは意味深な事を言った
「私に言われても分かりませんが…あなたにとって必要な要素が入っているんじゃないでしょうか?」
「必要な要素?」
「人間の発する言葉には何らかの意味合いが意識的、無意識的に含まれているんじゃないかと私は考えています…『死にたい』と発言してる人が居た時に、あなたはその人の発言から何を読み取りますか?」
「『死にたい』?…それは状況によるだろうけど…人生が上手くいかなくての死にたいなのか…生きている事自体に価値を感じなくての死にたいなのか…」
「そうです…同じ単語でも状況によって発言の意味が異なります…それが目的の為の言葉なのか、目的のない言葉なのかは、本人にしか分かりません…そして大事なのが、本人も自覚せずに言っている事があると言う事です…」
「自覚のない言葉…」
「はい、逆さ言葉って知っていますか?」
「逆さ言葉…逆から読んでもトマト、みたい言葉?…」
「まぁそれも逆さ言葉ではありますが、私が言いたい逆さ言葉はそれではありません…『死にたい』は困難な状況に陥った人間が吐く台詞だと思います…地獄のような痛みを味わってる人が言う『死にたい』はそのまま、消えた方がマシと言う意味合いが含まれていそうですが、そうじゃない場合は『生きたい』と言う意味合いを含んでいる事があるのではないかと…」
「死にたいと言ってるのに、生きたいって変じゃない?…」
私の疑問を聞いたバイミーさんは、ゆっくりと話を進めていく
「それが逆さ言葉と言うモノなのです…『死にたい』と文字通りに受け取ると『死にたいのに死んでないのは変だ!』と言う結論になってしまいますが…『死にたい』に至る前の状態は『生きたい』だったりするようです…『生きたい』けど、それが上手く行かないから『死にたい』と言うのは『死にたい』ではなく『生きたい』と言う意味が含まれた『死にたい』と言う事ですね…」
「なにそれ…矛盾してない?…」
「先程あなたが言っていた『肯定されたい訳でも否定されたい訳でもないけど発表する』って話と、少しだけ似ていますね…まぁあなたの気持ちも、死にたいと言う人の気持ちも、私には分かりませんが…」
バイミーさんの言葉に混乱しつつ、私は言った
「バイミーさんは私に何が言いたいの?…」
私の問いかけに、バイミーさんは丁寧な口調で言った
「言葉や行動には意味や意図が隠れている事があります…あなたが彼に意地悪をする事には、なにかしらの目的や、意味が隠れているのかもしれません…それが私の伝えたかった事です…」
バイミーさんの言葉を聞いて、私は考える…
発言や行動は、私自身が意識的、または無意識的に何かを求めた結果、起こしているのではないか?とバイミーさんは言っている…
なんだか凄くややこしい話だ…
私は彼の愛を確かめる為に、意地悪をしていると思っていたが、バイミーさんの口ぶりだと、他の意図があるみたいに感じる…
私が陽太くんに意地悪をする本当の意味…
映像をチェックした限りだと、陽太くんはしっかりと私に愛を伝えていた…
誕生日にオリジナルのラブソングをプレゼントしてくれたり…クリスマスにはプレゼントを買ってくれたり…記念日系はしっかりと祝ってくれていた…
それに加え、記念日以外も、デートなどは定期的にしているようだし、彼からの愛情はしっかりと受け取っているはずだ…
それなのに、私は満たされていない?…私は本当に陽太くんの事が好きなのだろうか?…
好きでもない相手からの愛情と言うのなら、満足できないのにも納得がいく…しかし、嫌いな相手に、わざわざ意地悪な事をするだろうか?…
しばらく考えた私は、一つの結論に至る…
これは、最悪だ………私は自身のメンタルを保つ為に彼を利用していた事に気づき、吐き気が込み上げてくるのを感じる…
「バイミーさん、ここってゴミ箱とかない?…」
私が質問をすると、バイミーさんは首を傾げながら言った
「ゴミ箱はありませんが…どうかされたのですか?…」
私はゴミ箱がない事を知り、暗い空間の隅に移動した……
………………
「…スッキリしましたか?…」
バイミーさんの台詞に、私はゆっくりと頷いた
自身が幸せになれない理由が分かった私は、バイミーさんに言った
「高校生2年生の時…同じクラスだった私の彼氏…彼と付き合わないように誘導して…」
私の言葉を聞いたバイミーさんは、真剣な表情を浮かべながら言った
「高校生…陽太さんは良いのですか?…それに、そこまで遡ってしまうと、あなたが別人になってしまう可能性がありますが…」
「構わないわ…多分このまま改変を繰り返しても、私は幸せにはなれない………高校生の時に雷雅くんと付き合ってしまった事が、私の人生を歪めたんだと思うわ……彼が告白してきた日に干渉して、彼を失恋させてちょうだい!」
「……分かりました…高校生の時のあなたに干渉を行い、告白を断るように誘導します…どんな人生になるのかは未知数ですが、あなたの判断を信じます…」
バイミーさんはそう言うと、鎌を振り呪文を唱える…
私は新しい人生が良いモノになるようにと、心の中で願っていた………
私が彼と幸せになる為には、彼を苦しめないように、過去の私に気づきを与える必要があるだろう…
しかし、なんで私はこんな意地の悪い事をやってしまうのか…
彼からの愛を確かめる為の行動なんだろうけど…
「バイミーさん…なんで私ってこんな事ばっかりしてると思う?…」
私が問いかけると、バイミーさんは意味深な事を言った
「私に言われても分かりませんが…あなたにとって必要な要素が入っているんじゃないでしょうか?」
「必要な要素?」
「人間の発する言葉には何らかの意味合いが意識的、無意識的に含まれているんじゃないかと私は考えています…『死にたい』と発言してる人が居た時に、あなたはその人の発言から何を読み取りますか?」
「『死にたい』?…それは状況によるだろうけど…人生が上手くいかなくての死にたいなのか…生きている事自体に価値を感じなくての死にたいなのか…」
「そうです…同じ単語でも状況によって発言の意味が異なります…それが目的の為の言葉なのか、目的のない言葉なのかは、本人にしか分かりません…そして大事なのが、本人も自覚せずに言っている事があると言う事です…」
「自覚のない言葉…」
「はい、逆さ言葉って知っていますか?」
「逆さ言葉…逆から読んでもトマト、みたい言葉?…」
「まぁそれも逆さ言葉ではありますが、私が言いたい逆さ言葉はそれではありません…『死にたい』は困難な状況に陥った人間が吐く台詞だと思います…地獄のような痛みを味わってる人が言う『死にたい』はそのまま、消えた方がマシと言う意味合いが含まれていそうですが、そうじゃない場合は『生きたい』と言う意味合いを含んでいる事があるのではないかと…」
「死にたいと言ってるのに、生きたいって変じゃない?…」
私の疑問を聞いたバイミーさんは、ゆっくりと話を進めていく
「それが逆さ言葉と言うモノなのです…『死にたい』と文字通りに受け取ると『死にたいのに死んでないのは変だ!』と言う結論になってしまいますが…『死にたい』に至る前の状態は『生きたい』だったりするようです…『生きたい』けど、それが上手く行かないから『死にたい』と言うのは『死にたい』ではなく『生きたい』と言う意味が含まれた『死にたい』と言う事ですね…」
「なにそれ…矛盾してない?…」
「先程あなたが言っていた『肯定されたい訳でも否定されたい訳でもないけど発表する』って話と、少しだけ似ていますね…まぁあなたの気持ちも、死にたいと言う人の気持ちも、私には分かりませんが…」
バイミーさんの言葉に混乱しつつ、私は言った
「バイミーさんは私に何が言いたいの?…」
私の問いかけに、バイミーさんは丁寧な口調で言った
「言葉や行動には意味や意図が隠れている事があります…あなたが彼に意地悪をする事には、なにかしらの目的や、意味が隠れているのかもしれません…それが私の伝えたかった事です…」
バイミーさんの言葉を聞いて、私は考える…
発言や行動は、私自身が意識的、または無意識的に何かを求めた結果、起こしているのではないか?とバイミーさんは言っている…
なんだか凄くややこしい話だ…
私は彼の愛を確かめる為に、意地悪をしていると思っていたが、バイミーさんの口ぶりだと、他の意図があるみたいに感じる…
私が陽太くんに意地悪をする本当の意味…
映像をチェックした限りだと、陽太くんはしっかりと私に愛を伝えていた…
誕生日にオリジナルのラブソングをプレゼントしてくれたり…クリスマスにはプレゼントを買ってくれたり…記念日系はしっかりと祝ってくれていた…
それに加え、記念日以外も、デートなどは定期的にしているようだし、彼からの愛情はしっかりと受け取っているはずだ…
それなのに、私は満たされていない?…私は本当に陽太くんの事が好きなのだろうか?…
好きでもない相手からの愛情と言うのなら、満足できないのにも納得がいく…しかし、嫌いな相手に、わざわざ意地悪な事をするだろうか?…
しばらく考えた私は、一つの結論に至る…
これは、最悪だ………私は自身のメンタルを保つ為に彼を利用していた事に気づき、吐き気が込み上げてくるのを感じる…
「バイミーさん、ここってゴミ箱とかない?…」
私が質問をすると、バイミーさんは首を傾げながら言った
「ゴミ箱はありませんが…どうかされたのですか?…」
私はゴミ箱がない事を知り、暗い空間の隅に移動した……
………………
「…スッキリしましたか?…」
バイミーさんの台詞に、私はゆっくりと頷いた
自身が幸せになれない理由が分かった私は、バイミーさんに言った
「高校生2年生の時…同じクラスだった私の彼氏…彼と付き合わないように誘導して…」
私の言葉を聞いたバイミーさんは、真剣な表情を浮かべながら言った
「高校生…陽太さんは良いのですか?…それに、そこまで遡ってしまうと、あなたが別人になってしまう可能性がありますが…」
「構わないわ…多分このまま改変を繰り返しても、私は幸せにはなれない………高校生の時に雷雅くんと付き合ってしまった事が、私の人生を歪めたんだと思うわ……彼が告白してきた日に干渉して、彼を失恋させてちょうだい!」
「……分かりました…高校生の時のあなたに干渉を行い、告白を断るように誘導します…どんな人生になるのかは未知数ですが、あなたの判断を信じます…」
バイミーさんはそう言うと、鎌を振り呪文を唱える…
私は新しい人生が良いモノになるようにと、心の中で願っていた………
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