可能性のバイミー
男の人生を狂わせるのは女とも言いますしね?
「過去への干渉は終わりました、あなたの未来は書き換わり、最善の未来を引き寄せました」
バイミーさんの台詞を聞き、私は尋ねる
「私はどうなった?…」
「あなたは、拓海さんの告白を断り、見事とバンドマンの陽太さんと付き合う事になりました…」
「本当?陽太くんは女遊びとかはしてる?…売れっ子バンドマンだから、女遊びにハマってる可能性はあると思うんだけど…」
「女遊びはしていません…あなたが彼に小説を見せる事はなく、33歳の今現在も仲良くやっています…ただ…」
「ただ?」
「ただ、陽太さんは売れっ子バンドマンにはなりませんでした…」
「え?…なんでよ…彼は100年に一人の逸材と言われる程、才能に溢れていたじゃない?…」
「それは、そうです…ただ、陽太さんはあなたと付き合った事で音楽にあまり集中出来なくなったみたいですね…あなたと付き合った事で満たされたか、あるいは精神的に病んで作れなくなったか…元々彼は精神的に不安定ではありましたから、周囲から受ける影響と言うのは大きいのかもしれません…男の人生を狂わせるのは女とも言いますしね?…」
「売れっ子バンドマンだから良いかなって思ってたけど…売れてないこの人って、声と顔が良いだけよね…それに加えてメンタルも病んでるとなると色々と大変そう…」
「まぁそれでも彼には、しっかりと才能がありますよ…今後の人生で彼が成功者になる可能性は十分にあります…どうしましょうか?…この辺りで終わりにしますか?」
バイミーさんの問いかけに、私は首を横に振りながら言った
「陽太くんを活躍させる為に、何か出来る事があれば良いんだけど…バイミーさん、改変後の私の人生って見れたりする?」
「それは可能です、モニターに映る映像が更新されているはずですから、それを巻き戻して確認する事が出来ます…」
バイミーさんの説明を聞いた私は、先程貰ったリモコンを使い、巻き戻し操作を行う
モニターには、見た事のない私の人生が映し出されている…
「この間さ〜元彼とお話しててさ…」
画面の中で私が言うと、陽太くんがそれに返事をする
「へぇー…元彼さんと…」
「そう、それで昔話が思った以上に盛り上がってさ…」
「へー…それは良かったね…」
「うん、なんか相変わらずだったー…」
「ふーん、まだ好きだったりするの?…」
陽太くんの質問に、画面の中の私は少しだけ考えるような仕草をしてから言った
「うーん、どうだろう?…」
「なにそれ…」
私は映像を見ながら、陽太くんとの関係性を理解していく……
「アトラクション凄い楽しかったね!」
無邪気な笑顔で言う陽太くんに、画面の中の私は言った
「そだね!なんか昔の事思い出しちゃった…」
「昔?…前にも来た事あるの?…」
「うん、前の彼氏と来てさ…あの時は楽しかったなー…」
「そうなんだ…今は?」
陽太くんの質問に反応する事なく、数秒間を取ってから画面の中の私は言う
「…ん、ごめん何か言った?…」
「いや、なんでもないよ…」
…………
「ねえ、迎えに来てくれない?」
画面の中の私は電話越しに、陽太に話しかけている
「えー…今ちょっと手が離せない…」
陽太の台詞に私は、酔っ払いみたいな口調で言った
「そうなの〜じゃあ私その辺で寝泊まりしてから帰るね〜」
「はあ?…寝泊りって一人で?」
プチッ…
画面の中の私は電話を切ると、タクシーに乗り、携帯をマナーモードに設定する
携帯から鳴り響くバイブ音を無視して、友達の家に向かった私は『今夜泊めて』と友人に頼み込んでいた…
……………
「陽太くん…最近ギターの女の子と仲良いよね?…」
画面の中の私が問いかけると、陽太は苦笑いをしながら言った
「まぁバンドメンバーだからな…」
「この間も、夜まで一緒にお話してたよね?…」
「まぁあいつは昼は仕事してるからさ、夜しか打ち合わせとかできないんだよ…」
「えー…夜なんだからさ〜…電話でやりなよ…」
「電話だとさ、楽器も使えないからさ…新曲のアイディア出しにはちょっと…」
「えー…そんな事言って会いたいだけなんじゃないの?…」
「違うって…」
……………
「バンドメンバーが俺の誕生日を祝ってくれるらしい!」
陽太の言葉に画面の中の私は言った
「良かったね!…私は当日予定が入るかも…」
「入るかもって…まだ空いてるなら誕生日会に来てよ…」
「うーん、私、人が多いの嫌だからさ…陽太は楽しんで来てよ…」
「大丈夫だって、みんな良い奴だし…一花とも仲良くしたいって言ってたしさ…」
「私はそうは思わないかな…本当、気にしないで楽しんできてよ…」
……………
「なんか私って客観的に見ると酷い女ね…」
私が画面を見ながら呟くと、バイミーさんは言った
「まぁ人間は主観で生きていますから、普段の自身について、知っているようで知らない、みたいな所はありますよね…」
陽太くんと一緒に居る私は、彼にワガママを言って困らせたり、時には別の男の影をチラつかせて彼の反応を見たりと、やりたい放題だ…
他の彼氏に対しても、似たような事をしてきた自覚はあるが、陽太くんに対しては、やりすぎなように感じる…
私は陽太くんとの明るい未来の為に、映像チェックを続けた…
バイミーさんの台詞を聞き、私は尋ねる
「私はどうなった?…」
「あなたは、拓海さんの告白を断り、見事とバンドマンの陽太さんと付き合う事になりました…」
「本当?陽太くんは女遊びとかはしてる?…売れっ子バンドマンだから、女遊びにハマってる可能性はあると思うんだけど…」
「女遊びはしていません…あなたが彼に小説を見せる事はなく、33歳の今現在も仲良くやっています…ただ…」
「ただ?」
「ただ、陽太さんは売れっ子バンドマンにはなりませんでした…」
「え?…なんでよ…彼は100年に一人の逸材と言われる程、才能に溢れていたじゃない?…」
「それは、そうです…ただ、陽太さんはあなたと付き合った事で音楽にあまり集中出来なくなったみたいですね…あなたと付き合った事で満たされたか、あるいは精神的に病んで作れなくなったか…元々彼は精神的に不安定ではありましたから、周囲から受ける影響と言うのは大きいのかもしれません…男の人生を狂わせるのは女とも言いますしね?…」
「売れっ子バンドマンだから良いかなって思ってたけど…売れてないこの人って、声と顔が良いだけよね…それに加えてメンタルも病んでるとなると色々と大変そう…」
「まぁそれでも彼には、しっかりと才能がありますよ…今後の人生で彼が成功者になる可能性は十分にあります…どうしましょうか?…この辺りで終わりにしますか?」
バイミーさんの問いかけに、私は首を横に振りながら言った
「陽太くんを活躍させる為に、何か出来る事があれば良いんだけど…バイミーさん、改変後の私の人生って見れたりする?」
「それは可能です、モニターに映る映像が更新されているはずですから、それを巻き戻して確認する事が出来ます…」
バイミーさんの説明を聞いた私は、先程貰ったリモコンを使い、巻き戻し操作を行う
モニターには、見た事のない私の人生が映し出されている…
「この間さ〜元彼とお話しててさ…」
画面の中で私が言うと、陽太くんがそれに返事をする
「へぇー…元彼さんと…」
「そう、それで昔話が思った以上に盛り上がってさ…」
「へー…それは良かったね…」
「うん、なんか相変わらずだったー…」
「ふーん、まだ好きだったりするの?…」
陽太くんの質問に、画面の中の私は少しだけ考えるような仕草をしてから言った
「うーん、どうだろう?…」
「なにそれ…」
私は映像を見ながら、陽太くんとの関係性を理解していく……
「アトラクション凄い楽しかったね!」
無邪気な笑顔で言う陽太くんに、画面の中の私は言った
「そだね!なんか昔の事思い出しちゃった…」
「昔?…前にも来た事あるの?…」
「うん、前の彼氏と来てさ…あの時は楽しかったなー…」
「そうなんだ…今は?」
陽太くんの質問に反応する事なく、数秒間を取ってから画面の中の私は言う
「…ん、ごめん何か言った?…」
「いや、なんでもないよ…」
…………
「ねえ、迎えに来てくれない?」
画面の中の私は電話越しに、陽太に話しかけている
「えー…今ちょっと手が離せない…」
陽太の台詞に私は、酔っ払いみたいな口調で言った
「そうなの〜じゃあ私その辺で寝泊まりしてから帰るね〜」
「はあ?…寝泊りって一人で?」
プチッ…
画面の中の私は電話を切ると、タクシーに乗り、携帯をマナーモードに設定する
携帯から鳴り響くバイブ音を無視して、友達の家に向かった私は『今夜泊めて』と友人に頼み込んでいた…
……………
「陽太くん…最近ギターの女の子と仲良いよね?…」
画面の中の私が問いかけると、陽太は苦笑いをしながら言った
「まぁバンドメンバーだからな…」
「この間も、夜まで一緒にお話してたよね?…」
「まぁあいつは昼は仕事してるからさ、夜しか打ち合わせとかできないんだよ…」
「えー…夜なんだからさ〜…電話でやりなよ…」
「電話だとさ、楽器も使えないからさ…新曲のアイディア出しにはちょっと…」
「えー…そんな事言って会いたいだけなんじゃないの?…」
「違うって…」
……………
「バンドメンバーが俺の誕生日を祝ってくれるらしい!」
陽太の言葉に画面の中の私は言った
「良かったね!…私は当日予定が入るかも…」
「入るかもって…まだ空いてるなら誕生日会に来てよ…」
「うーん、私、人が多いの嫌だからさ…陽太は楽しんで来てよ…」
「大丈夫だって、みんな良い奴だし…一花とも仲良くしたいって言ってたしさ…」
「私はそうは思わないかな…本当、気にしないで楽しんできてよ…」
……………
「なんか私って客観的に見ると酷い女ね…」
私が画面を見ながら呟くと、バイミーさんは言った
「まぁ人間は主観で生きていますから、普段の自身について、知っているようで知らない、みたいな所はありますよね…」
陽太くんと一緒に居る私は、彼にワガママを言って困らせたり、時には別の男の影をチラつかせて彼の反応を見たりと、やりたい放題だ…
他の彼氏に対しても、似たような事をしてきた自覚はあるが、陽太くんに対しては、やりすぎなように感じる…
私は陽太くんとの明るい未来の為に、映像チェックを続けた…
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