【勘違い系お仕事ライフ!】マリアさんはアザと可愛い!~同僚の金髪美少女メイドはいつもオレにだけ優しい。きっとオレが好きなんだと思う………たぶん。
8. メイドさんとハンカチ
8. メイドさんとハンカチ
私は2階の部屋の掃除を終え、カイル君が出しっぱなし、やりっぱなしの掃除用具を戻してから中庭に行くことにする。
リンスレット家の中庭には、立派な花壇があり、季節の花々が咲き乱れるその様子は、まるでおとぎ話に出てくる花園みたいで、思わず見惚れてしまう。
それもこれも庭師のロダンさんがきちんと毎日手入れをし、草取りや水やりなどの手間も惜しまないからなんだけどね。本当にこの屋敷の人たちはみんな優しくて働き者だなと思う。
「こんにちは」
「おおマリア。先にカイルが来とるぞ」
「あっはい。それじゃ私はカイル君の反対側から草むしりを手伝いますね」
そう言って早速取りかかることにする黙々と作業していると少し離れたところから大きな声で私を呼ぶ声が聞こえてくる。
「えぇ!?マリアさん!?」
この距離でもハッキリ聞こえてきて驚いているのが分かる。本当にカイル君は面白い。少し驚きすぎだと思うし。そんなに驚くようなことかな?と思いながら手を振ることにする。
するとカイル君の草むしりのスピードが速くなる。そんなに急がなくても……あれじゃ怪我してしまいそうだけど。そんなことを思ってカイル君を見ていると案の定持っていた鎌で指を切っちゃったようで慌てていた。
まぁでもあんな風に急いでたらそうなっても仕方ないよね。私はカイル君のもとに走って行くと、なぜかにやけていた。もしかして私って走り方変なのかな?ちょっとショックかも……。
「大丈夫カイル君?」
「少し指切っちゃっただけですから、大したことないですよ!はは!」
……半泣きなんだけどね。笑い事じゃないと思うけど。
「ダメだよ。見せて」
私はそう言うとカイル君の手をそっと掴み傷口をじっと見つめた。やっぱり結構深いみたい。どうしようこれ……。とりあえずハンカチを巻いて止血するしかないか……。
私が必死に考えているとカイル君の視線を感じる。しかもまた胸を凝視してるしさ。指を怪我してるのに、そんなに大きな胸が好きなのか!
「……う~ん……。ちょっと深いかな?結構切れちゃってるね……手当てしないと……」
私はポケットからハンカチを取り出し、カイル君の傷口に巻いて止血する。そして救急箱を持ってきて、中に入っていた消毒液をガーゼに染み込ませて拭き取る。
「はい、これでよしっと!」
「あ、ありがとうございます……」
「どういたしまして」
カイル君は痛みを忘れるくらい喜び跳び跳ねている。しかもまた『天使』『女神』とか呟いているし……もういい加減慣れてきたけど。
「そういえばマリアさんはなんで庭に?」
「また?私もお庭のお手入れのお手伝いの仕事だよ。」
本当に朝のメリッサさんの話を聞いてないんだなカイル君は。私は苦笑しながら答える。
「じゃあ続きやろうか、ロダンさんに怒られちゃうし」
「はい!頑張ります!」
そう言って私は元の場所に戻り、草むしりを始めていく。カイル君を見るといつまでも怪我した手を見ていた。やっぱり痛かったのかな?それとも私のハンカチの柄が気にいったのかな?それなら後で同じハンカチをプレゼントしてあげようっと。
私は2階の部屋の掃除を終え、カイル君が出しっぱなし、やりっぱなしの掃除用具を戻してから中庭に行くことにする。
リンスレット家の中庭には、立派な花壇があり、季節の花々が咲き乱れるその様子は、まるでおとぎ話に出てくる花園みたいで、思わず見惚れてしまう。
それもこれも庭師のロダンさんがきちんと毎日手入れをし、草取りや水やりなどの手間も惜しまないからなんだけどね。本当にこの屋敷の人たちはみんな優しくて働き者だなと思う。
「こんにちは」
「おおマリア。先にカイルが来とるぞ」
「あっはい。それじゃ私はカイル君の反対側から草むしりを手伝いますね」
そう言って早速取りかかることにする黙々と作業していると少し離れたところから大きな声で私を呼ぶ声が聞こえてくる。
「えぇ!?マリアさん!?」
この距離でもハッキリ聞こえてきて驚いているのが分かる。本当にカイル君は面白い。少し驚きすぎだと思うし。そんなに驚くようなことかな?と思いながら手を振ることにする。
するとカイル君の草むしりのスピードが速くなる。そんなに急がなくても……あれじゃ怪我してしまいそうだけど。そんなことを思ってカイル君を見ていると案の定持っていた鎌で指を切っちゃったようで慌てていた。
まぁでもあんな風に急いでたらそうなっても仕方ないよね。私はカイル君のもとに走って行くと、なぜかにやけていた。もしかして私って走り方変なのかな?ちょっとショックかも……。
「大丈夫カイル君?」
「少し指切っちゃっただけですから、大したことないですよ!はは!」
……半泣きなんだけどね。笑い事じゃないと思うけど。
「ダメだよ。見せて」
私はそう言うとカイル君の手をそっと掴み傷口をじっと見つめた。やっぱり結構深いみたい。どうしようこれ……。とりあえずハンカチを巻いて止血するしかないか……。
私が必死に考えているとカイル君の視線を感じる。しかもまた胸を凝視してるしさ。指を怪我してるのに、そんなに大きな胸が好きなのか!
「……う~ん……。ちょっと深いかな?結構切れちゃってるね……手当てしないと……」
私はポケットからハンカチを取り出し、カイル君の傷口に巻いて止血する。そして救急箱を持ってきて、中に入っていた消毒液をガーゼに染み込ませて拭き取る。
「はい、これでよしっと!」
「あ、ありがとうございます……」
「どういたしまして」
カイル君は痛みを忘れるくらい喜び跳び跳ねている。しかもまた『天使』『女神』とか呟いているし……もういい加減慣れてきたけど。
「そういえばマリアさんはなんで庭に?」
「また?私もお庭のお手入れのお手伝いの仕事だよ。」
本当に朝のメリッサさんの話を聞いてないんだなカイル君は。私は苦笑しながら答える。
「じゃあ続きやろうか、ロダンさんに怒られちゃうし」
「はい!頑張ります!」
そう言って私は元の場所に戻り、草むしりを始めていく。カイル君を見るといつまでも怪我した手を見ていた。やっぱり痛かったのかな?それとも私のハンカチの柄が気にいったのかな?それなら後で同じハンカチをプレゼントしてあげようっと。
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