【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
83. パートナー
83. パートナー
オレたちはその後も色々プール施設で楽しんだ。最後にみんなで写真を撮って、今日の活動は終わりにする。意外にも咲夜さんは写真とかの記念撮影が好きなのか、終始笑顔だった。そして帰り道。
「あー身体だりぃかも」
「マジ?佐藤君。運動不足じゃないのそれ?あたしは全然平気だし!」
そう言って胸を張る茜。やめろ……目がいくだろ!ふと横を見ると咲夜さんが睨んでいる。違うんだよ咲夜さん?別にオレは大きいほうが好きなわけじゃなく、ただ単に男として当然の反応をですね……。
「あっそうだ!柊さん。誕生日おめでとう。これ、あたしたちからプレゼント」
「え?……ありがとう。嬉しいわ」
そういって嬉しそうな表情を見せる咲夜さん。喜んでもらえてよかったよ。……買って用意してるのは知ってたと思うけど。
そしてそのまま駅で茜と冬馬と別れて咲夜さんと一緒に家に帰ることにする。日はだいぶ延びているので、この時間でも夕焼け空が広がっている。
「咲夜さん楽しかった?」
「ええ楽しかったわよ」
「そうか。それなら良かったよ」
そんな話をしながら歩くこと15分。もうすぐ家の近くの曲がり角に差し掛かるところまで来た。すると突然咲夜さんの歩みが止まる。
「ん?咲夜さん?」
「……颯太君。聞いてもいい?」
少し恥ずかしげに言う咲夜さん。どうしたんだろう急に。
「なんだ?」
「……その颯太君って。もしかして私のこと好き?……なのかしら」
……え!? いきなりな質問に思わず固まってしまう。確かにオレは咲夜さんのことが好きだ。それは間違いない。だがそれを直接本人から聞かれるとかなり照れ臭いものがある。それにこういうことは面と向かって言えるものでもないし。
「そ、そりゃもちろん……仲間としてだな……」
「そうじゃなくて。女の子として、私を見てるのかなって思って」
咲夜さんの顔が赤い気がする。これは多分夕日のせいだけではないはずだ。
「それは……」
ここで嘘をつくこともできるだろう。だけどそんなことをしても意味がないような気がした。もう迷う必要なんてオレにはない。
「……うん。オレは咲夜さんが好きだよ。初めて会った時からずっと」
真っ直ぐ目を見つめながら答える。正直心臓バクバクだ。こんなこと言うつもりはなかったんだけどなぁ……。
「……っ!」
顔を真っ赤にして俯く咲夜さん。あぁもう可愛いなちくしょう。抱きしめたい衝動に駆られる……。いやもう我慢したくない。オレはそのまま咲夜さんを抱きしめる。
「そ、颯太君!?」
「ごめん。我慢できなかった」
オレの腕の中でアタフタしている咲夜さん。あぁこのままキスしたい……。いや待て。流石にマズイって!理性でなんとか欲望を抑え込む。さすがに付き合ってもないのにそういうことはできないから。
しばらくそうしていた後、ゆっくりと腕を離す。すると咲夜さんはまだ顔が赤く染まったままで、こちらをチラチラと見てくる。やばい、めちゃくちゃ可愛すぎる。
「あの……颯太君は私のこと、やっぱり女として見てるのよね?」
「ああ。間違いなく」
「そう……なのね。……私は」
そこで一旦言葉を区切る咲夜さん。そして意を決したように再び口を開く。
「……なら本当にパートナーになる?私たち」
「……え?」
一瞬何を言われたのか理解できなかった。そして数秒経ってやっと脳が追いつく。
「い、いいのか?」
「うん。私も颯太君のこと好き。だから一緒にいたいし……ダメかしら?」
「ダメなんかじゃない!」
「じゃあ……ちゃんと言ってほしいわ。」
オレは咲夜さんの目を見て、はっきりと自分の気持ちを伝える。
「オレは咲夜さんが好きです。もし良かったらオレと正式に恋人になってくれませんか?」
「ええ。よろしくお願いします」
こうしてオレと咲夜さんは晴れて正式なパートナーになったのであった。帰り道仲良く手を繋ぎながら、お互いの想いを伝え合った。これから先どんな困難があってもきっと大丈夫だと思えるほど、今のオレの心はとても満たされていた。
オレたちはその後も色々プール施設で楽しんだ。最後にみんなで写真を撮って、今日の活動は終わりにする。意外にも咲夜さんは写真とかの記念撮影が好きなのか、終始笑顔だった。そして帰り道。
「あー身体だりぃかも」
「マジ?佐藤君。運動不足じゃないのそれ?あたしは全然平気だし!」
そう言って胸を張る茜。やめろ……目がいくだろ!ふと横を見ると咲夜さんが睨んでいる。違うんだよ咲夜さん?別にオレは大きいほうが好きなわけじゃなく、ただ単に男として当然の反応をですね……。
「あっそうだ!柊さん。誕生日おめでとう。これ、あたしたちからプレゼント」
「え?……ありがとう。嬉しいわ」
そういって嬉しそうな表情を見せる咲夜さん。喜んでもらえてよかったよ。……買って用意してるのは知ってたと思うけど。
そしてそのまま駅で茜と冬馬と別れて咲夜さんと一緒に家に帰ることにする。日はだいぶ延びているので、この時間でも夕焼け空が広がっている。
「咲夜さん楽しかった?」
「ええ楽しかったわよ」
「そうか。それなら良かったよ」
そんな話をしながら歩くこと15分。もうすぐ家の近くの曲がり角に差し掛かるところまで来た。すると突然咲夜さんの歩みが止まる。
「ん?咲夜さん?」
「……颯太君。聞いてもいい?」
少し恥ずかしげに言う咲夜さん。どうしたんだろう急に。
「なんだ?」
「……その颯太君って。もしかして私のこと好き?……なのかしら」
……え!? いきなりな質問に思わず固まってしまう。確かにオレは咲夜さんのことが好きだ。それは間違いない。だがそれを直接本人から聞かれるとかなり照れ臭いものがある。それにこういうことは面と向かって言えるものでもないし。
「そ、そりゃもちろん……仲間としてだな……」
「そうじゃなくて。女の子として、私を見てるのかなって思って」
咲夜さんの顔が赤い気がする。これは多分夕日のせいだけではないはずだ。
「それは……」
ここで嘘をつくこともできるだろう。だけどそんなことをしても意味がないような気がした。もう迷う必要なんてオレにはない。
「……うん。オレは咲夜さんが好きだよ。初めて会った時からずっと」
真っ直ぐ目を見つめながら答える。正直心臓バクバクだ。こんなこと言うつもりはなかったんだけどなぁ……。
「……っ!」
顔を真っ赤にして俯く咲夜さん。あぁもう可愛いなちくしょう。抱きしめたい衝動に駆られる……。いやもう我慢したくない。オレはそのまま咲夜さんを抱きしめる。
「そ、颯太君!?」
「ごめん。我慢できなかった」
オレの腕の中でアタフタしている咲夜さん。あぁこのままキスしたい……。いや待て。流石にマズイって!理性でなんとか欲望を抑え込む。さすがに付き合ってもないのにそういうことはできないから。
しばらくそうしていた後、ゆっくりと腕を離す。すると咲夜さんはまだ顔が赤く染まったままで、こちらをチラチラと見てくる。やばい、めちゃくちゃ可愛すぎる。
「あの……颯太君は私のこと、やっぱり女として見てるのよね?」
「ああ。間違いなく」
「そう……なのね。……私は」
そこで一旦言葉を区切る咲夜さん。そして意を決したように再び口を開く。
「……なら本当にパートナーになる?私たち」
「……え?」
一瞬何を言われたのか理解できなかった。そして数秒経ってやっと脳が追いつく。
「い、いいのか?」
「うん。私も颯太君のこと好き。だから一緒にいたいし……ダメかしら?」
「ダメなんかじゃない!」
「じゃあ……ちゃんと言ってほしいわ。」
オレは咲夜さんの目を見て、はっきりと自分の気持ちを伝える。
「オレは咲夜さんが好きです。もし良かったらオレと正式に恋人になってくれませんか?」
「ええ。よろしくお願いします」
こうしてオレと咲夜さんは晴れて正式なパートナーになったのであった。帰り道仲良く手を繋ぎながら、お互いの想いを伝え合った。これから先どんな困難があってもきっと大丈夫だと思えるほど、今のオレの心はとても満たされていた。
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