【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
49. 修行
49. 修行
茜と冬馬に付き合っていることを話した。まぁ偽りの恋人なんだけどな……。さっきは驚いたけど、これで良かったかもしれない。咲夜さん自身もあのまま学校に仲間がいない状態じゃ不安だろうし。もしバレて大事になるくらいなら知っている人がいた方がいいしな。
それに、オレは咲夜さんと本当に付き合いたいのだから、いずれ同じことが起きるから。そのためならボコボコにされても構わないし。オレは本気だ。本気で咲夜さんのことが好きなんだ!
オレたちはそのあとも水族館を楽しんだ。楽しかった時間はすぐに過ぎてしまうものでもう夕方になってしまった。楽しい時間はあっという間に終わるってよく言うが本当なんだなって思った。
そして、茜と冬馬と別れた帰り道。お互い何も言わずに家路に帰る。オレは今日あった出来事を頭の中で整理していた。
「……ねぇ颯太君」
不意に声をかけられた。振り向くとそこには少し俯きながら歩く咲夜さんの姿があった。
「どうした?」
「……ごめんね……」
消え入りそうな声でそう呟いた咲夜さんの声はとても悲しく感じた。
「えっ?なんで謝るんだよ?」
「だって……あのまま私が何も言わなかったら偽りの恋人を演じることもなかったのに……私のせいでこんなことに巻き込んじゃったし……」
咲夜さんは自分のせいだと責めていたのだ。確かに結果的に見ればそういうことになるかもしれない。
でも、それは違うと思う。これはオレ自身も望んでいたことだから。
「そんなこと言うなよ。あの時、咲夜さんが言ってくれなきゃ、ここまで楽しめなかっただろ?それに堂々と咲夜さんと一緒にいる時間が作れてオレは嬉しかったぞ?……その仲間としてな」
「そっか……ありがとう……」
「おう。」
「……でも颯太君が悪いんだから……茜ちゃんと仲良くして」
「え?なんか言った?」
「なんでもないわ」
ん?なんか最後小声でよく聞こえなかったが大丈夫かな?まぁいいか。すると咲夜さんは突然オレと手を繋ぐ。
「咲夜さん!?」
「ふふっ。せっかく外で堂々とできるんだし、今日は手を繋いで帰ってみない?修行よ修行。それともイヤ?」
「別に……お、おう。わかった……」
「あら?顔真っ赤じゃない。可愛い~颯太君」
「う、うるさい……」
「あと、今日から颯太君って呼ぶわ。よろしくね颯太君」
いきなり手を繋ぐなんて反則だろ……。しかも名前呼びとか!?クリティカルヒットのオーバーキルなんだが!?心臓バクバク鳴っているし、多分耳まで真っ赤になっているだろう。
それからオレ達はお互いの手を強く握りながら帰った。偽りの恋人だけど、オレは一歩前進した。これから先どんな困難があっても咲夜さんと一緒なら乗り越えられる気がする。そう思いながらオレは咲夜さんの温もりを感じていた。
茜と冬馬に付き合っていることを話した。まぁ偽りの恋人なんだけどな……。さっきは驚いたけど、これで良かったかもしれない。咲夜さん自身もあのまま学校に仲間がいない状態じゃ不安だろうし。もしバレて大事になるくらいなら知っている人がいた方がいいしな。
それに、オレは咲夜さんと本当に付き合いたいのだから、いずれ同じことが起きるから。そのためならボコボコにされても構わないし。オレは本気だ。本気で咲夜さんのことが好きなんだ!
オレたちはそのあとも水族館を楽しんだ。楽しかった時間はすぐに過ぎてしまうものでもう夕方になってしまった。楽しい時間はあっという間に終わるってよく言うが本当なんだなって思った。
そして、茜と冬馬と別れた帰り道。お互い何も言わずに家路に帰る。オレは今日あった出来事を頭の中で整理していた。
「……ねぇ颯太君」
不意に声をかけられた。振り向くとそこには少し俯きながら歩く咲夜さんの姿があった。
「どうした?」
「……ごめんね……」
消え入りそうな声でそう呟いた咲夜さんの声はとても悲しく感じた。
「えっ?なんで謝るんだよ?」
「だって……あのまま私が何も言わなかったら偽りの恋人を演じることもなかったのに……私のせいでこんなことに巻き込んじゃったし……」
咲夜さんは自分のせいだと責めていたのだ。確かに結果的に見ればそういうことになるかもしれない。
でも、それは違うと思う。これはオレ自身も望んでいたことだから。
「そんなこと言うなよ。あの時、咲夜さんが言ってくれなきゃ、ここまで楽しめなかっただろ?それに堂々と咲夜さんと一緒にいる時間が作れてオレは嬉しかったぞ?……その仲間としてな」
「そっか……ありがとう……」
「おう。」
「……でも颯太君が悪いんだから……茜ちゃんと仲良くして」
「え?なんか言った?」
「なんでもないわ」
ん?なんか最後小声でよく聞こえなかったが大丈夫かな?まぁいいか。すると咲夜さんは突然オレと手を繋ぐ。
「咲夜さん!?」
「ふふっ。せっかく外で堂々とできるんだし、今日は手を繋いで帰ってみない?修行よ修行。それともイヤ?」
「別に……お、おう。わかった……」
「あら?顔真っ赤じゃない。可愛い~颯太君」
「う、うるさい……」
「あと、今日から颯太君って呼ぶわ。よろしくね颯太君」
いきなり手を繋ぐなんて反則だろ……。しかも名前呼びとか!?クリティカルヒットのオーバーキルなんだが!?心臓バクバク鳴っているし、多分耳まで真っ赤になっているだろう。
それからオレ達はお互いの手を強く握りながら帰った。偽りの恋人だけど、オレは一歩前進した。これから先どんな困難があっても咲夜さんと一緒なら乗り越えられる気がする。そう思いながらオレは咲夜さんの温もりを感じていた。
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