【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
48. 状態異常:混乱
48. 状態異常:混乱
そしてお昼。オレたちは水族館内のフードコートで昼食をとることにした。外にはペンギンやアザラシなどがいて、それを見ながら楽しめるようになっている。
「柊さん大丈夫?」
「……ええ。ありがとう城山さん」
イルカショーで被った水が乾いたなら良かった。咲夜さんにまた風邪を引かれても困るしな。
「ねぇねぇ。それにしてもさっきの霧ヶ谷君、格好良かったよ!颯爽と自分の上着を貸してあげるなんてさ!あれはあたしならキュンってなるね!」
茜はわざとらしく話題を振ってくる、しかもオレに目で合図までして……。すげぇアピール下手くそだし……。
「そんなんじゃない。あれは偶然そうなっただけで……」
「ふーん?でも柊さん嬉しかったよね?」
「え?……まぁ」
「ほらね?」
これが世間でよく言われる「余計なお世話」というやつかそれとも学級委員長としての正義感というやつか。どっちにしても茜には静かにしてほしいものだ。
「あんなのオレにだってできるし!なんなら柊さんに水がかかる前に庇ったしな!」
「はいはい」
「なんだよ!本当だぞ!バカにしてるだろ」
なんでこいつは張り合ってくるんだよ……。オレは冬馬の発言に呆れていると咲夜さんが突然口を開く。
「……上着を貸してくれたのは当たり前だから。」
「え?当たり前って?どゆこと?」
「……城山さんと佐藤君には話しても言いかな……。私……颯太君とお付き合いしてるから」
はい!?どどどどどどうした咲夜さん!?いきなり何を言っているんだ!?なぜ自分からバラしちゃったの!?もしかして状態異常:混乱とかになりました!?
オレは焦りながら隣にいる咲夜さんを見ると、顔を赤く染めてモジモジしている。その姿はもうモブキャラ生徒Aではなかった。でもめちゃくちゃ可愛い。
「なーんだそうなの!?先に言ってよ霧ヶ谷君ってば!人が悪いんだから!」
「おーい!霧ヶ谷てめえ!なんで言わないんだよ!」
冬馬が勢いよくオレに掴みかかる。正直うざい……。
「颯太君を攻めないで。私がお願いしたの。付き合ってることみんなに知れ渡ると颯太君がクラスの男子にボコボコにされちゃうから……。私そんなの見たくない」
……すごい演技派ですね咲夜さん。女優になれますよ?もしかしてジョブ女優なのでは?
「なぜ今私が2人に打ち明けたのかは、頼れる存在の学級委員長の城山さんや颯太君の親友で心優しい佐藤君なら協力してくれると思ったから……」
「頼れる存在?」
「心優しい?」
咲夜さんの言葉を聞いた茜と冬馬はお互いを見合ってから、すごく嬉しそうな顔をする。
「分かった!あたしも協力するから!学級委員長に任せなさい!」
「任せてくれ柊さん!心優しき男。佐藤冬馬が柊さんと霧ヶ谷を守ってみせますから!」
「ありがとう……茜ちゃん、冬馬君……私嬉しいわ。勇気だして打ち明けて良かったわ。」
名前で呼ばれた2人は更にテンションが上がっている。こいつら単純すぎだろ……何かが間違ってる。咲夜さんだけは敵に回してはいけない。この人は小悪魔じゃない悪魔だ。こうしてオレと咲夜さんは魔王を倒すための協力者を2人ゲットすることになったのだった。
そしてお昼。オレたちは水族館内のフードコートで昼食をとることにした。外にはペンギンやアザラシなどがいて、それを見ながら楽しめるようになっている。
「柊さん大丈夫?」
「……ええ。ありがとう城山さん」
イルカショーで被った水が乾いたなら良かった。咲夜さんにまた風邪を引かれても困るしな。
「ねぇねぇ。それにしてもさっきの霧ヶ谷君、格好良かったよ!颯爽と自分の上着を貸してあげるなんてさ!あれはあたしならキュンってなるね!」
茜はわざとらしく話題を振ってくる、しかもオレに目で合図までして……。すげぇアピール下手くそだし……。
「そんなんじゃない。あれは偶然そうなっただけで……」
「ふーん?でも柊さん嬉しかったよね?」
「え?……まぁ」
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「はいはい」
「なんだよ!本当だぞ!バカにしてるだろ」
なんでこいつは張り合ってくるんだよ……。オレは冬馬の発言に呆れていると咲夜さんが突然口を開く。
「……上着を貸してくれたのは当たり前だから。」
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はい!?どどどどどどうした咲夜さん!?いきなり何を言っているんだ!?なぜ自分からバラしちゃったの!?もしかして状態異常:混乱とかになりました!?
オレは焦りながら隣にいる咲夜さんを見ると、顔を赤く染めてモジモジしている。その姿はもうモブキャラ生徒Aではなかった。でもめちゃくちゃ可愛い。
「なーんだそうなの!?先に言ってよ霧ヶ谷君ってば!人が悪いんだから!」
「おーい!霧ヶ谷てめえ!なんで言わないんだよ!」
冬馬が勢いよくオレに掴みかかる。正直うざい……。
「颯太君を攻めないで。私がお願いしたの。付き合ってることみんなに知れ渡ると颯太君がクラスの男子にボコボコにされちゃうから……。私そんなの見たくない」
……すごい演技派ですね咲夜さん。女優になれますよ?もしかしてジョブ女優なのでは?
「なぜ今私が2人に打ち明けたのかは、頼れる存在の学級委員長の城山さんや颯太君の親友で心優しい佐藤君なら協力してくれると思ったから……」
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咲夜さんの言葉を聞いた茜と冬馬はお互いを見合ってから、すごく嬉しそうな顔をする。
「分かった!あたしも協力するから!学級委員長に任せなさい!」
「任せてくれ柊さん!心優しき男。佐藤冬馬が柊さんと霧ヶ谷を守ってみせますから!」
「ありがとう……茜ちゃん、冬馬君……私嬉しいわ。勇気だして打ち明けて良かったわ。」
名前で呼ばれた2人は更にテンションが上がっている。こいつら単純すぎだろ……何かが間違ってる。咲夜さんだけは敵に回してはいけない。この人は小悪魔じゃない悪魔だ。こうしてオレと咲夜さんは魔王を倒すための協力者を2人ゲットすることになったのだった。
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