【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
10. 炎耐性
10. 炎耐性
オレがリビングでテレビを見ていると、後ろの方から突然大きな音が鳴る。どうやら咲夜さんがテーブルを叩いたようだ。どうしたんだ?しかもテーブルに伏せて悶絶しているんだけど……。
「ぐっ……痛い……」
「だ、大丈夫か?」
「うぅ~……」
そう言って顔を上げた彼女の目には涙が浮かんでいた。あぁ……これは相当痛かったのだろうな。しかし何故咲夜さんはこんなにも苦しんでいるんだ?
ふとオレがテーブルを見ると、そこにはホットティーが置かれている。
「油断したわ……私が炎耐性がないことをいいことに……うぅ~」
「炎耐性?……あっ。咲夜さん猫舌なのか」
「違うわ。炎耐性がないだけよ!変なこと言わないで!」
「すみません……」
涙目で舌を出しながらオレに訴える咲夜さん。その様子はとても可愛らしいのだが、ならなんでわざわざホットティーを飲んでるのか疑問だ。
「仕方ないわ。使いたくなかったけど、ウンディーネの雫を使うしかないわね」
「……水で薄めて温度下げるんだよね?それ」
「えぇ。そうよ」
そうよって……ウンディーネの雫を水と認めてますよ咲夜さん……。とりあえず冷めるまで待てばいいのに。意外とせっかちだな咲夜さんは。そんなことを思いつつ、オレはソファーに座りなおす。すると咲夜さんは隣に座ってきた。
「へ?」
「私も一緒にテレビを観たいの。ダメ?」
「いえ!全然!」
むしろウェルカムです!とそこまではさすがに言えなかった。でも少し残念だな。あともう少しこっちに来てくれれば!これじゃあ咲夜さんの匂いとか温もりとか味わえないじゃないか!
「霧ヶ谷君……なんか変なこと考えてない?凄く気持ち悪い笑みを浮かべてるんだけど……」
「そ、ソンナコトナイヨ?」
「……本当かしら」
しまった。つい欲望が表情に出てしまったみたいだ。気を付けないと。というか咲夜さんって勘が良いんだな。普段は鈍いのにこういうことには鋭い。そこがまた可愛いんだよなぁ。なんかこういう時間があることに幸せを感じるのだった。
オレがリビングでテレビを見ていると、後ろの方から突然大きな音が鳴る。どうやら咲夜さんがテーブルを叩いたようだ。どうしたんだ?しかもテーブルに伏せて悶絶しているんだけど……。
「ぐっ……痛い……」
「だ、大丈夫か?」
「うぅ~……」
そう言って顔を上げた彼女の目には涙が浮かんでいた。あぁ……これは相当痛かったのだろうな。しかし何故咲夜さんはこんなにも苦しんでいるんだ?
ふとオレがテーブルを見ると、そこにはホットティーが置かれている。
「油断したわ……私が炎耐性がないことをいいことに……うぅ~」
「炎耐性?……あっ。咲夜さん猫舌なのか」
「違うわ。炎耐性がないだけよ!変なこと言わないで!」
「すみません……」
涙目で舌を出しながらオレに訴える咲夜さん。その様子はとても可愛らしいのだが、ならなんでわざわざホットティーを飲んでるのか疑問だ。
「仕方ないわ。使いたくなかったけど、ウンディーネの雫を使うしかないわね」
「……水で薄めて温度下げるんだよね?それ」
「えぇ。そうよ」
そうよって……ウンディーネの雫を水と認めてますよ咲夜さん……。とりあえず冷めるまで待てばいいのに。意外とせっかちだな咲夜さんは。そんなことを思いつつ、オレはソファーに座りなおす。すると咲夜さんは隣に座ってきた。
「へ?」
「私も一緒にテレビを観たいの。ダメ?」
「いえ!全然!」
むしろウェルカムです!とそこまではさすがに言えなかった。でも少し残念だな。あともう少しこっちに来てくれれば!これじゃあ咲夜さんの匂いとか温もりとか味わえないじゃないか!
「霧ヶ谷君……なんか変なこと考えてない?凄く気持ち悪い笑みを浮かべてるんだけど……」
「そ、ソンナコトナイヨ?」
「……本当かしら」
しまった。つい欲望が表情に出てしまったみたいだ。気を付けないと。というか咲夜さんって勘が良いんだな。普段は鈍いのにこういうことには鋭い。そこがまた可愛いんだよなぁ。なんかこういう時間があることに幸せを感じるのだった。
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