【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?

夕姫

122. 破壊力抜群

122. 破壊力抜群



 今日は週末。久しぶりの夏帆とのデート。外は寒いから風邪引かないようにしないとな。そんなことを考えていると夏帆が部屋にやってくる。

「おはようございます先輩!聞いてくださいよ!私、待ち遠しくて朝4時から起きてました!」

「あっそ」

「もう!私の先輩への愛を感じてくださいよ!冷たいですね!」

 夏帆は自分の気持ちを押し付けてくる。本当に面倒だ。

「そう言えば私の格好どうですか?似合ってます?」

「……まぁ、悪くないんじゃないか?」

「えへへーそうでしょう!私の今日のコーデは先輩のために考えたんですよー!この冬トレンドのダッフルコートに白ニットのワンピースです!どうですか?襲いたくなっちゃいました?」

「そんなわけないだろ!変なこと言ってねぇで行くぞ!」

「あぁ~ん。先輩待ってくださいよぉ~」

 と言ったのだが。正直ニットの破壊力はヤバい。ニットに包んだ胸が主張してくる。そして下にはスカートを履いているが太もものラインがエロすぎる。

「こんな状態で外に出たら男どもが寄ってきてしまう。それだけは阻止せねば……。」

「あの先輩?声に出てますよ?なんか直接言われると恥ずかしいですけど……。」

「えっ!?マジで!?」

 オレは慌てて口を手で覆う。

「はい。でも嬉しいです。そんな風に思ってくれるなんて。素直じゃないですね先輩は。」

「うるさい」

 意外にこういう時の夏帆はあまりオレをからかってこないし、ウザくもない。もしかして本当に恥ずかしがってるのかもな。

「とりあえずショッピングに行くんだろ?」

「はい!手を繋ぎましょう先輩!寒いので!」

「はいはい」

 オレたちは手を繋ぐ。相変わらず夏帆の手は小さい。それにとても温かい。こうしてオレたちの久しぶりのデートは始まったのだった。

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