【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?
68. 女の鋭い勘
68. 女の鋭い勘
学校の放課後。本来ならば真っ直ぐ帰るはずなのだが、この前のことで話があると『黒崎冬花』に呼び出されてしまった。そして今は学校近くのカフェにいる。
黒崎の言う通り、あれから数日がたつが、他の奴らに何かを聞かれるわけでもなかったので、本当に誰にも何も言っていないようだけど……。
「神原君お待たせ。」
「ああ。話って?」
オレは目の前に座った黒崎に声をかけた。黒崎は少し恥ずかしそうにしながらも、オレの目を見つめて言った。
「あのね……今から、神原君の家に行ってもいいかしら?」
「はぁ!?」
予想外過ぎる言葉に思わず声をあげてしまう。まさか、黒崎冬花……やっぱりオレと夏帆を疑ってるのか?
「いや……なんで?まさかオレと夏帆を疑ってるのか?あいつは同じアパートの隣の部屋の後輩なだけだぞ?」
「それを確かめに行くのでしょ?もし同棲なんかしていたら大問題じゃない?学級委員として見過ごせないわ」
「そっそんなことしねぇよ!オレの部屋汚いし、いきなり来られても迷惑なんだが?」
どうしようか……。このままだと家に来られるかもしれない……。ここはなんとかして帰らせるしかないだろう。
「ねぇ神原君。高校生同士が同棲してるなんて周りに知られたら問題よ。理解しているのかしら?学校にバレでもしたら退学よ?」
「退学って……オレと夏帆は何もないから」
「なら明日の放課後に行くわ。それならいいでしょ?それに女の子がいつもいるかは部屋に入ればわかるの。女ってそう言うものだから。」
「えぇ……」
なんてこと言うんだ……。確かに女の勘は鋭いっていうけどさ……。
「何か問題でもあるのかしら?あなたとあの後輩さんは同棲してないんでしょ?」
「わかったよ……。部屋を見たら帰れよ?」
「もちろんわかっているわ。じゃあ明日の放課後に。」
そういうと黒崎は席を立ち帰って行った。一体何だって言うんだよ……。まぁ別にいいんだけどさ……。ただこれからどうするかだな……。とりあえず夏帆に相談するしか無いか……。
オレがアパートに戻るとタイミングよく自分の部屋から夏帆が出てくる。
「遅いですよ先輩!浮気ですか?」
「誰が浮気だ。オレはお前の彼氏じゃない。」
「ふーん……。」
「なんだよ?」
「先輩……『黒崎冬花』に会ってましたね?あの人の匂いがします。怪しいですね……まさか本当に浮気じゃ!?」
こいつ……なんでこういうところ鋭いんだよ面倒なやつだな。女の勘とかこいつにあるのを信じたくないんだが。
とりあえずいつも通り夏帆を部屋に入れる。まぁこいつは単純だからオレンジジュースを飲ませとけばいいだろ。
「それで今日は何の用だったんですか?」
「ああ……実は―――」
それからオレは今日の出来事を夏帆に全て話した。
「なるほど……。つまり私との仲を見せつけるために明日部屋にいればいいんですね?」
「ちげぇよ!!勝手に話を完結させるな!まぁとにかくオレは明日家にいれてくれと言われてるだけだよ。だから明日は……」
ふと自分の部屋を見ると夏帆の物が大量にあることに気づく。まずい……これは女の勘じゃなくて、誰が見ても誰かがいるのが分かるレベルだ。
「どうしました先輩?」
「いや……なんでもない」
これを1日で片付けるのは無理だ。それなら黒崎をオレの部屋に来ないようにすればいい。それしか今は方法がないのだ。
学校の放課後。本来ならば真っ直ぐ帰るはずなのだが、この前のことで話があると『黒崎冬花』に呼び出されてしまった。そして今は学校近くのカフェにいる。
黒崎の言う通り、あれから数日がたつが、他の奴らに何かを聞かれるわけでもなかったので、本当に誰にも何も言っていないようだけど……。
「神原君お待たせ。」
「ああ。話って?」
オレは目の前に座った黒崎に声をかけた。黒崎は少し恥ずかしそうにしながらも、オレの目を見つめて言った。
「あのね……今から、神原君の家に行ってもいいかしら?」
「はぁ!?」
予想外過ぎる言葉に思わず声をあげてしまう。まさか、黒崎冬花……やっぱりオレと夏帆を疑ってるのか?
「いや……なんで?まさかオレと夏帆を疑ってるのか?あいつは同じアパートの隣の部屋の後輩なだけだぞ?」
「それを確かめに行くのでしょ?もし同棲なんかしていたら大問題じゃない?学級委員として見過ごせないわ」
「そっそんなことしねぇよ!オレの部屋汚いし、いきなり来られても迷惑なんだが?」
どうしようか……。このままだと家に来られるかもしれない……。ここはなんとかして帰らせるしかないだろう。
「ねぇ神原君。高校生同士が同棲してるなんて周りに知られたら問題よ。理解しているのかしら?学校にバレでもしたら退学よ?」
「退学って……オレと夏帆は何もないから」
「なら明日の放課後に行くわ。それならいいでしょ?それに女の子がいつもいるかは部屋に入ればわかるの。女ってそう言うものだから。」
「えぇ……」
なんてこと言うんだ……。確かに女の勘は鋭いっていうけどさ……。
「何か問題でもあるのかしら?あなたとあの後輩さんは同棲してないんでしょ?」
「わかったよ……。部屋を見たら帰れよ?」
「もちろんわかっているわ。じゃあ明日の放課後に。」
そういうと黒崎は席を立ち帰って行った。一体何だって言うんだよ……。まぁ別にいいんだけどさ……。ただこれからどうするかだな……。とりあえず夏帆に相談するしか無いか……。
オレがアパートに戻るとタイミングよく自分の部屋から夏帆が出てくる。
「遅いですよ先輩!浮気ですか?」
「誰が浮気だ。オレはお前の彼氏じゃない。」
「ふーん……。」
「なんだよ?」
「先輩……『黒崎冬花』に会ってましたね?あの人の匂いがします。怪しいですね……まさか本当に浮気じゃ!?」
こいつ……なんでこういうところ鋭いんだよ面倒なやつだな。女の勘とかこいつにあるのを信じたくないんだが。
とりあえずいつも通り夏帆を部屋に入れる。まぁこいつは単純だからオレンジジュースを飲ませとけばいいだろ。
「それで今日は何の用だったんですか?」
「ああ……実は―――」
それからオレは今日の出来事を夏帆に全て話した。
「なるほど……。つまり私との仲を見せつけるために明日部屋にいればいいんですね?」
「ちげぇよ!!勝手に話を完結させるな!まぁとにかくオレは明日家にいれてくれと言われてるだけだよ。だから明日は……」
ふと自分の部屋を見ると夏帆の物が大量にあることに気づく。まずい……これは女の勘じゃなくて、誰が見ても誰かがいるのが分かるレベルだ。
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