【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
67. 異変
67. 異変
あれから一週間。私は村の奥にある草原で魔法の練習をしている。この一週間でこの身体にも慣れてきた。というより、人間に近づいてきたかしらね。何かぶつければ痛みを感じるし、お腹がすいたり、眠くなったり五感も戻ってきている。
そして魔法の練習にはもちろんサーシャも一緒だ。サーシャがアイアンソードを握っていないと魔法か発動できないからね。
「アイリス様。どうですか?」
「ふむ。あの時と同じ魔法は使えるようね。あとはサーシャの魔力量次第かしらね?」
精霊魔法の中でも風属性魔法は多少使える。炎や水、土属性魔法は本当に初歩的なもののみ。神聖魔法はもちろん使える。闇魔法はそもそも使えない。まぁこれなら問題なく戦うことができるわね。
そのまま、少し休憩をとりながらサーシャと話しているとリズが走ってやってくる。
「サーシャ!アイリス様!大変ですわよ!」
「ど、どうかしたんですか!?」
「ええ。霊峰の調査が終わったみたいですわ。とりあえず村の広場に集まって話を聞きますわよ」
「ええわかったわ」
私はそう言って立ち上がる。調査を終えたということはドラゴンが襲撃してきた理由、何かしらの異変が見つかったということね。私とサーシャはそのままリズと共に村の広場に行く。そこにはカドリー村の村長と騎士団長、マーリンがいた。
「アイリス来たか。」
「ええ。それで結果は?」
「はい。結論から申し上げれば、あの霊峰には魔物の巣窟が出来てました。こんなことは初めてのことです」
「魔物の巣窟……」
サーシャがそう呟くように言う。やはり異変はあったようね。
「はい。しかもそれだけではありません。あの山から大量の邪気を感じました。恐らくですが、何者かの手によって邪悪な儀式が行われている可能性があります」
「儀式……」
サーシャがさらに不安そうな表情になる。当然ね。あんな化け物みたいなドラゴンが何匹もいるような場所よ?何が起きるかわかったもんじゃないわ。
だけど、このまま放置しておくわけにもいかないわね。もし誰かの仕業だとしたら……今度はドラゴンだけじゃ済まないかもしれないわね。それにおそらく、この間のドラゴンはその邪気にあてられた可能性もあるしね。
「はい。我々もまさかこのようなことが起きるとは思ってませんでした。今まであそこは神聖な場所として崇められていましたから」
「とにかくじゃ。このままならこのカドリーも危ないじゃろうな。サーシャどうするのじゃ?」
「えっと……その」
サーシャは困った顔で私を見る。これはあなたの旅、あなたの答えを出さなきゃいけない。
「……私の力で少しでも助けることができるなら、私はその魔物の巣窟に行きます」
「そうか。ならあの霊峰に巣くう魔物を倒すぞい」
「え?い、いいんですか?マーリン様はミスリルを手に入れて、アイリス様を具現化するまでの同行じゃ……」
そのサーシャの言葉を聞いてマーリンは顔を赤くしながらそっぽを向く。
「うるさいのう。そんな細かいことを気にしている場合じゃないじゃろうて?それに……お主たちが心配だからついて行くんじゃ」
「マーリン様……」
ツンデレ魔女降臨。本当に素直じゃないわねマーリンは。まぁそういうところも憎めないんだけどね。まったく仕方ないわね。
「どうでもいいけど、マーリンは連れていかないわよ?」
「なんじゃとアイリス!それはどういう意味じゃ!!」
「そのままの意味よ。あなたは六魔将マモンとの戦いで魔力が回復していないし、まだ傷も完治してないわ。そんな状態で戦えると思っているの?」
「ぐぬぅ……。しかし!」
「私がいるでしょ?私がいれば十分よ。安心しなさい」
私はそうナイスバディ(?)な胸を張って答える。強調しすぎかしら?ごめんなさいね?
こうして私はサーシャとリズと共に北の霊峰に発生した魔物の巣窟に向かうことになったのだった。
あれから一週間。私は村の奥にある草原で魔法の練習をしている。この一週間でこの身体にも慣れてきた。というより、人間に近づいてきたかしらね。何かぶつければ痛みを感じるし、お腹がすいたり、眠くなったり五感も戻ってきている。
そして魔法の練習にはもちろんサーシャも一緒だ。サーシャがアイアンソードを握っていないと魔法か発動できないからね。
「アイリス様。どうですか?」
「ふむ。あの時と同じ魔法は使えるようね。あとはサーシャの魔力量次第かしらね?」
精霊魔法の中でも風属性魔法は多少使える。炎や水、土属性魔法は本当に初歩的なもののみ。神聖魔法はもちろん使える。闇魔法はそもそも使えない。まぁこれなら問題なく戦うことができるわね。
そのまま、少し休憩をとりながらサーシャと話しているとリズが走ってやってくる。
「サーシャ!アイリス様!大変ですわよ!」
「ど、どうかしたんですか!?」
「ええ。霊峰の調査が終わったみたいですわ。とりあえず村の広場に集まって話を聞きますわよ」
「ええわかったわ」
私はそう言って立ち上がる。調査を終えたということはドラゴンが襲撃してきた理由、何かしらの異変が見つかったということね。私とサーシャはそのままリズと共に村の広場に行く。そこにはカドリー村の村長と騎士団長、マーリンがいた。
「アイリス来たか。」
「ええ。それで結果は?」
「はい。結論から申し上げれば、あの霊峰には魔物の巣窟が出来てました。こんなことは初めてのことです」
「魔物の巣窟……」
サーシャがそう呟くように言う。やはり異変はあったようね。
「はい。しかもそれだけではありません。あの山から大量の邪気を感じました。恐らくですが、何者かの手によって邪悪な儀式が行われている可能性があります」
「儀式……」
サーシャがさらに不安そうな表情になる。当然ね。あんな化け物みたいなドラゴンが何匹もいるような場所よ?何が起きるかわかったもんじゃないわ。
だけど、このまま放置しておくわけにもいかないわね。もし誰かの仕業だとしたら……今度はドラゴンだけじゃ済まないかもしれないわね。それにおそらく、この間のドラゴンはその邪気にあてられた可能性もあるしね。
「はい。我々もまさかこのようなことが起きるとは思ってませんでした。今まであそこは神聖な場所として崇められていましたから」
「とにかくじゃ。このままならこのカドリーも危ないじゃろうな。サーシャどうするのじゃ?」
「えっと……その」
サーシャは困った顔で私を見る。これはあなたの旅、あなたの答えを出さなきゃいけない。
「……私の力で少しでも助けることができるなら、私はその魔物の巣窟に行きます」
「そうか。ならあの霊峰に巣くう魔物を倒すぞい」
「え?い、いいんですか?マーリン様はミスリルを手に入れて、アイリス様を具現化するまでの同行じゃ……」
そのサーシャの言葉を聞いてマーリンは顔を赤くしながらそっぽを向く。
「うるさいのう。そんな細かいことを気にしている場合じゃないじゃろうて?それに……お主たちが心配だからついて行くんじゃ」
「マーリン様……」
ツンデレ魔女降臨。本当に素直じゃないわねマーリンは。まぁそういうところも憎めないんだけどね。まったく仕方ないわね。
「どうでもいいけど、マーリンは連れていかないわよ?」
「なんじゃとアイリス!それはどういう意味じゃ!!」
「そのままの意味よ。あなたは六魔将マモンとの戦いで魔力が回復していないし、まだ傷も完治してないわ。そんな状態で戦えると思っているの?」
「ぐぬぅ……。しかし!」
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私はそうナイスバディ(?)な胸を張って答える。強調しすぎかしら?ごめんなさいね?
こうして私はサーシャとリズと共に北の霊峰に発生した魔物の巣窟に向かうことになったのだった。
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