【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
45. アイリス終わる???
45. アイリス終わる???
翌朝。サーシャはいつもより早い時間に目覚める。そしていつものように寝癖がついた状態の寝ぼけ眼の顔を私に向ける。
「ふわぁあ。おはようアイリス様。今日も頑張ろうね」
おはようサーシャ。私はいつものようにサーシャには聞こえていないけど挨拶を返す。だって私は『アイアンソード』だからね。
サーシャが隣のベッドを見るとマーリンが気持ちよさそうに眠っている。しかも布団は床に落ちてるし……寝相悪すぎよあなた。そんな様子をサーシャは微笑ましく見つめる。
「ふふ。しょうがないな。本当にマーリン様は子供みたい」
サーシャはそのままマーリンに布団を被せてあげる。本当に良い子よねサーシャは。
「ゆっくり休ませてあげよう。一応置き手紙をしないと」
そのままサーシャはテーブルの上に置いてある紙を手に取り、ペンを走らせていく。
『マーリン様へ 今日は街の散策に行ってきます。夕方には帰ってくる予定なのでご飯は大丈夫です。サーシャ PS.ちゃんとお留守番しててくださいね!』
サーシャはマーリン宛の手紙を書き終えるとそれを机の上に置き、部屋を出て行った。
「よし!じゃあ行こう!」
サーシャは私を腰に差し、張り切って街へと繰り出した。セントレアの街と同じで朝から賑やかだ。屋台では肉の串焼きを売っていたり、パン屋からは香ばしい匂いが立ち込めている。
「美味しそうな香り!あっち行ってみよっかアイリス様」
サーシャは人混みの中を突き進む。こう見ると本当に年相応の女の子よね……。というよりマーリンを連れていかないで何をするつもりなのかしら?
「あ、あの!すみません……」
「はい?なんでしょうか?」
サーシャが声をかけたのは20代後半くらいの女性だった。
「えっと……その……ここら辺に武器屋はありませんか?」
「あら?貴方旅人さんかしら?武器屋ならそこの通りにあるわよ」
「ありがとうございます!」
そう言うとサーシャはお礼を言い、小走りで通りに出る。そして目的の場所まで辿り着く。看板には剣の絵が描かれている。
「ここかな?こんにちはー!」
「はいよ!何用だい?」
中から出てきたのは筋肉ムキムキのスキンヘッドの男性。この人は店主だろうか?見た目怖いんだけど。それにしてもサーシャはなんで武器屋なんかに……
ちょっと待って!さすがにこの先、六魔将と戦う可能性があるのに私みたいな『アイアンソード』じゃ心許ないわ!とか内心思っていて、アイアンソード?初級冒険者の武器だし、威力も弱いし、重いし。なんてサーシャが思っていたら!?私……ついに……終わったかしら?
ダメダメ!私は浮気とか許さないわよ!私を見捨てないで~サーシャ~!!
「あの……魔法使いが使うような杖を見せてもらえませんか?」
「はいよ。ちょっと待ってな」
へ?杖?なにそれ?サーシャは何を言っているのかしら?魔法使いにでもなるつもり?
「前に読んだ『英雄伝』に自分と同じ身長くらいの長い杖を持っているって書いてあったし。……マーリン様が気にいる杖があるといいんだけど」
なんだそういうことね。マーリンの為に杖を買うのか。確かに今のマーリンは何も持ってないものね。
「このあたりでどうだい?」
店主が持ってきたのは樫を素材にした杖。長さは今のマーリンの身長と同じくらいで、先端には赤い宝石のようなものが付いている。
「綺麗……」
「だろう?これはとある遺跡で発見されたものでな。なんでも炎属性の魔力を高める効果があるらしいぜ」
「これが欲しいです!」
即答したわね……まぁサーシャも女の子だからこういうのに憧れたりするわよね。
「まいどあり!じゃあ金貨2枚ね」
「はい」
サーシャは懐から袋を取り出し、そこから金貨二枚を取り出す。
「おう。毎度あり」
サーシャは早速買ったばかりの杖を持って店を出る。そして近くのベンチに座って私を眺める。
「ふぅ……アイリス様。マーリン様喜んでくれるかな?喜んでくれるといいな」
そんなことを言いながら笑顔で杖を見つめるサーシャ。そんな表情を見ているとこちらまで嬉しくなってしまう。それからしばらくベンチで休む。何もせずただボーッと。でもこんな時間も悪くないかなって思う。平和な日常を噛み締めるように過ごす。
サーシャは立ち上がり、私の鞘を撫でる。
「さて、そろそろ帰ろうか。もうすぐ夕方になるしね」
そう言ってサーシャは歩き出す。私もそれに合わせて歩く。そして宿へと戻る。マーリンはまだ寝ていた。あなた寝すぎよ……。でも起こすと機嫌が悪くなりそうだからそのままにしておきましょう。
そんなこんなで今日が終わる。ちなみにマーリンはサーシャの買った杖を貰い受けて、顔を赤くしながら喜んでいた。良かったわねサーシャ。
翌朝。サーシャはいつもより早い時間に目覚める。そしていつものように寝癖がついた状態の寝ぼけ眼の顔を私に向ける。
「ふわぁあ。おはようアイリス様。今日も頑張ろうね」
おはようサーシャ。私はいつものようにサーシャには聞こえていないけど挨拶を返す。だって私は『アイアンソード』だからね。
サーシャが隣のベッドを見るとマーリンが気持ちよさそうに眠っている。しかも布団は床に落ちてるし……寝相悪すぎよあなた。そんな様子をサーシャは微笑ましく見つめる。
「ふふ。しょうがないな。本当にマーリン様は子供みたい」
サーシャはそのままマーリンに布団を被せてあげる。本当に良い子よねサーシャは。
「ゆっくり休ませてあげよう。一応置き手紙をしないと」
そのままサーシャはテーブルの上に置いてある紙を手に取り、ペンを走らせていく。
『マーリン様へ 今日は街の散策に行ってきます。夕方には帰ってくる予定なのでご飯は大丈夫です。サーシャ PS.ちゃんとお留守番しててくださいね!』
サーシャはマーリン宛の手紙を書き終えるとそれを机の上に置き、部屋を出て行った。
「よし!じゃあ行こう!」
サーシャは私を腰に差し、張り切って街へと繰り出した。セントレアの街と同じで朝から賑やかだ。屋台では肉の串焼きを売っていたり、パン屋からは香ばしい匂いが立ち込めている。
「美味しそうな香り!あっち行ってみよっかアイリス様」
サーシャは人混みの中を突き進む。こう見ると本当に年相応の女の子よね……。というよりマーリンを連れていかないで何をするつもりなのかしら?
「あ、あの!すみません……」
「はい?なんでしょうか?」
サーシャが声をかけたのは20代後半くらいの女性だった。
「えっと……その……ここら辺に武器屋はありませんか?」
「あら?貴方旅人さんかしら?武器屋ならそこの通りにあるわよ」
「ありがとうございます!」
そう言うとサーシャはお礼を言い、小走りで通りに出る。そして目的の場所まで辿り着く。看板には剣の絵が描かれている。
「ここかな?こんにちはー!」
「はいよ!何用だい?」
中から出てきたのは筋肉ムキムキのスキンヘッドの男性。この人は店主だろうか?見た目怖いんだけど。それにしてもサーシャはなんで武器屋なんかに……
ちょっと待って!さすがにこの先、六魔将と戦う可能性があるのに私みたいな『アイアンソード』じゃ心許ないわ!とか内心思っていて、アイアンソード?初級冒険者の武器だし、威力も弱いし、重いし。なんてサーシャが思っていたら!?私……ついに……終わったかしら?
ダメダメ!私は浮気とか許さないわよ!私を見捨てないで~サーシャ~!!
「あの……魔法使いが使うような杖を見せてもらえませんか?」
「はいよ。ちょっと待ってな」
へ?杖?なにそれ?サーシャは何を言っているのかしら?魔法使いにでもなるつもり?
「前に読んだ『英雄伝』に自分と同じ身長くらいの長い杖を持っているって書いてあったし。……マーリン様が気にいる杖があるといいんだけど」
なんだそういうことね。マーリンの為に杖を買うのか。確かに今のマーリンは何も持ってないものね。
「このあたりでどうだい?」
店主が持ってきたのは樫を素材にした杖。長さは今のマーリンの身長と同じくらいで、先端には赤い宝石のようなものが付いている。
「綺麗……」
「だろう?これはとある遺跡で発見されたものでな。なんでも炎属性の魔力を高める効果があるらしいぜ」
「これが欲しいです!」
即答したわね……まぁサーシャも女の子だからこういうのに憧れたりするわよね。
「まいどあり!じゃあ金貨2枚ね」
「はい」
サーシャは懐から袋を取り出し、そこから金貨二枚を取り出す。
「おう。毎度あり」
サーシャは早速買ったばかりの杖を持って店を出る。そして近くのベンチに座って私を眺める。
「ふぅ……アイリス様。マーリン様喜んでくれるかな?喜んでくれるといいな」
そんなことを言いながら笑顔で杖を見つめるサーシャ。そんな表情を見ているとこちらまで嬉しくなってしまう。それからしばらくベンチで休む。何もせずただボーッと。でもこんな時間も悪くないかなって思う。平和な日常を噛み締めるように過ごす。
サーシャは立ち上がり、私の鞘を撫でる。
「さて、そろそろ帰ろうか。もうすぐ夕方になるしね」
そう言ってサーシャは歩き出す。私もそれに合わせて歩く。そして宿へと戻る。マーリンはまだ寝ていた。あなた寝すぎよ……。でも起こすと機嫌が悪くなりそうだからそのままにしておきましょう。
そんなこんなで今日が終わる。ちなみにマーリンはサーシャの買った杖を貰い受けて、顔を赤くしながら喜んでいた。良かったわねサーシャ。
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