【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
40. 伝承は再び
40. 伝承は再び
戦いも佳境を迎えている。新たに現れた魔物の軍勢によってシャルドール防壁は崩されるかもしれない窮地に追い込まれている。でもそんなことはさせない。この私が。1000年前と同じようにこの世界を救って見せるわ!
「サーシャ……魔力を送るぞい!」
「はい!ロザリア様!」
そして2人の魔力が合わさっていくのが握りしめている柄の部分から私にも伝わってくる。私はそのまま魔法でサーシャに話す。
《……まったく。何かあっても責任とれないわよ?》
「アイリス様!?」
もしあの魔法にサーシャが耐えられなかったら……そう思うと詠唱をするのを躊躇ってしまう。
サーシャはそんな私の気持ちを察してくれたのか、一言だけ呟く。
「……大丈夫です」
たったそれだけの言葉だけど不思議と心が落ち着く。そうだ……私はこの子を守りたい。だから迷わない。例えどんな結末になろうとも。……ありがとう。いくわよサーシャ!大賢者アイリス=フォン=アスタータの魔法を見せてあげるわよ!
《我誓う。魔を払い、闇を打ち払う力……聖なる光は我が元へ……すべてを討ち滅ぼす聖なる槍と化せ!!『ホーリーレイン』!!》
「我誓う。魔を払い、闇を打ち払う力……聖なる光は我が元へ……すべてを討ち滅ぼす聖なる槍と化せ!!『ホーリーレイン』!!」
サーシャとマーリンが握る私に聖なる光が集まる。
『種族の元に厄災が訪れる時、光を纏った剣を持つ光の勇者あらわる。』
そして、その聖なる光は掲げている天へ凄い勢いで解き放たれる。それを見ているその場にいる3つの種族。その聖なる光は天空から魔物の軍勢に向かって降り注ぎ、次々に魔物たちを消滅させていく。
『勇者は種族を率いて、その眩い聖なる光の力で魔を滅ぼし、未来を切り開き、種族を救うであろう』
遠くの空が光輝く雨を降らせている。そんな様子を復活したばかりのあの六魔将は目の当たりにしていた。
「あれれ?あれはアイちゃんの魔法じゃん!……へ~弱いから少し甘く見てたよ。それにしても……アイちゃんの魔法が使えるのか。次に会うときは要注意だね?面白くなってきた!今度は私たちが勝つから。まずは『大罪』を集めないとだね」
そう言って不敵に笑いながら、その場から消えるのだった。
強力な神聖魔法の威力にその場にいた魔物の軍勢はあっという間に全滅し、魔物の群れがいた場所には巨大なクレーターができていた。
「はぁ……はぁ……倒した……」
「うむ。……ワシたちの勝ちじゃ」
サーシャはそのまま振り返り、満面の笑みでみんなに伝える。
「勝ちました。私たちが勝ちましたよ!」
サーシャの言葉で大きな歓喜の声が響き渡る。そこには人間、エルフ、ドワーフなどの種族間の垣根を越えて喜びあっている姿があった。
『そして種族は手を取り合い、平和の誓いを立て、何にも崩せない防壁となるだろう』
伝わる光の勇者の伝承。今まさにこのシャルドール防壁は人間、エルフ、ドワーフの3つの種族が協力しあって魔の驚異から守り抜いたのだ。いつしかお互いを牽制しあうものになっていた。でもそれは違うと思い出させてくれた。彼らはもう2度と同じ過ちを繰り返さないだろう。このシャルドール防壁は何にも崩せない防壁なのだから。
そして彼らはこの日の事を決して忘れないだろう。伝承が再び起きたこの素晴らしい日のことを。
そう……それは光の魔法を使い、『アイアンソード』で戦うたった1人の冒険者の少女によって起こされた奇跡なのだから。
戦いも佳境を迎えている。新たに現れた魔物の軍勢によってシャルドール防壁は崩されるかもしれない窮地に追い込まれている。でもそんなことはさせない。この私が。1000年前と同じようにこの世界を救って見せるわ!
「サーシャ……魔力を送るぞい!」
「はい!ロザリア様!」
そして2人の魔力が合わさっていくのが握りしめている柄の部分から私にも伝わってくる。私はそのまま魔法でサーシャに話す。
《……まったく。何かあっても責任とれないわよ?》
「アイリス様!?」
もしあの魔法にサーシャが耐えられなかったら……そう思うと詠唱をするのを躊躇ってしまう。
サーシャはそんな私の気持ちを察してくれたのか、一言だけ呟く。
「……大丈夫です」
たったそれだけの言葉だけど不思議と心が落ち着く。そうだ……私はこの子を守りたい。だから迷わない。例えどんな結末になろうとも。……ありがとう。いくわよサーシャ!大賢者アイリス=フォン=アスタータの魔法を見せてあげるわよ!
《我誓う。魔を払い、闇を打ち払う力……聖なる光は我が元へ……すべてを討ち滅ぼす聖なる槍と化せ!!『ホーリーレイン』!!》
「我誓う。魔を払い、闇を打ち払う力……聖なる光は我が元へ……すべてを討ち滅ぼす聖なる槍と化せ!!『ホーリーレイン』!!」
サーシャとマーリンが握る私に聖なる光が集まる。
『種族の元に厄災が訪れる時、光を纏った剣を持つ光の勇者あらわる。』
そして、その聖なる光は掲げている天へ凄い勢いで解き放たれる。それを見ているその場にいる3つの種族。その聖なる光は天空から魔物の軍勢に向かって降り注ぎ、次々に魔物たちを消滅させていく。
『勇者は種族を率いて、その眩い聖なる光の力で魔を滅ぼし、未来を切り開き、種族を救うであろう』
遠くの空が光輝く雨を降らせている。そんな様子を復活したばかりのあの六魔将は目の当たりにしていた。
「あれれ?あれはアイちゃんの魔法じゃん!……へ~弱いから少し甘く見てたよ。それにしても……アイちゃんの魔法が使えるのか。次に会うときは要注意だね?面白くなってきた!今度は私たちが勝つから。まずは『大罪』を集めないとだね」
そう言って不敵に笑いながら、その場から消えるのだった。
強力な神聖魔法の威力にその場にいた魔物の軍勢はあっという間に全滅し、魔物の群れがいた場所には巨大なクレーターができていた。
「はぁ……はぁ……倒した……」
「うむ。……ワシたちの勝ちじゃ」
サーシャはそのまま振り返り、満面の笑みでみんなに伝える。
「勝ちました。私たちが勝ちましたよ!」
サーシャの言葉で大きな歓喜の声が響き渡る。そこには人間、エルフ、ドワーフなどの種族間の垣根を越えて喜びあっている姿があった。
『そして種族は手を取り合い、平和の誓いを立て、何にも崩せない防壁となるだろう』
伝わる光の勇者の伝承。今まさにこのシャルドール防壁は人間、エルフ、ドワーフの3つの種族が協力しあって魔の驚異から守り抜いたのだ。いつしかお互いを牽制しあうものになっていた。でもそれは違うと思い出させてくれた。彼らはもう2度と同じ過ちを繰り返さないだろう。このシャルドール防壁は何にも崩せない防壁なのだから。
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