【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
38. 信念の誓剣
38. 信念の誓剣
それを見た他の仲間たちも続くように走り出す。
「はぁっ!」
サーシャの気合いの入った一撃で先頭にいたオークの首が飛ぶ。そのまま流れるような動きで次の獲物に向かう。その動きはとても訓練された戦士の動きのようだ。
あの程度の数ならば、この人数なら簡単に蹴散らせると思っていた。だが実際には違う。サーシャの攻撃で多くの敵を倒すことはできた。だがそれでも敵の数は減らない。むしろ増える一方だ。
「なんということだ……」
「信じられん……」
「これが魔族の力だというのか……」
私たちの後ろにいたエルフ族の騎士たちから動揺の声が聞こえてくる。これだけ魔物を統率できる魔族……やはり六魔将が復活しているのかもしれないわ……。
「怯むでない!お主らはシャルドール防壁を守ることだけを考えよ!魔族の相手はワシたちに任せるのじゃ!」
「「はいっ!」」
マーリンの一喝によりなんとか持ち直す前線のバルムンド公国の騎士たち。だがこのままだとジリ貧だわ。なんとかしないと……。
「サーシャ。六魔将の誰が復活したかは知らぬが、奴らもまだ魔力が完全ではない。ここは一気に攻めるのじゃ!」
「はい!分かりました!」
「ワシが魔法をぶっぱなすのじゃ!その隙に最前線まで駆け抜けよ!」
マーリンの指示に返事をしたサーシャ。マーリンはそのまま魔力を高め始めた。
「これが今のワシの全力じゃ!我猛る。神炎に焼かれ灰塵と化さん。『インフェルノドライブ』!!」
マーリンの手から放たれたのは巨大な炎の衝撃波。それが魔物の軍勢の中央を割って駆け抜ける。するとそこにいる全ての魔物を巻き込み大爆発を起こした。
「今じゃサーシャ!」
「はい!」
マーリンの合図と同時にサーシャは爆発の中心に向かって疾走する。そして瞬く間に魔物たちの群れを突破した。
「凄い……」
「なんだあの威力は……」
「さすがは大魔女マーリン様……」
サーシャはそんな声を聞きながら走り続ける。そして遂に魔族の元へたどり着いた。そこには1人の女がいた。黒いローブに身を包んだ少女。サーシャは直感的に理解した。この少女が魔族だと……。
そして私はその瞬間、身体が怒りで震えた。
「あなたが……魔族……六魔将ですか?」
「ん?あれ私の事を知ってるの?でもまぁいいか。うんそうだよ私が六魔将……常闇のレヴィ。それであなたは?なんか思ってたより弱そうだけど大丈夫?せっかく久しぶりに復活したんだから楽しませてよね?」
「あなたに名乗る名前なんてありません。私はあなたを倒すだけです」
「ふぅん……。いいよ。遊んであげる。でも私も暇じゃないから早く終わらせてもらうね。『ダークネス・ナイト』」
レヴィが魔法を唱えるとサーシャの周りに闇が渦巻き始める。そしてその中から無数の影が現れた。
「行け」
レヴィの一言で一斉に襲いかかってくる影の魔物。サーシャは瞬時に剣を振り、次々と斬り裂く。しかし倒してもすぐに再生して襲ってきた。
「無駄だよ。それは死なない。無限に現れるからね?」
「ぐっ……これではきりがない……」
「ほらほら頑張って。頑張らないと死んじゃうよ?」
サーシャの体力は徐々に奪われていく。いくら強くても無尽蔵に湧いて出る魔物の対処には限界があった。
「はぁはぁ……」
「もう終わり?つまんないなぁ……」
「まだです……」
「へぇ……」
サーシャは必死に戦うが既に息が上がり始めていた。それでも諦めずに戦い続けている。それは自分がここで負ければ、自分と同じように悲しむ人が生まれてしまう。そんなことは絶対にさせない。どんなに傷ついても最後まで抗う。そう……これはサーシャの覚悟。決して折れる事のないサーシャの信念の誓剣なのだから。
それを見た他の仲間たちも続くように走り出す。
「はぁっ!」
サーシャの気合いの入った一撃で先頭にいたオークの首が飛ぶ。そのまま流れるような動きで次の獲物に向かう。その動きはとても訓練された戦士の動きのようだ。
あの程度の数ならば、この人数なら簡単に蹴散らせると思っていた。だが実際には違う。サーシャの攻撃で多くの敵を倒すことはできた。だがそれでも敵の数は減らない。むしろ増える一方だ。
「なんということだ……」
「信じられん……」
「これが魔族の力だというのか……」
私たちの後ろにいたエルフ族の騎士たちから動揺の声が聞こえてくる。これだけ魔物を統率できる魔族……やはり六魔将が復活しているのかもしれないわ……。
「怯むでない!お主らはシャルドール防壁を守ることだけを考えよ!魔族の相手はワシたちに任せるのじゃ!」
「「はいっ!」」
マーリンの一喝によりなんとか持ち直す前線のバルムンド公国の騎士たち。だがこのままだとジリ貧だわ。なんとかしないと……。
「サーシャ。六魔将の誰が復活したかは知らぬが、奴らもまだ魔力が完全ではない。ここは一気に攻めるのじゃ!」
「はい!分かりました!」
「ワシが魔法をぶっぱなすのじゃ!その隙に最前線まで駆け抜けよ!」
マーリンの指示に返事をしたサーシャ。マーリンはそのまま魔力を高め始めた。
「これが今のワシの全力じゃ!我猛る。神炎に焼かれ灰塵と化さん。『インフェルノドライブ』!!」
マーリンの手から放たれたのは巨大な炎の衝撃波。それが魔物の軍勢の中央を割って駆け抜ける。するとそこにいる全ての魔物を巻き込み大爆発を起こした。
「今じゃサーシャ!」
「はい!」
マーリンの合図と同時にサーシャは爆発の中心に向かって疾走する。そして瞬く間に魔物たちの群れを突破した。
「凄い……」
「なんだあの威力は……」
「さすがは大魔女マーリン様……」
サーシャはそんな声を聞きながら走り続ける。そして遂に魔族の元へたどり着いた。そこには1人の女がいた。黒いローブに身を包んだ少女。サーシャは直感的に理解した。この少女が魔族だと……。
そして私はその瞬間、身体が怒りで震えた。
「あなたが……魔族……六魔将ですか?」
「ん?あれ私の事を知ってるの?でもまぁいいか。うんそうだよ私が六魔将……常闇のレヴィ。それであなたは?なんか思ってたより弱そうだけど大丈夫?せっかく久しぶりに復活したんだから楽しませてよね?」
「あなたに名乗る名前なんてありません。私はあなたを倒すだけです」
「ふぅん……。いいよ。遊んであげる。でも私も暇じゃないから早く終わらせてもらうね。『ダークネス・ナイト』」
レヴィが魔法を唱えるとサーシャの周りに闇が渦巻き始める。そしてその中から無数の影が現れた。
「行け」
レヴィの一言で一斉に襲いかかってくる影の魔物。サーシャは瞬時に剣を振り、次々と斬り裂く。しかし倒してもすぐに再生して襲ってきた。
「無駄だよ。それは死なない。無限に現れるからね?」
「ぐっ……これではきりがない……」
「ほらほら頑張って。頑張らないと死んじゃうよ?」
サーシャの体力は徐々に奪われていく。いくら強くても無尽蔵に湧いて出る魔物の対処には限界があった。
「はぁはぁ……」
「もう終わり?つまんないなぁ……」
「まだです……」
「へぇ……」
サーシャは必死に戦うが既に息が上がり始めていた。それでも諦めずに戦い続けている。それは自分がここで負ければ、自分と同じように悲しむ人が生まれてしまう。そんなことは絶対にさせない。どんなに傷ついても最後まで抗う。そう……これはサーシャの覚悟。決して折れる事のないサーシャの信念の誓剣なのだから。
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