【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
36. 六魔将
36. 六魔将
そして2日後。ドワーフの部族の集落にバルムンド公国の国王ドルマン、そして騎士団団長シャノン。エルフの里の族長のセシリアとルーク。ドワーフの族長ガゼルが集まってこの問題にどう対応するかを話し合うことになった。もちろんサーシャたちもいる。
「まずは魔族が原因だと分かった今。私どもがやるべきことは魔族を討伐することです」
最初に口を開いたのはセシリアだった。
「そうだな。このまま放っておくわけにはいかないだろう」
「しかし相手は魔族だぞ?我らだけで勝てるのか?」
ガゼルの言葉にドルマンが答えるも不安そうな表情を浮かべる。魔族は魔物と違って知能も高く意思もあるのだ。さらに魔法を使うことも出来るため、魔物と戦う時とはまた違った戦い方になる。
「そこは安心せい。サーシャの力ならあの程度の魔族相手なら問題なく戦える」
「あのロザリア様!あれは私じゃなくてアイリス様の力で……」
マーリンのその言葉を聞いて、サーシャの言葉をまたまた遮りシャノンが興奮して話す!
「魔族との戦いに傷ついたバルムンド公国の騎士たちを一瞬で癒したあの力!まさに光の勇者と呼ぶに相応しいです!」
「えっと……だから……あれはアイリス様のお力で……」
「ああ……素晴らしい……」
完全に自分の世界に入ってしまっているシャノン。サーシャの声は全く聞こえていないようだ。そんな様子を見てデールまでもが興奮気味に話す。
「オイラも見たよ!凄い光の魔法で一瞬にして父ちゃんたちを助けてくれたんだ!光の勇者様だよ!」
サーシャはもはや何も言わなかった。諦めたとも言う。でも私の魔法でこれだけ騒いでくれるなら助けたのも悪くないわよね。
それにしてもこの国の人たちは本当に光の勇者が好きね。伝承ってそういうものだけどさ。まぁそれだけ事態は深刻ということなんでしょうけど……。
「確かに光の勇者の力は強力ですけど、それでも心配なのは変わりないですね」
「それはそうだろうな。相手が相手だけに慎重に事を運ばねばならないからな」
「では一体どうすると言うのだ!?」
「落ち着けドルマン殿。焦っても仕方ない」
なんかもうサーシャが光の勇者ってことになってるんだけどさ。まぁいいか。私は別に構わないもんね。とか少し無責任なことを考えているとマーリンがみんなに向かって話し始めた。
「魔族は間違いなくまた襲ってくる。それは間違いない。各種族の精鋭をシャルドール防壁に集めよ。そこで迎え撃つしかあるまい」
「なるほど……それならば可能性はあるかもしれませんね」
「だが魔族だけならまだしも他の魔物まで一緒に攻めてきたら厄介じゃないか?」
「そこに関してはワシとサーシャがなんとかするぞい。ワシの魔力を使えば魔物たちを退けることくらい容易いことじゃからな」
「うむ。それに我らが負けるようなことがあればこの国はすぐに滅ぶことになるであろう。そうならないためにも我らは戦うしかないのだ」
マーリンの言葉に各種族の長は納得し、そして話し合いが終わるとそれぞれ解散となり準備を整えることになった。
サーシャたちはというとすぐに準備に取り掛かった。といっても大掛かりなことをするわけではない。サーシャたちだけでやれることをやるだけだ。
「サーシャ。少し良いかの?」
「あっはい。なんですかロザリア様?」
「……皆には伝えてはおらんがお主には話しておく」
マーリンは真剣な顔つきでサーシャを見つめると、ゆっくりと話し出した。
「もしかしたら……六魔将が復活したのかもしれん」
「六魔将?」
六魔将。それは魔王直属の6人の配下であり、それぞれが強大な力を持っていたとされる者たちである。魔王復活のために世界を魔物を使い恐怖に陥れ混乱させていた存在。1000年前に英雄と呼ばれている私やマーリンが倒した魔族……。
「おそらくじゃが、六魔将の1人が蘇ったのじゃろう。そして奴らは手始めにこの国に狙いを定めたに違いない。」
……正直考えたくもなかった。私たちが1000年前にやっと倒せた相手がなぜまた復活して、しかも私が転生したこの時代に現れるのよ……。私はただの『アイアンソード』だしさ。
そんなマーリンの発言を聞いたサーシャは腰に差さっている私を握りしめて、笑みを浮かべながら答えた。
「……だとしても私のやるべきことは決まってます!この国は絶対に守り抜いてみせます!」
サーシャは強い意志を持ってそう言った。その顔は自信に満ち溢れている。うん。さすがは私の相棒よね。なら私も相棒として頑張らないと。こうして私たちは新たな敵と戦う決意を固めたのであった。
そして2日後。ドワーフの部族の集落にバルムンド公国の国王ドルマン、そして騎士団団長シャノン。エルフの里の族長のセシリアとルーク。ドワーフの族長ガゼルが集まってこの問題にどう対応するかを話し合うことになった。もちろんサーシャたちもいる。
「まずは魔族が原因だと分かった今。私どもがやるべきことは魔族を討伐することです」
最初に口を開いたのはセシリアだった。
「そうだな。このまま放っておくわけにはいかないだろう」
「しかし相手は魔族だぞ?我らだけで勝てるのか?」
ガゼルの言葉にドルマンが答えるも不安そうな表情を浮かべる。魔族は魔物と違って知能も高く意思もあるのだ。さらに魔法を使うことも出来るため、魔物と戦う時とはまた違った戦い方になる。
「そこは安心せい。サーシャの力ならあの程度の魔族相手なら問題なく戦える」
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マーリンのその言葉を聞いて、サーシャの言葉をまたまた遮りシャノンが興奮して話す!
「魔族との戦いに傷ついたバルムンド公国の騎士たちを一瞬で癒したあの力!まさに光の勇者と呼ぶに相応しいです!」
「えっと……だから……あれはアイリス様のお力で……」
「ああ……素晴らしい……」
完全に自分の世界に入ってしまっているシャノン。サーシャの声は全く聞こえていないようだ。そんな様子を見てデールまでもが興奮気味に話す。
「オイラも見たよ!凄い光の魔法で一瞬にして父ちゃんたちを助けてくれたんだ!光の勇者様だよ!」
サーシャはもはや何も言わなかった。諦めたとも言う。でも私の魔法でこれだけ騒いでくれるなら助けたのも悪くないわよね。
それにしてもこの国の人たちは本当に光の勇者が好きね。伝承ってそういうものだけどさ。まぁそれだけ事態は深刻ということなんでしょうけど……。
「確かに光の勇者の力は強力ですけど、それでも心配なのは変わりないですね」
「それはそうだろうな。相手が相手だけに慎重に事を運ばねばならないからな」
「では一体どうすると言うのだ!?」
「落ち着けドルマン殿。焦っても仕方ない」
なんかもうサーシャが光の勇者ってことになってるんだけどさ。まぁいいか。私は別に構わないもんね。とか少し無責任なことを考えているとマーリンがみんなに向かって話し始めた。
「魔族は間違いなくまた襲ってくる。それは間違いない。各種族の精鋭をシャルドール防壁に集めよ。そこで迎え撃つしかあるまい」
「なるほど……それならば可能性はあるかもしれませんね」
「だが魔族だけならまだしも他の魔物まで一緒に攻めてきたら厄介じゃないか?」
「そこに関してはワシとサーシャがなんとかするぞい。ワシの魔力を使えば魔物たちを退けることくらい容易いことじゃからな」
「うむ。それに我らが負けるようなことがあればこの国はすぐに滅ぶことになるであろう。そうならないためにも我らは戦うしかないのだ」
マーリンの言葉に各種族の長は納得し、そして話し合いが終わるとそれぞれ解散となり準備を整えることになった。
サーシャたちはというとすぐに準備に取り掛かった。といっても大掛かりなことをするわけではない。サーシャたちだけでやれることをやるだけだ。
「サーシャ。少し良いかの?」
「あっはい。なんですかロザリア様?」
「……皆には伝えてはおらんがお主には話しておく」
マーリンは真剣な顔つきでサーシャを見つめると、ゆっくりと話し出した。
「もしかしたら……六魔将が復活したのかもしれん」
「六魔将?」
六魔将。それは魔王直属の6人の配下であり、それぞれが強大な力を持っていたとされる者たちである。魔王復活のために世界を魔物を使い恐怖に陥れ混乱させていた存在。1000年前に英雄と呼ばれている私やマーリンが倒した魔族……。
「おそらくじゃが、六魔将の1人が蘇ったのじゃろう。そして奴らは手始めにこの国に狙いを定めたに違いない。」
……正直考えたくもなかった。私たちが1000年前にやっと倒せた相手がなぜまた復活して、しかも私が転生したこの時代に現れるのよ……。私はただの『アイアンソード』だしさ。
そんなマーリンの発言を聞いたサーシャは腰に差さっている私を握りしめて、笑みを浮かべながら答えた。
「……だとしても私のやるべきことは決まってます!この国は絶対に守り抜いてみせます!」
サーシャは強い意志を持ってそう言った。その顔は自信に満ち溢れている。うん。さすがは私の相棒よね。なら私も相棒として頑張らないと。こうして私たちは新たな敵と戦う決意を固めたのであった。
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