【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
35. 相棒として
35. 相棒として
バルムンド公国へ向かっているサーシャ。そう言えば久しぶりにサーシャと二人きりよね……って言っても私はただの『アイアンソード』だし、話せるわけないけと。そんなことを考えているとサーシャは私を握りしめ、見つめながら話す。
「なんか久しぶりですね。こうやってアイリス様と二人だけで歩くの」
えっ?なんで私が考えてること分かったの!?もしかしてエスパー?でも……せっかくだし、たまには話してもいいかしらね。
「アイリス様はずっと私の事を見てるんだよね?大変なことになったけど、それに立ち向かえるくらい少しは強くなったかな?」
私はそのまま魔法を使いサーシャと念話をすることにする。本当はサーシャの魔力がなくなるからあまり使いたくはないんだけど、色々話したい気分になったから。
「まただんまりか。でもアイリス様は私の事助けてくれるって信じてるから」
《少しは自分の力で頑張ってほしいけどね?》
「え?アイリス様!?嘘……じゃないよね?」
《なんでそんなに驚くのよ?》
「いや、だって……いつもだんまりなのに。今日は私の言葉に答えてくれるのが嬉しくて!」
そう言うサーシャは笑顔だった。この子はいつも笑っていて素直で優しい子ね。あの時、私を買ってくれた時と同じ笑顔。だからこそ私はサーシャを強くしてあげたいと思えたのかもしれないわね。
「魔族……大変なことになってしまいましたね……」
《そうね。私たちでどうにかできるといいのだけどね。》
「出来ますよ!私とアイリス様なら!それが私がやるべき事。そして冒険者として戦う理由なんです!」
《ふふっ。その意気込みがあれば大丈夫かもね》
私はただの『アイアンソード』。サーシャが使う武器にすぎない。特殊な関係かもしれないけど、私はサーシャのことを相棒だと思っているから。私も出来る限りのことをしようと思う。
「それにあのブリュなんとかって言う魔法凄いですし!」
……ブリューナクね。私の至高の神聖魔法で一番お気に入りなんだから、いい加減覚えてほしいけどね名前くらい。
「アイリス様。ごめんなさい。」
《何が?》
「ミスリルなかなか手に入れることが出来なくて……」
そっか。やっぱりサーシャは優しい。こんな状況でも私の事を考えてくれている。……そんなことを気にする余裕なんてあなたにはないでしょうに。そのサーシャの言葉がすごく嬉しくて、私は思わず笑ってしまった。だけど恥ずかしいからサーシャには厳しくいつも通りに話す。
《ふふっ》
「なんで笑うんですかアイリス様?」
《そんなことを気にするほどあなた強くないでしょうに。それより、私の力を借りずとも魔物や魔族を倒せるくらい強くなって欲しいものね?》
「それはそうですけど……」
サーシャはそんな私の言葉に頬を膨らませていた。その反応が可愛くて、もっとからかいたくなる衝動に駆られるが我慢することにする。
《ねぇサーシャ?ミスリルなんかなくても私はあなたと共にここにいるし、戦っているじゃない。あなたは今やるべき事をすればいいのよ?》
「そう……ですよね。ありがとうございます!私頑張ります!」
《……もし。ミスリルが手に入って魔道具ができたら、その時はよろしく頼むわね?》
「こちらこそよろしくお願いします。よし!この問題を解決して、アイリス様を具現化するために頑張ろう!」
サーシャにそう言われ、私はなんだか嬉しかった。本当にこの子の事が好きなのかもしれないわね。私は改めて決意した。この子を立派な冒険者にすると。そしてこの子に恥じないような相棒になると。
バルムンド公国へ向かっているサーシャ。そう言えば久しぶりにサーシャと二人きりよね……って言っても私はただの『アイアンソード』だし、話せるわけないけと。そんなことを考えているとサーシャは私を握りしめ、見つめながら話す。
「なんか久しぶりですね。こうやってアイリス様と二人だけで歩くの」
えっ?なんで私が考えてること分かったの!?もしかしてエスパー?でも……せっかくだし、たまには話してもいいかしらね。
「アイリス様はずっと私の事を見てるんだよね?大変なことになったけど、それに立ち向かえるくらい少しは強くなったかな?」
私はそのまま魔法を使いサーシャと念話をすることにする。本当はサーシャの魔力がなくなるからあまり使いたくはないんだけど、色々話したい気分になったから。
「まただんまりか。でもアイリス様は私の事助けてくれるって信じてるから」
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「え?アイリス様!?嘘……じゃないよね?」
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「いや、だって……いつもだんまりなのに。今日は私の言葉に答えてくれるのが嬉しくて!」
そう言うサーシャは笑顔だった。この子はいつも笑っていて素直で優しい子ね。あの時、私を買ってくれた時と同じ笑顔。だからこそ私はサーシャを強くしてあげたいと思えたのかもしれないわね。
「魔族……大変なことになってしまいましたね……」
《そうね。私たちでどうにかできるといいのだけどね。》
「出来ますよ!私とアイリス様なら!それが私がやるべき事。そして冒険者として戦う理由なんです!」
《ふふっ。その意気込みがあれば大丈夫かもね》
私はただの『アイアンソード』。サーシャが使う武器にすぎない。特殊な関係かもしれないけど、私はサーシャのことを相棒だと思っているから。私も出来る限りのことをしようと思う。
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……ブリューナクね。私の至高の神聖魔法で一番お気に入りなんだから、いい加減覚えてほしいけどね名前くらい。
「アイリス様。ごめんなさい。」
《何が?》
「ミスリルなかなか手に入れることが出来なくて……」
そっか。やっぱりサーシャは優しい。こんな状況でも私の事を考えてくれている。……そんなことを気にする余裕なんてあなたにはないでしょうに。そのサーシャの言葉がすごく嬉しくて、私は思わず笑ってしまった。だけど恥ずかしいからサーシャには厳しくいつも通りに話す。
《ふふっ》
「なんで笑うんですかアイリス様?」
《そんなことを気にするほどあなた強くないでしょうに。それより、私の力を借りずとも魔物や魔族を倒せるくらい強くなって欲しいものね?》
「それはそうですけど……」
サーシャはそんな私の言葉に頬を膨らませていた。その反応が可愛くて、もっとからかいたくなる衝動に駆られるが我慢することにする。
《ねぇサーシャ?ミスリルなんかなくても私はあなたと共にここにいるし、戦っているじゃない。あなたは今やるべき事をすればいいのよ?》
「そう……ですよね。ありがとうございます!私頑張ります!」
《……もし。ミスリルが手に入って魔道具ができたら、その時はよろしく頼むわね?》
「こちらこそよろしくお願いします。よし!この問題を解決して、アイリス様を具現化するために頑張ろう!」
サーシャにそう言われ、私はなんだか嬉しかった。本当にこの子の事が好きなのかもしれないわね。私は改めて決意した。この子を立派な冒険者にすると。そしてこの子に恥じないような相棒になると。
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