【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
34. 魔族
34. 魔族
アルデラの丘で魔族を討伐したサーシャたちは急いで集落に戻り、これからのことを話し合うため族長の家に向かった。他にも負傷したドワーフの戦士たちもいるが、何とか死者を出さずにすんだ。
「族長さん大丈夫ですか?」
「父ちゃん!」
「このぐらいでガタガタ騒ぐなデール。いつも言ってるだろ?オレたちは勇敢なドワーフの戦士なんだってな」
そうは言っても族長はさっきの戦闘での傷が深いようだった。顔色が悪いし、呼吸も少し荒いし。子供の前で強がっているのね。心配かけさせないように。
ちなみにシャノンとルークには一度、バルムンド公国とエルフの里に今回の件を伝えに行ってもらっている。すべては魔族の仕業でそれぞれの種族が争う理由がないからね。
「しかし、お前たちには感謝しかないな。オレはドワーフの部族の族長のガゼルだ。よろしくな」
「私はサーシャ=グレイス。冒険者です」
「ワシは大魔女マーリンじゃ」
なんかもう普通にマーリンを名乗ってるんだけど。まぁ別にいいけどマーリンがそれでいいなら。
「それで族長よ。なぜ奴らは突然襲ってきたのじゃ?」
「実はここ最近、このシャルドール防壁周辺で魔物の動きが活発になっている。オレたちも警戒はしていたが、いきなり防壁を破り襲ってきたんだ。しかも、今まで見たこともないような化け物だ。まさかそれが魔族だったとは……」
「エルフは戦いを好まん。まずエルフの里を襲うことで種族間の不協和を起こそうとしたのじゃろう。現にドワーフに襲われてると思っていたバルムンド公国はエルフと手を組もうとしていたくらいじゃからな」
「なぜ魔族が現れたんですかね?」
「それは分からぬが、魔物が活発になる時は何かが起こっておる。魔族が率いていることもある。それこそ小国なら軽く蹂躙できるくらいにのぅ?」
なるほど。たしかにマーリンの言う通りかもしれない。それを聞いたサーシャは私を握りしめながら曇った表情を見せる。……あなたも故郷を魔物に滅ぼされて没落した貴族令嬢だものね。尚更、今回の件は助けてあげたいわよね。
「ここはあの伝承のように三種族で力を合わせないといけないのかもな……」
「それって光の勇者のですか?」
「おう!今回の出来事は伝承に似ている。エルフの族長と人間の国王とドワーフの族長が手を取り合うべきだな。」
「ワシも同じ意見じゃ。それに今回現れた魔族はおそらくまだ弱い。それでもあの力は脅威そのもの。今のうちに対策を練らねばならぬ」
そうね。被害を増やさないためにもね。
「よし決まりだ!急いで各種族の代表が集まって話し合いをする!悪いが場所はこの集落で頼む。オレはまだ動けそうにもないからな」
「それならワシとサーシャが呼んでくるとするかの。せっかくシャノンとルークを送り出したのにのう。……今から走れば間に合うかもしれんか。それで良いかサーシャ?お主の意見も聞きたいのじゃが」
「分かりました。私もその方が良いと思います」
「よし。決まりじゃの。ではデール。肩に乗せよ。」
「オイラも行くの!?」
「当たり前じゃろ!エルフの里までワシを歩かせるつもりか!」
なんだかんだマーリンはデールのこと気に入ってるのかしら?それとも舎弟的な?こうして私たちは各種族の代表を集めて、今後の対応について話し合うことになった。私とサーシャはバルムンド公国へ、マーリンとデールはエルフの里へ足を進めることになった。
アルデラの丘で魔族を討伐したサーシャたちは急いで集落に戻り、これからのことを話し合うため族長の家に向かった。他にも負傷したドワーフの戦士たちもいるが、何とか死者を出さずにすんだ。
「族長さん大丈夫ですか?」
「父ちゃん!」
「このぐらいでガタガタ騒ぐなデール。いつも言ってるだろ?オレたちは勇敢なドワーフの戦士なんだってな」
そうは言っても族長はさっきの戦闘での傷が深いようだった。顔色が悪いし、呼吸も少し荒いし。子供の前で強がっているのね。心配かけさせないように。
ちなみにシャノンとルークには一度、バルムンド公国とエルフの里に今回の件を伝えに行ってもらっている。すべては魔族の仕業でそれぞれの種族が争う理由がないからね。
「しかし、お前たちには感謝しかないな。オレはドワーフの部族の族長のガゼルだ。よろしくな」
「私はサーシャ=グレイス。冒険者です」
「ワシは大魔女マーリンじゃ」
なんかもう普通にマーリンを名乗ってるんだけど。まぁ別にいいけどマーリンがそれでいいなら。
「それで族長よ。なぜ奴らは突然襲ってきたのじゃ?」
「実はここ最近、このシャルドール防壁周辺で魔物の動きが活発になっている。オレたちも警戒はしていたが、いきなり防壁を破り襲ってきたんだ。しかも、今まで見たこともないような化け物だ。まさかそれが魔族だったとは……」
「エルフは戦いを好まん。まずエルフの里を襲うことで種族間の不協和を起こそうとしたのじゃろう。現にドワーフに襲われてると思っていたバルムンド公国はエルフと手を組もうとしていたくらいじゃからな」
「なぜ魔族が現れたんですかね?」
「それは分からぬが、魔物が活発になる時は何かが起こっておる。魔族が率いていることもある。それこそ小国なら軽く蹂躙できるくらいにのぅ?」
なるほど。たしかにマーリンの言う通りかもしれない。それを聞いたサーシャは私を握りしめながら曇った表情を見せる。……あなたも故郷を魔物に滅ぼされて没落した貴族令嬢だものね。尚更、今回の件は助けてあげたいわよね。
「ここはあの伝承のように三種族で力を合わせないといけないのかもな……」
「それって光の勇者のですか?」
「おう!今回の出来事は伝承に似ている。エルフの族長と人間の国王とドワーフの族長が手を取り合うべきだな。」
「ワシも同じ意見じゃ。それに今回現れた魔族はおそらくまだ弱い。それでもあの力は脅威そのもの。今のうちに対策を練らねばならぬ」
そうね。被害を増やさないためにもね。
「よし決まりだ!急いで各種族の代表が集まって話し合いをする!悪いが場所はこの集落で頼む。オレはまだ動けそうにもないからな」
「それならワシとサーシャが呼んでくるとするかの。せっかくシャノンとルークを送り出したのにのう。……今から走れば間に合うかもしれんか。それで良いかサーシャ?お主の意見も聞きたいのじゃが」
「分かりました。私もその方が良いと思います」
「よし。決まりじゃの。ではデール。肩に乗せよ。」
「オイラも行くの!?」
「当たり前じゃろ!エルフの里までワシを歩かせるつもりか!」
なんだかんだマーリンはデールのこと気に入ってるのかしら?それとも舎弟的な?こうして私たちは各種族の代表を集めて、今後の対応について話し合うことになった。私とサーシャはバルムンド公国へ、マーリンとデールはエルフの里へ足を進めることになった。
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