【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
32. すべての原因
32. すべての原因
サーシャたちはドワーフの部族の集落にたどり着き、族長に会うが何やら不穏な空気が流れてそのままいなくなってしまった。
「おい。小僧」
「え?」
「ここじゃ!ワシはそんな小さくない見えるじゃろ!失礼なやつじゃまったく。アルデラの丘とやらはどこにある?」
マーリンはデールに話しかける。するとデールは驚いた表情になり固まってしまう。
「お主!聞いておるのか?」
「あぁごめんなさい。えっと、ドワーフの集落からだと真っ直ぐ北に向かって、大森林に入ってすぐのところにあるけど……」
「ロザリア様。もしかして行くつもりですか?」
「当たり前じゃろ。事は今起きているのじゃから。この機会は逃せんぞサーシャ。原因がわかるかもしれん」
そう言うマーリン。それを見てサーシャは大きく深呼吸をしてから口を開く。
「わかりましたロザリア様。アルデラの丘に向かいましょう」
「うむ。シャノンとルークはもしもの時のためにこの集落に残るのじゃ。相手が本当にエルフならルークお主の力が必要じゃろ?もしかして知っておるやつかもしれぬからな」
「お任せを。バルムンド公国騎士団の力を見せます」
「分かった。エルフなら必ずオレが止めてみせる」
シャノンとルークは力強く答える。まぁそうならないことを祈るだけだけどね。
「よし。小僧ワシを肩に乗せ案内せよ!」
「オイラが?無理だよ……父ちゃんみたいに強くないし……」
「バカ者。ワシは強いから問題あるまい。早くしないと全滅するかもしれんぞ?」
「わっわかったよ……」
デールは渋々マーリンを肩に乗せて歩き出す。そしてサーシャはルークたちに向き直り声をかける。
「ここはお願いします」
2人は軽く頷きサーシャを送り出す。そのままドワーフの族長を追いかけるように、ドワーフの集落を後にし、アルデラの丘へと向かう。
「あのロザリア様?大丈夫なんですか?相手のこと良く分からないですけど」
「心配はいらん。ワシを信じよ!」
そうマーリンは自信満々に答えてくれるが、あなた結構トラブルメーカーじゃない?そう思いながら歩いていると目の前に大きな湖が現れる。
「あれがアルデラ湖だよ。そしてあそこに見えるのがアルデラの丘だよ!」
ここからでも聞こえてくる。戦闘特有の金属音。サーシャたちはそのままアルデラの丘に向かって進んでいくと、その音はどんどん近づいてくる。そしてそれはついに姿を現した。そこには大量の魔物に囲まれ苦戦しているドワーフの戦士たちの姿があった。
「これは……早くしないと父ちゃんが……」
サーシャは腰に差さっている私を抜いて走り出す。
「私がいきます!ロザリア様は援護をお願いします!」
「うむ。了解じゃ」
私は鞘から抜かれるとサーシャは剣を振るい次々と襲いかかってくる魔物を切り倒していく。しかし数が多くなかなか減らない。
「数が多すぎる……小僧走るのじゃ!急いであそこまで行かんとならん!」
「そっそんなことできないよ……オイラ強くないし……魔物も多いし……」
「このままじゃお主の父親は死ぬぞ!それでも良いのか!?」
「うっ……うわあああ!」
覚悟を決めたのかデールはマーリンを肩に乗せたまま、魔物の群れに突っ込んでいく。
「上出来じゃ。我猛る。燃え盛る紅蓮の炎よ、悪しきものを討ち滅ぼす槍と化せ!『フレアランス』!」
マーリンが詠唱をすると右手の前に赤い魔方陣が現れ、その魔方陣から無数の灼熱の炎槍が飛び出していく。そして魔物たちを貫き焼き尽くしていった。
「凄い……これが精霊魔法。こんな強力な魔法初めて見た……」
「だから言ったじゃろ。安心せい。ワシは強い。お主はワシを信じて前に進むのじゃ!」
「うっうん!オイラだって勇敢なドワーフの戦士なんだ!」
デールは驚きながらも足を止めることなく、そのまま魔物たちの間を駆け抜けていく。襲いかかってくる魔物はサーシャの剣とマーリンの魔法で次々と倒していく。
「見えました!あそこです!」
サーシャが指をさす先にはドワーフの族長が黒いローブを着た人物と必死に戦っていた。そのローブの人物はこの距離ではハッキリとは分からないが、間違いなく人間ではないことが分かる。なぜなら頭には角があり、手からは鋭い爪が伸びていたからだ。
それを見た瞬間、私の不安は確信に変わった。やはりそうか……。身体の奥から湧き上がる怒りを抑えつつ、私はゆっくりと呟いた。すべての原因はあの1000年前と同じ『魔族』であると。
サーシャたちはドワーフの部族の集落にたどり着き、族長に会うが何やら不穏な空気が流れてそのままいなくなってしまった。
「おい。小僧」
「え?」
「ここじゃ!ワシはそんな小さくない見えるじゃろ!失礼なやつじゃまったく。アルデラの丘とやらはどこにある?」
マーリンはデールに話しかける。するとデールは驚いた表情になり固まってしまう。
「お主!聞いておるのか?」
「あぁごめんなさい。えっと、ドワーフの集落からだと真っ直ぐ北に向かって、大森林に入ってすぐのところにあるけど……」
「ロザリア様。もしかして行くつもりですか?」
「当たり前じゃろ。事は今起きているのじゃから。この機会は逃せんぞサーシャ。原因がわかるかもしれん」
そう言うマーリン。それを見てサーシャは大きく深呼吸をしてから口を開く。
「わかりましたロザリア様。アルデラの丘に向かいましょう」
「うむ。シャノンとルークはもしもの時のためにこの集落に残るのじゃ。相手が本当にエルフならルークお主の力が必要じゃろ?もしかして知っておるやつかもしれぬからな」
「お任せを。バルムンド公国騎士団の力を見せます」
「分かった。エルフなら必ずオレが止めてみせる」
シャノンとルークは力強く答える。まぁそうならないことを祈るだけだけどね。
「よし。小僧ワシを肩に乗せ案内せよ!」
「オイラが?無理だよ……父ちゃんみたいに強くないし……」
「バカ者。ワシは強いから問題あるまい。早くしないと全滅するかもしれんぞ?」
「わっわかったよ……」
デールは渋々マーリンを肩に乗せて歩き出す。そしてサーシャはルークたちに向き直り声をかける。
「ここはお願いします」
2人は軽く頷きサーシャを送り出す。そのままドワーフの族長を追いかけるように、ドワーフの集落を後にし、アルデラの丘へと向かう。
「あのロザリア様?大丈夫なんですか?相手のこと良く分からないですけど」
「心配はいらん。ワシを信じよ!」
そうマーリンは自信満々に答えてくれるが、あなた結構トラブルメーカーじゃない?そう思いながら歩いていると目の前に大きな湖が現れる。
「あれがアルデラ湖だよ。そしてあそこに見えるのがアルデラの丘だよ!」
ここからでも聞こえてくる。戦闘特有の金属音。サーシャたちはそのままアルデラの丘に向かって進んでいくと、その音はどんどん近づいてくる。そしてそれはついに姿を現した。そこには大量の魔物に囲まれ苦戦しているドワーフの戦士たちの姿があった。
「これは……早くしないと父ちゃんが……」
サーシャは腰に差さっている私を抜いて走り出す。
「私がいきます!ロザリア様は援護をお願いします!」
「うむ。了解じゃ」
私は鞘から抜かれるとサーシャは剣を振るい次々と襲いかかってくる魔物を切り倒していく。しかし数が多くなかなか減らない。
「数が多すぎる……小僧走るのじゃ!急いであそこまで行かんとならん!」
「そっそんなことできないよ……オイラ強くないし……魔物も多いし……」
「このままじゃお主の父親は死ぬぞ!それでも良いのか!?」
「うっ……うわあああ!」
覚悟を決めたのかデールはマーリンを肩に乗せたまま、魔物の群れに突っ込んでいく。
「上出来じゃ。我猛る。燃え盛る紅蓮の炎よ、悪しきものを討ち滅ぼす槍と化せ!『フレアランス』!」
マーリンが詠唱をすると右手の前に赤い魔方陣が現れ、その魔方陣から無数の灼熱の炎槍が飛び出していく。そして魔物たちを貫き焼き尽くしていった。
「凄い……これが精霊魔法。こんな強力な魔法初めて見た……」
「だから言ったじゃろ。安心せい。ワシは強い。お主はワシを信じて前に進むのじゃ!」
「うっうん!オイラだって勇敢なドワーフの戦士なんだ!」
デールは驚きながらも足を止めることなく、そのまま魔物たちの間を駆け抜けていく。襲いかかってくる魔物はサーシャの剣とマーリンの魔法で次々と倒していく。
「見えました!あそこです!」
サーシャが指をさす先にはドワーフの族長が黒いローブを着た人物と必死に戦っていた。そのローブの人物はこの距離ではハッキリとは分からないが、間違いなく人間ではないことが分かる。なぜなら頭には角があり、手からは鋭い爪が伸びていたからだ。
それを見た瞬間、私の不安は確信に変わった。やはりそうか……。身体の奥から湧き上がる怒りを抑えつつ、私はゆっくりと呟いた。すべての原因はあの1000年前と同じ『魔族』であると。
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