【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
30. 伝承
30. 伝承
お城での一件のあと、バルムンド公国のドルマン国王から許可をもらい今は宿屋にいる。準備を整えドワーフの部族の元には翌朝出発することになった。
「おお!ベッドがふかふかじゃ!昨日は野営で寝心地の悪い思いをしたからのう。それにシャワーもあるし、これは至れり尽くせりじゃ」
マーリンはベッドの上で跳び跳ねている。あなた子供なの?英雄の大魔女マーリンが聞いてあきれるわよ?それを見ていたサーシャも同じことを言う。
「なんかロザリア様って本当に子供みたいですよね。1000年以上生きてる魔女様ですけど……」
「うるさいのじゃ。しかしこれからどうするかのう。まさかあんな簡単に話がまとまるとは思っておらんかったわい」
確かにそうよね。いくら大魔女の言うこととはいえ、こんな簡単に話が進むなんて普通はあり得ない。拮抗が崩れようとしている今、バルムンド公国も切羽詰まっていると言うことでしょうね。
「あの自己紹介がまだでしたね。私はシャノン。バルムンド公国騎士団の団長をしています」
「女性で騎士団団長なんてすごいですね!」
「いえいえ。それほどでもないですよ。それと私には敬語を使わなくていいですよ。」
「そうなんですか?分かりました!よろしくお願いしますシャノンさん!」
結局敬語だし。まぁ元貴族令嬢には無理な話か。サーシャは屈託のない笑顔を浮かべている。この子ってやっぱり無自覚なんでしょうか?だとしたらかなり危ない気がするわ。変な男からは私が守らないと!
「ところで聞いてもいいですかシャノンさん。お城で言っていた『光の勇者様』って一体?」
「古くからの伝承です。シャルドール防壁を作るきっかけとなった出来事だと語り継がれています。」
「ほう……それはどんな話なんじゃ?」
「えっとですね『種族の元に厄災が訪れる時、光を纏った剣を持つ光の勇者あらわる。勇者は種族を率いて、その眩い聖なる光の力で魔を滅ぼし、未来を切り開き、種族を救うであろう……』あれ?まだ続きがあったんですけど……」
それを聞いていた不機嫌そうなルークがボソッと話す。
「……『そして種族は手を取り合い、平和の誓いを立て、何にも崩せない防壁となるだろう』」
「あっそうそう!確かそんな感じでした!そしてサーシャさんが回復魔法を使った時、その剣が光輝いていたので言い伝え通り、伝説の光の勇者様だと思ったんです!」
「あれは剣の精霊様の……」
シャノンは興奮がやまないのかサーシャの言葉を無視して話続ける。
「それにしてもすごいですよね!広域範囲の回復魔法なんて、あんなの大賢者クラスじゃないと使えないですよ。うちの騎士団に欲しいくらいだわ」
「あの!あれは私じゃなくて剣の精霊様の……」
「えっ?何か言いました?」
「だからその……いえ。なんでもありません。」
サーシャが諦めたわ……シャノンはキラキラ輝く目をサーシャに向けている。どう見ても聞いていないわよね。
「もう夜も遅い。ほれルーク。自分の部屋に戻るのじゃ。ここからは若い女性同士のガールズトークが始まるのじゃからのう」
「若い?マーリン様は若くは……」
「黙るのじゃ」
ルークはそのまま無言で部屋を出ていく。部屋にはサーシャとマーリンとシャノン……と一応私。ガールズトークはさておき、このメンバーで話すのは難しそうというよりサーシャが可哀想かも。そんなことを考えているとサーシャは腰に差さっている私を握りしめる。
草。サーシャ困ってるのあなた?助けてあげたいけど何も助けることがないわ。そのあとはガールズトークと呼べるものではなかったけど色々話をした。サーシャが少し気の毒だったけど、そんな様子を私は微笑ましく見ているのでした。
お城での一件のあと、バルムンド公国のドルマン国王から許可をもらい今は宿屋にいる。準備を整えドワーフの部族の元には翌朝出発することになった。
「おお!ベッドがふかふかじゃ!昨日は野営で寝心地の悪い思いをしたからのう。それにシャワーもあるし、これは至れり尽くせりじゃ」
マーリンはベッドの上で跳び跳ねている。あなた子供なの?英雄の大魔女マーリンが聞いてあきれるわよ?それを見ていたサーシャも同じことを言う。
「なんかロザリア様って本当に子供みたいですよね。1000年以上生きてる魔女様ですけど……」
「うるさいのじゃ。しかしこれからどうするかのう。まさかあんな簡単に話がまとまるとは思っておらんかったわい」
確かにそうよね。いくら大魔女の言うこととはいえ、こんな簡単に話が進むなんて普通はあり得ない。拮抗が崩れようとしている今、バルムンド公国も切羽詰まっていると言うことでしょうね。
「あの自己紹介がまだでしたね。私はシャノン。バルムンド公国騎士団の団長をしています」
「女性で騎士団団長なんてすごいですね!」
「いえいえ。それほどでもないですよ。それと私には敬語を使わなくていいですよ。」
「そうなんですか?分かりました!よろしくお願いしますシャノンさん!」
結局敬語だし。まぁ元貴族令嬢には無理な話か。サーシャは屈託のない笑顔を浮かべている。この子ってやっぱり無自覚なんでしょうか?だとしたらかなり危ない気がするわ。変な男からは私が守らないと!
「ところで聞いてもいいですかシャノンさん。お城で言っていた『光の勇者様』って一体?」
「古くからの伝承です。シャルドール防壁を作るきっかけとなった出来事だと語り継がれています。」
「ほう……それはどんな話なんじゃ?」
「えっとですね『種族の元に厄災が訪れる時、光を纏った剣を持つ光の勇者あらわる。勇者は種族を率いて、その眩い聖なる光の力で魔を滅ぼし、未来を切り開き、種族を救うであろう……』あれ?まだ続きがあったんですけど……」
それを聞いていた不機嫌そうなルークがボソッと話す。
「……『そして種族は手を取り合い、平和の誓いを立て、何にも崩せない防壁となるだろう』」
「あっそうそう!確かそんな感じでした!そしてサーシャさんが回復魔法を使った時、その剣が光輝いていたので言い伝え通り、伝説の光の勇者様だと思ったんです!」
「あれは剣の精霊様の……」
シャノンは興奮がやまないのかサーシャの言葉を無視して話続ける。
「それにしてもすごいですよね!広域範囲の回復魔法なんて、あんなの大賢者クラスじゃないと使えないですよ。うちの騎士団に欲しいくらいだわ」
「あの!あれは私じゃなくて剣の精霊様の……」
「えっ?何か言いました?」
「だからその……いえ。なんでもありません。」
サーシャが諦めたわ……シャノンはキラキラ輝く目をサーシャに向けている。どう見ても聞いていないわよね。
「もう夜も遅い。ほれルーク。自分の部屋に戻るのじゃ。ここからは若い女性同士のガールズトークが始まるのじゃからのう」
「若い?マーリン様は若くは……」
「黙るのじゃ」
ルークはそのまま無言で部屋を出ていく。部屋にはサーシャとマーリンとシャノン……と一応私。ガールズトークはさておき、このメンバーで話すのは難しそうというよりサーシャが可哀想かも。そんなことを考えているとサーシャは腰に差さっている私を握りしめる。
草。サーシャ困ってるのあなた?助けてあげたいけど何も助けることがないわ。そのあとはガールズトークと呼べるものではなかったけど色々話をした。サーシャが少し気の毒だったけど、そんな様子を私は微笑ましく見ているのでした。
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