【大賢者の弟子?相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたので、とりあえず貴族令嬢を最強にする事に決めました。
24. トラブル発生
24. トラブル発生
馬車はそのまま走り続けて無事にバルムンド公国にたどり着く。そして入り口で馬車を降り、中に入っていく。
王都の中は活気があり、行き交う人々も様々だ。奥の方には山々がそびえ立ち、その麓に広がるように街が広がっているのが見える。あれが鉱山かしらね?
「ここがバルムンド公国か……」
「ここは鉱山の国と呼ばれておる。この国では金や銀などの鉱物が豊富に採れるんじゃよ」
「へぇー、だからこんなに人がいっぱいいるんですね!あそこに見える鉱山に『ミスリル』があるかもですよね!早く行きたいです!」
「まぁ、それだけではないがのう。サーシャ。まずは拠点となる宿屋を探すのが先じゃぞ?」
「はい!わかりました!」
なんだかんだマーリンは面倒見がいいわよね。サーシャもマーリンのことを慕っているみたいだし、いいコンビなんじゃないかしら?
私たちは宿屋を探して街中を歩く。しばらくすると大きな宿が見えてきた。
「あそこにするかの」
「そうですね!」
サーシャとマーリンは宿屋の中に入り部屋を取ることにする。
「すいません。宿泊したいのですけど」
「許可はでてますか?」
「え?許可ですか?」
「はい。他国からの旅人は滞在するにあたって国からの許可が必要なんですよね。今このバルムンド公国はドワーフの部族とエルフの民族との三つ巴の緊張戦にあるので……ご存知ないです?」
「はい……知りませんでした……」
サーシャは申し訳なさそうな顔をしながら受付の女性を見る。女性は少し困ったような顔をしている。
ドワーフとエルフか。ドワーフはドミニクのような大柄な種族で鍛冶や金属加工が得意だと聞いたことがあるわね。エルフに関しては森の民と言われていて魔法に長けているとか。
その種族との緊張状態になっているという事は……おそらく争いになる可能性があるということだろう。そんなことを考えてふと私がマーリンの方を見ると、マーリンも同じ考えだったのか私を見ながら静かに首を縦に振っていた。
「それなら、ワシらは出直すとするかの」
「すみません……ご迷惑をおかけしました……」
「いえいえ、お気になさらず。また機会があればおいでください」
「ありがとうございます」
そして宿屋から出るとサーシャがガックリ肩をおとして落ち込んでいる様子だ。……落ち込みすぎよあなた。
「はぁ……せっかくここまで来たのに……これじゃ鉱山に入れそうにもありませんね……」
「仕方あるまい。それよりまずは泊まる場所を何とかせんとのう。」
「はい……ごめんなさいアイリス様」
私を握りしめながら悲しい顔で呟くサーシャ。別に私はそこまで気にしてないんだけどね……。
「サーシャ。地図を見せてみよ」
「あっはい」
サーシャはマーリンに地図を渡すと、マーリンは色々確認しながらある場所を指差す。
「……ここじゃシャルドール防壁。ここに向かうぞ。ここはこのバルムンド公国ドワーフの部族、エルフの民族の両方との国境になっておる。今何が起きているのか把握するのもいいじゃろ」
「えっ!?危険じゃありませんかロザリア様!?」
「心配するでない。いざとなったら魔法で何とかすれば良いだけじゃ」
何とかってマーリン……無茶言うわねぇ。まぁ確かに何もしないよりかはマシだけど。なんかマーリンは昔も思いつきで行動してたかも。よく怒られてたっけ。思い出してきたような気もする。……でもやっぱり思い出せない。
「さすがにそれは無理があるんじゃ……」
「大丈夫じゃよ。ワシに任せておくのじゃ!」
「うーん……そうですか……ロザリア様がそういうなら……」
サーシャはまだ不安そうだが、とりあえずマーリンの意見に従うことにしたようだ。
「では向かうぞ!」
「はい!お願いします!」
こうしてサーシャとマーリンはシャルドール防壁に向うことにする。しかしそこでサーシャとマーリンはとんでもない出来事に巻き込まれてしまうことになるとはこの時は誰も知る由もなかった。
馬車はそのまま走り続けて無事にバルムンド公国にたどり着く。そして入り口で馬車を降り、中に入っていく。
王都の中は活気があり、行き交う人々も様々だ。奥の方には山々がそびえ立ち、その麓に広がるように街が広がっているのが見える。あれが鉱山かしらね?
「ここがバルムンド公国か……」
「ここは鉱山の国と呼ばれておる。この国では金や銀などの鉱物が豊富に採れるんじゃよ」
「へぇー、だからこんなに人がいっぱいいるんですね!あそこに見える鉱山に『ミスリル』があるかもですよね!早く行きたいです!」
「まぁ、それだけではないがのう。サーシャ。まずは拠点となる宿屋を探すのが先じゃぞ?」
「はい!わかりました!」
なんだかんだマーリンは面倒見がいいわよね。サーシャもマーリンのことを慕っているみたいだし、いいコンビなんじゃないかしら?
私たちは宿屋を探して街中を歩く。しばらくすると大きな宿が見えてきた。
「あそこにするかの」
「そうですね!」
サーシャとマーリンは宿屋の中に入り部屋を取ることにする。
「すいません。宿泊したいのですけど」
「許可はでてますか?」
「え?許可ですか?」
「はい。他国からの旅人は滞在するにあたって国からの許可が必要なんですよね。今このバルムンド公国はドワーフの部族とエルフの民族との三つ巴の緊張戦にあるので……ご存知ないです?」
「はい……知りませんでした……」
サーシャは申し訳なさそうな顔をしながら受付の女性を見る。女性は少し困ったような顔をしている。
ドワーフとエルフか。ドワーフはドミニクのような大柄な種族で鍛冶や金属加工が得意だと聞いたことがあるわね。エルフに関しては森の民と言われていて魔法に長けているとか。
その種族との緊張状態になっているという事は……おそらく争いになる可能性があるということだろう。そんなことを考えてふと私がマーリンの方を見ると、マーリンも同じ考えだったのか私を見ながら静かに首を縦に振っていた。
「それなら、ワシらは出直すとするかの」
「すみません……ご迷惑をおかけしました……」
「いえいえ、お気になさらず。また機会があればおいでください」
「ありがとうございます」
そして宿屋から出るとサーシャがガックリ肩をおとして落ち込んでいる様子だ。……落ち込みすぎよあなた。
「はぁ……せっかくここまで来たのに……これじゃ鉱山に入れそうにもありませんね……」
「仕方あるまい。それよりまずは泊まる場所を何とかせんとのう。」
「はい……ごめんなさいアイリス様」
私を握りしめながら悲しい顔で呟くサーシャ。別に私はそこまで気にしてないんだけどね……。
「サーシャ。地図を見せてみよ」
「あっはい」
サーシャはマーリンに地図を渡すと、マーリンは色々確認しながらある場所を指差す。
「……ここじゃシャルドール防壁。ここに向かうぞ。ここはこのバルムンド公国ドワーフの部族、エルフの民族の両方との国境になっておる。今何が起きているのか把握するのもいいじゃろ」
「えっ!?危険じゃありませんかロザリア様!?」
「心配するでない。いざとなったら魔法で何とかすれば良いだけじゃ」
何とかってマーリン……無茶言うわねぇ。まぁ確かに何もしないよりかはマシだけど。なんかマーリンは昔も思いつきで行動してたかも。よく怒られてたっけ。思い出してきたような気もする。……でもやっぱり思い出せない。
「さすがにそれは無理があるんじゃ……」
「大丈夫じゃよ。ワシに任せておくのじゃ!」
「うーん……そうですか……ロザリア様がそういうなら……」
サーシャはまだ不安そうだが、とりあえずマーリンの意見に従うことにしたようだ。
「では向かうぞ!」
「はい!お願いします!」
こうしてサーシャとマーリンはシャルドール防壁に向うことにする。しかしそこでサーシャとマーリンはとんでもない出来事に巻き込まれてしまうことになるとはこの時は誰も知る由もなかった。
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