【最強知識の聖女様】私はただの聖女なのです。本の知識は優秀なのです! ~聖魔法?そんなの知らないのです!~
11. 港町クレスタ
11. 港町クレスタ
常闇の森で伝説の魔女ロゼッタ=ロズウェル様を仲間にした私とミルディは当初の計画通り海鮮料理のために北の港町クレスタへ向かうことにするのです。
その後、結局ロゼッタ様分の馬車代が足りなかったのでギルドでゴブリン退治の依頼を受けることになったのは内緒の話です。でもロゼッタ様の魔法で簡単にゴブリン退治が出来たので良かったのです。
私たちは今馬車の中にいます。
「あっ。ロゼッタ様こぼれてるよ?拭いてあげるからじっとして。」
「!?子供扱いするなミルディ!自分で拭けるのじゃ!」
「いや。こぼすのがもう子供だよ?」
ミルディとロゼッタ様はもうあんなに打ち解けてます。凄い仲良しさんです。羨ましいですね。
窓の外から潮風の匂いがしてくる。もう港町クレスタに着きそうなのです。
港町クレスタは、海に突き出た半島にある街で、この街には大きな港があるのです。そして海の幸も豊富なのです。
私たちの目的である海鮮料理屋さんもこの近くにあるそうなので早速向かうことにします。街の大通りに面したところにそのお店がありました。私は今日は念願の海鮮料理を食べようとしてそのお店に入ろうとしたその時ロゼッタ様が話しかけてくる。
「おい。ワシはお腹がすいておらん。まずは観光じゃ!長い間森の中におったのでな!楽しみじゃ!」
「ええ!?私ずっと海鮮を楽しみにしていたのです!言ってたのです!ロゼッタ様聞いてなかったのです!?」
「知らん。さっき馬車でパンを食べてしまったのじゃ。それなら言っておくのじゃ!ワシのせいにするでない!」
「ぐすっ…海鮮食べれないのです…。」
そんな私とロゼッタ様のやり取りを呆れながらミルディが見ている。ヒドイのです。やっぱりロゼッタ様は頑固でワガママなのです!
その後私たちは街中を見て回りました。すると美味しそうな串焼きを売っている露店が目に止まる。肉汁たっぷりのジューシーなお肉が食欲を刺激する。これは食べるしかないのです!
私が屋台のお兄さんに声をかけようとすると、ロゼッタ様に腕を引っ張られる。
「海鮮はどうしたのじゃ?食べれなくなるぞ?」
「うぅ…お肉…海鮮…」
もうお腹がすいてるのです。我慢できないのです。でもここで食べたらダメな気がするのです。私の本能が警鐘を鳴らしているのです。
そんな私を見て意地悪な顔をしているロゼッタ様。ああ大聖女ディアナ様、私はどうしたら…そんな私の様子を見てミルディが救いの手を差し伸べてくれるのです。
「それならあたしと半分こしよう。そうすれば目的の海鮮も食べれるでしょ?あたし買ってくるから。お兄さん!その串焼き1つください!」
「ミルディ様~~…神様~~…」
「ちっつまらんのお…。」
こらこら。舌打ちしないのです。この人は本当に困った人なのです。ミルディが戻って来るまで少し時間がかかるようなので私は近くのベンチに座って待つことにしたのです。
「ロゼッタ様。どうですか久しぶりの外の世界は?」
「まだそんなに時間たっておらんじゃろう…。まぁ悪くはない。」
「もう素直じゃないのです。」
そうロゼッタ様は私に返答するが、その顔は微笑んでいるように見えます。ロゼッタ様を連れ出して良かったのです。
しばらくしてミルディが戻ってくる。両手には串焼きを持ってるのです。片方はタレがかかったお肉、もう片方は何だろう?何か白いものがかかっています。あれはエビですかね?いい匂いです。
私は思わず唾を飲み込む。早く食べたいのです。
「美味しそうだから買っちゃった。アリーゼどうする?こっちも半分こにする?」
「するのです!エビも海鮮なのです!」
そうして私たちはそれぞれ半分こをして串焼きを食べることにするのです。私はまずはタレの方を一口かじる。ジュワッとした旨味が広がる。
続いてエビのほうの串焼きを一噛みする。プリッとして噛む度に魚介特有の風味が広がりとても美味しいです。さらにそこに特製塩ダレの濃厚さが絡み合う。シンプルだがそれが素材の良さを引き立てており美味しさ倍増なのです。
「美味しいのですー。最高なのです!」
「ほんとだね。凄くおいしいよ。」
「…ワシも買うのじゃ!ずるいのじゃ!」
ロゼッタ様は顔を膨らませて串焼きを買いに行く。その後ろ姿は伝説の魔女とは程遠く可愛らしい少女の姿をしていました。その時ミルディが私に言います。
「……たまにはこうして外でご飯もいいかもしれないね。」
「そうなのです!次はどこの街に行って何を食べようかなのです!」
「今食べたばかりで次の食べ物の話なの?アリーゼは。」
ミルディが呆れながらも笑顔で答えてくれる。そんな他愛もない会話をしながら、港町クレスタでの一日を終えるのでした。
港町クレスタに着いて翌日になりました。今日から本格的に次の目的のための新たな旅が始まるのです! 
でもまずはシルクナートでアルグラッドさんから譲り受けた貴族紋のブレスレットをマールウッド家の方に返さないとなのです。大丈夫忘れていないのです。
「それでは出発なのです!」
「元気じゃのう……お主は……。」
「そうね。アリーゼはいつも元気だよね。」
「ロゼッタ様、もっとシャキッとするのです!これからまた長旅になるのですよ!気合いを入れるのです!」
私がそう言うとロゼッタ様が嫌々ながら返事をする。昨日もそうだったけどロゼッタ様は朝が弱いのです。というより寝起きが悪いのです。だからいつもお昼近くに出発することになるのです。
それで大体私とミルディが起こしに向かうのです。だらしない魔女様なのです。とりあえず私たちは貴族マールウッド家に向かうことにします。マールウッド家は、私たちが泊まっていた宿からそれほど離れていなかったのです。
貴族のお屋敷だけあって、街の中でも一際目立つ大きな建物でした。私は門番さんに声をかけてみるとなんと門前払いされてしまいました。
えぇ……ひどいのです……。なんでも今は当主が不在で誰もいないとの一点張りでした。それを見たロゼッタ様が一言呟く。
「…何かあったのじゃな。門前払いなど、対応が異常なのじゃ。」
確かにおかしいのです。これは何かトラブルの気配なのです。私たちはとりあえず街で情報を集めることにするのでした。
常闇の森で伝説の魔女ロゼッタ=ロズウェル様を仲間にした私とミルディは当初の計画通り海鮮料理のために北の港町クレスタへ向かうことにするのです。
その後、結局ロゼッタ様分の馬車代が足りなかったのでギルドでゴブリン退治の依頼を受けることになったのは内緒の話です。でもロゼッタ様の魔法で簡単にゴブリン退治が出来たので良かったのです。
私たちは今馬車の中にいます。
「あっ。ロゼッタ様こぼれてるよ?拭いてあげるからじっとして。」
「!?子供扱いするなミルディ!自分で拭けるのじゃ!」
「いや。こぼすのがもう子供だよ?」
ミルディとロゼッタ様はもうあんなに打ち解けてます。凄い仲良しさんです。羨ましいですね。
窓の外から潮風の匂いがしてくる。もう港町クレスタに着きそうなのです。
港町クレスタは、海に突き出た半島にある街で、この街には大きな港があるのです。そして海の幸も豊富なのです。
私たちの目的である海鮮料理屋さんもこの近くにあるそうなので早速向かうことにします。街の大通りに面したところにそのお店がありました。私は今日は念願の海鮮料理を食べようとしてそのお店に入ろうとしたその時ロゼッタ様が話しかけてくる。
「おい。ワシはお腹がすいておらん。まずは観光じゃ!長い間森の中におったのでな!楽しみじゃ!」
「ええ!?私ずっと海鮮を楽しみにしていたのです!言ってたのです!ロゼッタ様聞いてなかったのです!?」
「知らん。さっき馬車でパンを食べてしまったのじゃ。それなら言っておくのじゃ!ワシのせいにするでない!」
「ぐすっ…海鮮食べれないのです…。」
そんな私とロゼッタ様のやり取りを呆れながらミルディが見ている。ヒドイのです。やっぱりロゼッタ様は頑固でワガママなのです!
その後私たちは街中を見て回りました。すると美味しそうな串焼きを売っている露店が目に止まる。肉汁たっぷりのジューシーなお肉が食欲を刺激する。これは食べるしかないのです!
私が屋台のお兄さんに声をかけようとすると、ロゼッタ様に腕を引っ張られる。
「海鮮はどうしたのじゃ?食べれなくなるぞ?」
「うぅ…お肉…海鮮…」
もうお腹がすいてるのです。我慢できないのです。でもここで食べたらダメな気がするのです。私の本能が警鐘を鳴らしているのです。
そんな私を見て意地悪な顔をしているロゼッタ様。ああ大聖女ディアナ様、私はどうしたら…そんな私の様子を見てミルディが救いの手を差し伸べてくれるのです。
「それならあたしと半分こしよう。そうすれば目的の海鮮も食べれるでしょ?あたし買ってくるから。お兄さん!その串焼き1つください!」
「ミルディ様~~…神様~~…」
「ちっつまらんのお…。」
こらこら。舌打ちしないのです。この人は本当に困った人なのです。ミルディが戻って来るまで少し時間がかかるようなので私は近くのベンチに座って待つことにしたのです。
「ロゼッタ様。どうですか久しぶりの外の世界は?」
「まだそんなに時間たっておらんじゃろう…。まぁ悪くはない。」
「もう素直じゃないのです。」
そうロゼッタ様は私に返答するが、その顔は微笑んでいるように見えます。ロゼッタ様を連れ出して良かったのです。
しばらくしてミルディが戻ってくる。両手には串焼きを持ってるのです。片方はタレがかかったお肉、もう片方は何だろう?何か白いものがかかっています。あれはエビですかね?いい匂いです。
私は思わず唾を飲み込む。早く食べたいのです。
「美味しそうだから買っちゃった。アリーゼどうする?こっちも半分こにする?」
「するのです!エビも海鮮なのです!」
そうして私たちはそれぞれ半分こをして串焼きを食べることにするのです。私はまずはタレの方を一口かじる。ジュワッとした旨味が広がる。
続いてエビのほうの串焼きを一噛みする。プリッとして噛む度に魚介特有の風味が広がりとても美味しいです。さらにそこに特製塩ダレの濃厚さが絡み合う。シンプルだがそれが素材の良さを引き立てており美味しさ倍増なのです。
「美味しいのですー。最高なのです!」
「ほんとだね。凄くおいしいよ。」
「…ワシも買うのじゃ!ずるいのじゃ!」
ロゼッタ様は顔を膨らませて串焼きを買いに行く。その後ろ姿は伝説の魔女とは程遠く可愛らしい少女の姿をしていました。その時ミルディが私に言います。
「……たまにはこうして外でご飯もいいかもしれないね。」
「そうなのです!次はどこの街に行って何を食べようかなのです!」
「今食べたばかりで次の食べ物の話なの?アリーゼは。」
ミルディが呆れながらも笑顔で答えてくれる。そんな他愛もない会話をしながら、港町クレスタでの一日を終えるのでした。
港町クレスタに着いて翌日になりました。今日から本格的に次の目的のための新たな旅が始まるのです! 
でもまずはシルクナートでアルグラッドさんから譲り受けた貴族紋のブレスレットをマールウッド家の方に返さないとなのです。大丈夫忘れていないのです。
「それでは出発なのです!」
「元気じゃのう……お主は……。」
「そうね。アリーゼはいつも元気だよね。」
「ロゼッタ様、もっとシャキッとするのです!これからまた長旅になるのですよ!気合いを入れるのです!」
私がそう言うとロゼッタ様が嫌々ながら返事をする。昨日もそうだったけどロゼッタ様は朝が弱いのです。というより寝起きが悪いのです。だからいつもお昼近くに出発することになるのです。
それで大体私とミルディが起こしに向かうのです。だらしない魔女様なのです。とりあえず私たちは貴族マールウッド家に向かうことにします。マールウッド家は、私たちが泊まっていた宿からそれほど離れていなかったのです。
貴族のお屋敷だけあって、街の中でも一際目立つ大きな建物でした。私は門番さんに声をかけてみるとなんと門前払いされてしまいました。
えぇ……ひどいのです……。なんでも今は当主が不在で誰もいないとの一点張りでした。それを見たロゼッタ様が一言呟く。
「…何かあったのじゃな。門前払いなど、対応が異常なのじゃ。」
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