異世界100円均一ショップ
ファンタジー

完結:1話

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異世界100円均一ショップ

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  • あらすじ

     「――ん? ここはどこだ?」
     
      気が付けば、俺は見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。部屋の中には棚や机があり、ボンヤリとした灯りに照らされている。……あれ、俺の部屋じゃないぞ!? 一体どういうことなんだ……。
     
     「あ、起きたんですね! よかったぁ~!」
     
     「えっ……」
     
      声のした方を見ると、そこには一人の少女が立っていた。年齢は俺と同じくらいだろうか。水色の長い髪で、とても綺麗な女の子だった。彼女はこちらを見てニコッと微笑む。そして、そのままトコトコと近づいてきた。
     
     「えっと……君は誰だい? どうしてここにいるんだ?」
     
     「私はミーアと言います。ここは私の家です」
     
     「ミーアさんの家だって?」
     
     「はい。あなたは森で倒れていたんですよ。それを私が見付けて、ここへ連れてきたんです」
     
     「そうだったのか……。ありがとう。助かったよ」
     
      どうやら、この子が助けてくれたらしい。森の中で放置されたら、死んでいたかもしれない。本当に助かった。
     
     「いいえ、気にしないでください。困った時はお互い様ですよ」
     
     「そっか。ところで――ん? あれ?」
     
     「どうかされましたか?」
     
      不思議そうな顔を浮かべるミーア。
     
     「これは何だ?」
     
     「これって?」
     
     「ほら、ここに画面が……」
     
      俺の目の前には、まるでVRMMOで表示されるような画面があった。これじゃあまるで、ゲーム世界に閉じ込められたか、異世界にでも転移してしまったようじゃないか。
     
     「ええっと、何も見えませんけど……」
     
     「そ、そうか。いや何でもない。気の所為だったようだ」
     
      俺は咄嗟にそう誤魔化したのだった。

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