リリカルポエム

歌唄

手放す才能


期待させて 夢を抱かせて 有限の努力を採取して
使い捨てられる誰かの為の 何者かに成ろうとさせる
僕がこれから見る地獄を知っている貴方となら 何も怖くはなかったけれど
何をしても 寂しかった
ずっと 誰かにあげる為だと思って抱えてた
でも 誰かを傷つける前提で成り立っていて 何かを選び続けるだけだった
まだ戻れる 引き返せる そう思っていた
元に戻せないと知っていても 僕が救ってやれると思っていた
僕が感じた美しさも 痛みも 愛着も どうせ 貴方が仕組んだ感情だ
目が合ったのが僕だった 欲しいと言ったのが君達だった
冷たい水にずっと浸かっている
硬い地面を裸足で走り続けている
芝生に火をつけて燃え尽きてるのを待っている
忠誠も 人生も この首も
どれが一番悪い選択肢になるか直ぐに分かったのにな
僕の全部を使って もう何処にも行かない
気が済んだのなら 今すぐこの頭を撃ち抜いていいんだ


「そんなに何度も呼ばなくたって、聞こえてるよ」

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