リリカルポエム

歌唄

踏み潰す花の名前


若さも 思想も 身体も
全部あの人に捧げちゃったから もう何もないよ
私のこと好きな人には とびきり優しくして
ずっと私のこと好きなまま 誰より幸せになって欲しかった
好きなものに順番をつけることを知らなかったから それも出来なかったんだけど
幸せも 地獄も 逃避行も 全部を終えた君が
最後まで脳裏に焼きついた人間が私だったなら
ずっと楽しませてあげるから 全部賭けて
私の地獄は五月蝿いけれど どう映るかは知っている
君にこの言葉を言ってあげられるのも 君とこの世界に挑むのも 私だけ
他は全部幻で 殺される時に流れる音楽を
君も弾けないから誰かを好きになる度に 私を重ねるんでしょ
開花するはずだった才能 幸せにするはずだった家族
どれが本当に君のものだったか 今ならよくわかるでしょう
君と生きていくのは 私だと思うの



「今度は、これを育てようと思って」

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