リリカルポエム

歌唄

この悪辣は君の目にはどう映るのだろう


未来を恨んだあの感覚はなんだった
燃えるような晴天の日 天を仰ぐ君が私の世界の真ん中になった
大人の間を 制服で駆け抜けて 君の才能に 見惚れて 惹かれて
私の平凡が 奇跡のように殺されたんだ
君のお陰で 諦めた道もあったし
君の所為で 出来たこともあった
私の人生で あれ以上に強烈で美しい日々は二度と訪れない
それなのに 君のようには成れなかった
未来を恨んでいたのは 私だった
大人に成り行くその横顔が綺麗だった
あの日々の中で 何度 君を見上げたのだろう
君が私を指差した それだけが全部で あの時 あの瞬間だけが
私たち ずっと 同じことを考えられた
振り払った 熱が 才能が 私に問いかける
もし もう一度出会えるなら 絶対目を合わせずに すれ違ってみせるよ



「無理だ、きっと満足しない」
「君は同じことくり返すの、嫌いでしょう」

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