リリカルポエム

歌唄

隣の心臓

もう二度と会えない友人も 僕以外と結ばれたあの子も 
お前以外の全部を台無しにした僕も きっと天国には行けないんだろうな
この先どんな場所に堕ちようとも お前の隣に立てるのは僕だけだと思った
運命的な出会いではなかったけれど この人生では逃れないと思った
離れていた時間の方が長くて 声も姿も朧げになってしまったというのに
お前が眩しかったことと その光の鮮烈さは 褪せないまま瞼の裏に焼きついている
友人が好きだったあのゲームも あの子が喜んだサプライズも
全部 いつかのお前を喜ばすためのものだった
違う人生を歩んでいるから 二度と混じり合うことはないと知っていたのに
僕の思考と行動の真ん中にはお前が居て 僕の日常でお前を探す行為が習慣化していた
見つからない度に安堵して 美化したままのお前が僕の中で育っていた
全部が駄目だった訳じゃないけど 勝手に諦めたことの方が多かったな
いつまでもお前を忘れられないで 同じ仕打ちが返ってきた時に
僕はどんな顔で死ぬつもりだったんだろう
お前の何にも成れなかったけど お前以外の何かに成れた
才能の全てがお前の形をしていて 僕はお前じゃないことを知る日々だった
お前の言葉を一から十まで聞いても 都合よく使われて終わるだけ
全部知ってたことだったのに お前が地獄に落ちた時に隣に立てるのは僕だけ思った



「ズルなんてしない、俺は強いから」

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