【電書化】運命のイタズラ電話に甘いおしおきを

水田歩

蒼い悪夢14

 ぶぶ、と携帯が震える。 
 蒼人からだった。

 けれど、どうしても携帯を手にすることができない。

 海が怖くなった自分が海を守る仕事の男を好きになることがどういうことなのか、彼女は予想もしていなかった。


 それから何度も蒼人からメッセージや電話がきた。けれど、とうとう彼女は一度も携帯を握ることができなかった。


 それから、蒼人からの連絡は途切れた。

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