【電書化】運命のイタズラ電話に甘いおしおきを
誤解と怒りと運命の人24
けれど。
おバカで単純な自分達は、もしかしたら似合いのカップルなのかもしれない。
「灯里が許してくれるまで側にいていたい」
じゃあ、許さないと言えば一生一緒にいてくれるのだろうか。
許さないふりをした私のそばで、一生許しを乞えばいい。
けれど怒ってるふりに飽きたのを悟ったら、今までみたいに口説いて甘やかして欲しい。
灯里は拗ねてむくれたふりをする。
真っ赤になって照れてるのをわかっても、ニヤッと笑うだけでつっこんではだめ。
そんなことしたら、本格的にむくれてやる。
でも、『そんな顔も愛おしいのだ』ととろけそうな顔でささやいて欲しい。
こんなこと、種明かしだから言えない。
でも、自分のことを全部わかっていてほしいと思う。
「許さない。私、簡単な女じゃないんだから!」
『なぁーに言ってんの。美咲ちゃんなんか、あんたの経験値低さのせいで面倒くさいだけでしょうが』と上司の清水なら言うだろう。
「デートで食べる時、灯里の好きな食べ物屋にしていい」
「く……!」
食べたいものが食い違う時はジャンケンで勝った方の意見が優先される。
不戦勝は何回くらいまでだろうか。十回は請求してやろう。
おバカで単純な自分達は、もしかしたら似合いのカップルなのかもしれない。
「灯里が許してくれるまで側にいていたい」
じゃあ、許さないと言えば一生一緒にいてくれるのだろうか。
許さないふりをした私のそばで、一生許しを乞えばいい。
けれど怒ってるふりに飽きたのを悟ったら、今までみたいに口説いて甘やかして欲しい。
灯里は拗ねてむくれたふりをする。
真っ赤になって照れてるのをわかっても、ニヤッと笑うだけでつっこんではだめ。
そんなことしたら、本格的にむくれてやる。
でも、『そんな顔も愛おしいのだ』ととろけそうな顔でささやいて欲しい。
こんなこと、種明かしだから言えない。
でも、自分のことを全部わかっていてほしいと思う。
「許さない。私、簡単な女じゃないんだから!」
『なぁーに言ってんの。美咲ちゃんなんか、あんたの経験値低さのせいで面倒くさいだけでしょうが』と上司の清水なら言うだろう。
「デートで食べる時、灯里の好きな食べ物屋にしていい」
「く……!」
食べたいものが食い違う時はジャンケンで勝った方の意見が優先される。
不戦勝は何回くらいまでだろうか。十回は請求してやろう。
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