【電書化】運命のイタズラ電話に甘いおしおきを
誤解と怒りと運命の人7
ダイビングショップの店長からメールがきて、灯里は読んだ瞬間『行く!』と返事をした。
船のチャーター代とタンク、宿も負担しないのなら行くしかない。
彼女はその頃、三度の飯と同じくらい潜るのが大好きだった。
……仕事の内容は客の釣果ゼロを防ぐため、あらかじめ魚群を網で囲っておくと言うもの。
一週間くらい前から店長が知り合いの漁船に同乗させてもらい、探知機で魚群を追い、網を投下しておく。
当日、ダイバー達は海中に待機して、波上の客が釣り糸を垂らしたところに魚を追い込む。
モラルとしてはどうかなと思うが、クーラーボックスに魚がいっぱいになれば客は満足する。
客が帰ればショップの店長から連絡がきて、灯里達は網を回収しながら撤収するのだ。
当日は晴天であったが、波が高い。
危険性が高いとダイビングショップの店長は反対したが、クラアイントから『断るなら違約金を払え』と押し切られて、灯里達ダイバーは海に潜った。
集まったメンバーの中では灯里と知り合い三人が一番慣れていた。
彼女は網を支えるスタッフとして、海底三十メートル付近で待機していた。
船のチャーター代とタンク、宿も負担しないのなら行くしかない。
彼女はその頃、三度の飯と同じくらい潜るのが大好きだった。
……仕事の内容は客の釣果ゼロを防ぐため、あらかじめ魚群を網で囲っておくと言うもの。
一週間くらい前から店長が知り合いの漁船に同乗させてもらい、探知機で魚群を追い、網を投下しておく。
当日、ダイバー達は海中に待機して、波上の客が釣り糸を垂らしたところに魚を追い込む。
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客が帰ればショップの店長から連絡がきて、灯里達は網を回収しながら撤収するのだ。
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