【電書化】運命のイタズラ電話に甘いおしおきを
見合い相手は誰?6
彼から目を離せなかったのは灯里だが、話しかけてきたのは蒼人だ。
彼はUNNO海運の息子だとひけらかしてホテルへ誘っただろうか?
「じゃあ、コールセンターに視察してくれた人と蒼人はなにか関係あるの?」
もしかして、あの人が蒼人の灯里への気持ちを知ってこの見合いを企ててくれたのだろうか?
蒼人は一層苦々しくつぶやいた。
「兄だ」
「じゃあ!」
蒼人の兄はなぜか灯里が弟の恋人と知っていた。
もしかしたら、自分達二人をお膳立てをするために視察まで……までと考えて、さすがに突拍子すぎると気づいた。
順当に考えれば、蒼人が兄に恋人ができたと告げたのだろう。
パッと顔を輝かせた灯里に蒼人はボソリと言った。
「灯里は俺より兄貴を選んだんだな」
「え」
灯里は、ようやく恋人と意思の疎通ができていないことに気がついた。
「あの、」
自分がなにを言いたいのかわからないまま、灯里は蒼人に話かけようとしたが。
蒼人は一瞬体をこわばらせると向きを変え、ぱしん!と襖を音をたてて閉めた。
灯里は呆然とした。
なにがあったのだろう。
彼はUNNO海運の息子だとひけらかしてホテルへ誘っただろうか?
「じゃあ、コールセンターに視察してくれた人と蒼人はなにか関係あるの?」
もしかして、あの人が蒼人の灯里への気持ちを知ってこの見合いを企ててくれたのだろうか?
蒼人は一層苦々しくつぶやいた。
「兄だ」
「じゃあ!」
蒼人の兄はなぜか灯里が弟の恋人と知っていた。
もしかしたら、自分達二人をお膳立てをするために視察まで……までと考えて、さすがに突拍子すぎると気づいた。
順当に考えれば、蒼人が兄に恋人ができたと告げたのだろう。
パッと顔を輝かせた灯里に蒼人はボソリと言った。
「灯里は俺より兄貴を選んだんだな」
「え」
灯里は、ようやく恋人と意思の疎通ができていないことに気がついた。
「あの、」
自分がなにを言いたいのかわからないまま、灯里は蒼人に話かけようとしたが。
蒼人は一瞬体をこわばらせると向きを変え、ぱしん!と襖を音をたてて閉めた。
灯里は呆然とした。
なにがあったのだろう。
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