【電書化】運命のイタズラ電話に甘いおしおきを
蒼人一色の日々23
予想外のことを言われて、今度は灯里が目を丸くする番だった。
「灯里は俺の腕とか背中、好きだろう?」
その通りだった。
蒼人はドヤ顔する。
「胸筋や腹筋もだよな」
ばれてる。
「……私を見惚れさせるために筋トレしてるの」
恥ずかしさをごまかすように、言ってみた。
全くこの男は頭の中、どこまで脳筋なのだ。
蒼人が懸垂をしてるとき、Tシャツが汗で背中に張りつき、彼の背筋を浮き彫りにしていた。
照明のおかげで背中にくっきりとした陰影ができて、筋肉がよじれるたびにうっとりしたとも。
そもそも車椅子を使っていた蒼人の上腕二頭筋に見惚れたとも。
今だって廊下にへたばっているくせに、上目遣いをしてくるのがセクシーでかぶりつきたくて、うずうずしている。
「それもある」
蒼人はひょいと上半身のバネを使って伸び上がると、灯里の唇にちゅ、とキスをした。
「好きな子が見惚れてくれるなんてご褒美なけりゃ、仕事でもないのに筋トレできないよ」
灯里は真っ赤になった。
「……蒼人のばかっ」
灯里はくるりと背中を向けると、部屋に戻った。
「えー、告白したのにスルー?」
少し不満そうな声を背中に受けながら、灯里はにやけそうになった。
「灯里は俺の腕とか背中、好きだろう?」
その通りだった。
蒼人はドヤ顔する。
「胸筋や腹筋もだよな」
ばれてる。
「……私を見惚れさせるために筋トレしてるの」
恥ずかしさをごまかすように、言ってみた。
全くこの男は頭の中、どこまで脳筋なのだ。
蒼人が懸垂をしてるとき、Tシャツが汗で背中に張りつき、彼の背筋を浮き彫りにしていた。
照明のおかげで背中にくっきりとした陰影ができて、筋肉がよじれるたびにうっとりしたとも。
そもそも車椅子を使っていた蒼人の上腕二頭筋に見惚れたとも。
今だって廊下にへたばっているくせに、上目遣いをしてくるのがセクシーでかぶりつきたくて、うずうずしている。
「それもある」
蒼人はひょいと上半身のバネを使って伸び上がると、灯里の唇にちゅ、とキスをした。
「好きな子が見惚れてくれるなんてご褒美なけりゃ、仕事でもないのに筋トレできないよ」
灯里は真っ赤になった。
「……蒼人のばかっ」
灯里はくるりと背中を向けると、部屋に戻った。
「えー、告白したのにスルー?」
少し不満そうな声を背中に受けながら、灯里はにやけそうになった。
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