乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

226話 イザベラとフレッドの里帰り-3

「イザベラ~~!! 会いたかったぞぉ~~!!」

「お父様~~!!」

 私と父は熱い抱擁を交わす。
 ――なんてことはしない。
 私ももういいお年頃だからね。
 実父とはいえ、男性に抱きつくのは恥ずかしい。
 直前で、サッと避ける。

「おかえりなさい、イザベラ」

「はい、ただいま戻りました。お母様」

 私は母の出迎えに答える。
 フレッドもまた、彼の母と挨拶を交わしていた。
 そのまま、私は家族団らんの一時を過ごす。

「イザベラ、何だかお前……」

「はい? 私がどうされましたか? お父様」

「一皮剥けたな」

「え……? そ、そうでしょうか?」

 私は戸惑う。
 確かに、私は前回の里帰りよりも成長しているとは思う。
 闇の瘴気の件があったからね。
 でも、それをすぐに指摘されるとは思わなかった。
 というか、あの件は父上にも報告していないわけで……。

「ああ。前よりも大人っぽくなった感じがするよ。これも、学園生活のおかげかな」

「そ、そうですね。おほほ……。王立学園には優秀な人がたくさんいて、切磋琢磨していますから」

 私は適当に取り繕った。
 あの件を説明しようとしたら、いろいろと面倒くさいからね。
 ここは誤魔化すに限る。
 その後も、楽しく無難な家族団らんが進んでいく。
 そして――

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