乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

213話 イザベラ様-2【アリシア視点】

「少し前に、村で魔法の適性検査を受けたことがあったと思うんだけど――」

「うん、覚えてるよ。確か、魔法陣が光ったんだよね?」

「えぇ、それよ。あなたの魔法適正値は高かった。だから、どうしても入学してほしいと言われたの」

「そんなぁ……」

 正直、魔法を使うのは怖いです。
 それに、貴族や王族の方々と一緒に学園生活を送るのも緊張します。

「お願いよ、アリシア。どうか私の願いを聞き入れてほしいの。学園で学ぶことは、きっとあなたの世界を広げてくれるわ」

「ママ……」

 わたしのことを真剣に想ってくれているのが分かります。
 だからこそ、断りにくいのです。

「それに、ご当主様は今回のことでさらなるご支援を約束してくれたの。あなたのことを、自分の正式な子供だと公表されるつもりらしいわ」

「そっか……。分かったよ、ママ」

「ありがとう、アリシア! 実はもう入学手続きは進められてしまっているみたいなのよ。日程は……」

 こうして、わたしは王立学園に通うことになりました。
 それからの時間は、目まぐるしく過ぎていきました。
 村じゅうで騒ぎになったり。
 王都への道中で魔物に襲われたり。
 他にもいろいろありましたが、とにかく大変だったんです。
 でも、一番大変だったのはやっぱり入学後でした。

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