乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

163話 土下座

「土下座しなさい」

「え……?」

「聞こえなかったのかしら? この私に無礼な態度を取ったことに対して、地面に頭をつけて謝罪しろと言っているのよ!」

「そ、それは……いくらなんでも……」

「黙りなさい!! 下賤の分際で私の命令に逆らおうっていうの!? 私は王子の婚約者よ。つまり、未来の王妃様。平民混じりは頭を垂れるのが当然でしょう?」

「…………」

「ほら、早くなさい! あなたの行動次第では、許してあげなくもないわよ?」

「…………はい」

 アリシアは無言でその場に座り込み、額を地面へ擦り付けた。
 屈辱的な行為であった。

「それでいいのよ。あなたみたいな薄汚い人間に、高貴な私が貶められるなんてあり得ないものね……」

 イザベラは満足そうに呟く。
 彼女はアリシアを踏みつけようとした。
 だが、それは叶わない。

「そこまでだ!! イザベラ・アディントン、これ以上の狼籍は見過ごせないぞ!」

 エドワード王子が姿を現したからだ。

「イザベラ嬢、なんてことを……」

「侯爵家令嬢として、許されない行為ですよ」

 カインとオスカーまでいる。
 いつの間にか彼らが近くに来ていたようだ。
 イザベラは舌打ちをするのだった。

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