悪役令嬢にはブラック企業で働いてもらいます
飲み会は続きます
「いやーよかったよ!皆1:00までに終わって!」
ニコニコとビールを飲む八木杉とは対照的に、私はげんなりとしながらその場にいた。
昨日松下と一緒にいた時間に溜まっていた仕事が全く終わらなくて大変だった。
仕事が終わったのは、0:30。
正直その時点で帰って寝たかった。
「皆でやれば仕事も早い!」
八木杉と総司が私と松下の仕事を手伝いなんとか仕事を終わらせたわけだけれど、正直仕事を終わらせたんだからさっさと帰って寝たいんだけど。
松下も私も朝早いんだから。
私の腕にひっついて寝ている松下を横目に見ながら私はこんな会を企画した八木杉をジト目で見つめていた。
「総司君は、仕事ができる男だね!」
「ありがとうございます」
「それにカッコよくて愛想もいい。さぞモテるだろう?」
総司は飲んだ八木杉に絡まれていた。
「いえいえそんな事ないですよ」
「恋人はいるのかい?」
「いませんよ」
「よく溝沼さんと話してるけど」
え?私?
「あれはないですよ~勘弁してください」
元気よく答えるんじゃないわよ。
「溝沼さんは、あんまりお酒飲めないの?」
「えぇ」
こんなよくわからない飲み物飲むわけないでしょ。
向こうの世界ではぶどう酒しか飲まなかったし。
「仕事ができるといえば、八木杉さんこそ東大、でてるんですよね」
「あ~...うん。まぁね」
「何よ東大って」
八木杉には、知らないの?という顔をされた。
いやいやそんなに驚かなくてもいいじゃない。
総司、あんたそんな事もしらねぇのかよって顔してるのバレバレよ。
「んーまぁ馬鹿でもわかるように説明すると、めちゃくちゃ頭のいい人が入れる大学の事ですよ」
「八木杉頭いいの。全然そんな風には見えないわよ」
さっきまで元気よく飲んでいた八木杉は、頭をボリボリ掻いて俯いた。
「あ、いや...まぁ、ね」
「気にしなくていいですよ八木杉さん。馬鹿は東大も知らないお前だろって言ってやってください」
総司が珍しく気を使っている!?
「失礼ねぇ、思った事を言っただけじゃないの」
「いや、いいんだよ。溝沼さんは悪くないから」
八木杉は、頭がいいのね。
そうは見えないと言ったけれど、仕事を手伝ってくれた時驚くほど仕事が早くてテキパキとこなしていたし、パソコンの打ち込みもとても早かったわ。実は機械なんじゃないかってくらい。
八木杉がもっと早く仕事に復帰してくれていたらきっともっと仕事が早く進んでいたでしょうね。そう思うくらい八木杉はヘラヘラしてるのに仕事ができる男なのよ。
「そんなにすごいならなんで早く言わないのよ」
「言うわけないじゃないですか。溝沼さんと違いますよ」
凄いなら自分が凄い事をなんで言わないわけ?そしたら見る目だって変わるのに。
「なんで総司君オレが東大出てるって知ってるの?」
「新入社員に東大のエリートが来るって聞いたからですよ」
明らかにさっきの明るかった八木杉とは様子が違う。
私は違和感に首を傾げていたけれど、総司はニコニコと話していた。
「そ、そうなんだ。まぁでも大した事ないよオレは」
いつも八木杉に貼り付いた笑顔に影がさしていた。
「さ!そんな事よりビールおかわりしちゃおうかな!」
この飲み会は閉店の2:30まで続いた。
総司が八木杉に付き合わされて飲まされてるって感じだったけど。
でも私は飲み会が終わるまで八木杉の笑顔にさした影にモヤモヤしていた。
ニコニコとビールを飲む八木杉とは対照的に、私はげんなりとしながらその場にいた。
昨日松下と一緒にいた時間に溜まっていた仕事が全く終わらなくて大変だった。
仕事が終わったのは、0:30。
正直その時点で帰って寝たかった。
「皆でやれば仕事も早い!」
八木杉と総司が私と松下の仕事を手伝いなんとか仕事を終わらせたわけだけれど、正直仕事を終わらせたんだからさっさと帰って寝たいんだけど。
松下も私も朝早いんだから。
私の腕にひっついて寝ている松下を横目に見ながら私はこんな会を企画した八木杉をジト目で見つめていた。
「総司君は、仕事ができる男だね!」
「ありがとうございます」
「それにカッコよくて愛想もいい。さぞモテるだろう?」
総司は飲んだ八木杉に絡まれていた。
「いえいえそんな事ないですよ」
「恋人はいるのかい?」
「いませんよ」
「よく溝沼さんと話してるけど」
え?私?
「あれはないですよ~勘弁してください」
元気よく答えるんじゃないわよ。
「溝沼さんは、あんまりお酒飲めないの?」
「えぇ」
こんなよくわからない飲み物飲むわけないでしょ。
向こうの世界ではぶどう酒しか飲まなかったし。
「仕事ができるといえば、八木杉さんこそ東大、でてるんですよね」
「あ~...うん。まぁね」
「何よ東大って」
八木杉には、知らないの?という顔をされた。
いやいやそんなに驚かなくてもいいじゃない。
総司、あんたそんな事もしらねぇのかよって顔してるのバレバレよ。
「んーまぁ馬鹿でもわかるように説明すると、めちゃくちゃ頭のいい人が入れる大学の事ですよ」
「八木杉頭いいの。全然そんな風には見えないわよ」
さっきまで元気よく飲んでいた八木杉は、頭をボリボリ掻いて俯いた。
「あ、いや...まぁ、ね」
「気にしなくていいですよ八木杉さん。馬鹿は東大も知らないお前だろって言ってやってください」
総司が珍しく気を使っている!?
「失礼ねぇ、思った事を言っただけじゃないの」
「いや、いいんだよ。溝沼さんは悪くないから」
八木杉は、頭がいいのね。
そうは見えないと言ったけれど、仕事を手伝ってくれた時驚くほど仕事が早くてテキパキとこなしていたし、パソコンの打ち込みもとても早かったわ。実は機械なんじゃないかってくらい。
八木杉がもっと早く仕事に復帰してくれていたらきっともっと仕事が早く進んでいたでしょうね。そう思うくらい八木杉はヘラヘラしてるのに仕事ができる男なのよ。
「そんなにすごいならなんで早く言わないのよ」
「言うわけないじゃないですか。溝沼さんと違いますよ」
凄いなら自分が凄い事をなんで言わないわけ?そしたら見る目だって変わるのに。
「なんで総司君オレが東大出てるって知ってるの?」
「新入社員に東大のエリートが来るって聞いたからですよ」
明らかにさっきの明るかった八木杉とは様子が違う。
私は違和感に首を傾げていたけれど、総司はニコニコと話していた。
「そ、そうなんだ。まぁでも大した事ないよオレは」
いつも八木杉に貼り付いた笑顔に影がさしていた。
「さ!そんな事よりビールおかわりしちゃおうかな!」
この飲み会は閉店の2:30まで続いた。
総司が八木杉に付き合わされて飲まされてるって感じだったけど。
でも私は飲み会が終わるまで八木杉の笑顔にさした影にモヤモヤしていた。
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