怪奇探偵社
(4)
ナイさんがドアを開けた。
部屋は以外と広くて、落ち着いた雰囲気の家具や雑貨で揃えられている。
3~4人座れそうなソファが2つと、1人が座るソファが2つ。
1つの広めな長方形のテーブルを囲み、対になるように置いてあり、左右に置いてある3~4人用ソファに1人ずつ、奥にある1人用ソファに赤い髪が印象的な女性が1人座っている。
そして、その女性の後ろに並ぶように3人が姿勢良く立っていた。
後ろに立つ、その3人からは悪霊の気配がするのだが…
「蓮クン〜、今居る皆を紹介するねぇ〜。
奥に座ってる赤髪黄眼の威圧感ある女の人がここの社長の神森 乃良さんでぇ〜、
右のソファの全身黒なシュッとしてる女の人が副社長の榊原 楓さん〜。
左の方に座ってるぅ〜、黒髪赤眼で、真っ赤なペロペロキャンディ舐めてる女の子が、バイトの赤野 ユアちゃんだよぉ〜。
あと2人社員がいるんだけど、今は他の所に泊まり掛けで仕事してるから居ないんだぁ〜
皆と仲良くしてね〜」
彩嶺さんが紹介してくれた。だが、あの3人の紹介が無かった。どういうことだろう。
「よろしくお願いします、柏木蓮です!
…あの、奥の3人は何方ですか…?」
俺が悪霊の塊に見えていたということは、確実にあの3人も見えているはず。
「あらァ〜!やっぱり見えてるのね?どのくらい見えてるのかしらァ〜!外見は?声は聴こえるの?」
「えっ、えっと、社長さんに近い方から、若い長身の男性で、髪は長くて結んでる…青っぽい紺色…?執事みたいな黒い服で、顔は人気アイドルより整ってますね…。めっちゃこっち睨んでますけど…」
「2人目は〜?」
彩嶺が少し眠そうに次を促した。
「真ん中の人は、眼鏡をかけている男性で、七三分け…服装は紺のスーツを着てます。なんだか…几帳面な感じですかね?
3人目は茶髪でボブヘアの女性ですね。白黒のファッションで、副社長さん?をずっと見ながらニコニコしてます。
3人とも声はまだ出して無いですよね?」
「凄いわァ〜!
そういう修行も覚醒もしてないのに、本当にハッキリと見えてるのねェ〜!!
3人とも元悪霊なんだけど、今はここ、怪奇探偵社を守っているのよ〜!3人の名前はねェ、
1人目に言ってたのは″トォ″って人よォ〜!さっきドア越しに霊圧をかけてきたのはアイツ。さっきも言ったけど、悪い奴ではないのよ?
2人目は″リツ″。度を超えた綺麗好きだから、汚すと死ぬ程怒られるわ。気をつけてね?
3人目は″ミオ″。既に見ててわかると思うけど、副社長の榊原さんの事が大好きな子ね。榊原さんの事を下の名前で呼ぶと殺されるわ。」
「わ、わかりました、気をつけます。」
やっぱり1人目の霊…″トォ″さんがあのゾッとする悪寒を出てきた人だったのか…
力の感じが同じだった為、あの霊だろうと思っていた。だが、俺はあの人にあんなに睨まれる事をした覚えはないのだが……
「柏木蓮さん…だったかな?よろしくお願いするよ。そしておはよう。さっきはトォがすまなかった。私のことは乃良と呼んでくれ。体調は大丈夫か?」
奥の1人用ソファに座る女性…社長の神森 乃良が口を開いた。堂々とした覇気のある人で迫力があり、若いのに社長という立場が驚く程に似合う。
ドア越しに聞こえた声はこの人だったようだ。威厳や覇気のある、けれど優しい声。
「よろしくお願いします!大丈夫です!逆に身体が軽すぎて驚くほどです!助けていただいてありがとうございます!」
「それは良かった。色々としなくてはならない話もあるが…とりあえず″ミック″を食べようか。」
ほれ、と乃良さんが手渡してくれる。
ナイさんが俺を呼びに来てから少し時間が経っているから、冷めてしまっているだろうと思っていたのだが…ハンバーガーを持ってみると、出来たてのように熱々で驚いた。
俺は紙箱を開け、夢中で″ビックミック″にかぶりついた。
部屋は以外と広くて、落ち着いた雰囲気の家具や雑貨で揃えられている。
3~4人座れそうなソファが2つと、1人が座るソファが2つ。
1つの広めな長方形のテーブルを囲み、対になるように置いてあり、左右に置いてある3~4人用ソファに1人ずつ、奥にある1人用ソファに赤い髪が印象的な女性が1人座っている。
そして、その女性の後ろに並ぶように3人が姿勢良く立っていた。
後ろに立つ、その3人からは悪霊の気配がするのだが…
「蓮クン〜、今居る皆を紹介するねぇ〜。
奥に座ってる赤髪黄眼の威圧感ある女の人がここの社長の神森 乃良さんでぇ〜、
右のソファの全身黒なシュッとしてる女の人が副社長の榊原 楓さん〜。
左の方に座ってるぅ〜、黒髪赤眼で、真っ赤なペロペロキャンディ舐めてる女の子が、バイトの赤野 ユアちゃんだよぉ〜。
あと2人社員がいるんだけど、今は他の所に泊まり掛けで仕事してるから居ないんだぁ〜
皆と仲良くしてね〜」
彩嶺さんが紹介してくれた。だが、あの3人の紹介が無かった。どういうことだろう。
「よろしくお願いします、柏木蓮です!
…あの、奥の3人は何方ですか…?」
俺が悪霊の塊に見えていたということは、確実にあの3人も見えているはず。
「あらァ〜!やっぱり見えてるのね?どのくらい見えてるのかしらァ〜!外見は?声は聴こえるの?」
「えっ、えっと、社長さんに近い方から、若い長身の男性で、髪は長くて結んでる…青っぽい紺色…?執事みたいな黒い服で、顔は人気アイドルより整ってますね…。めっちゃこっち睨んでますけど…」
「2人目は〜?」
彩嶺が少し眠そうに次を促した。
「真ん中の人は、眼鏡をかけている男性で、七三分け…服装は紺のスーツを着てます。なんだか…几帳面な感じですかね?
3人目は茶髪でボブヘアの女性ですね。白黒のファッションで、副社長さん?をずっと見ながらニコニコしてます。
3人とも声はまだ出して無いですよね?」
「凄いわァ〜!
そういう修行も覚醒もしてないのに、本当にハッキリと見えてるのねェ〜!!
3人とも元悪霊なんだけど、今はここ、怪奇探偵社を守っているのよ〜!3人の名前はねェ、
1人目に言ってたのは″トォ″って人よォ〜!さっきドア越しに霊圧をかけてきたのはアイツ。さっきも言ったけど、悪い奴ではないのよ?
2人目は″リツ″。度を超えた綺麗好きだから、汚すと死ぬ程怒られるわ。気をつけてね?
3人目は″ミオ″。既に見ててわかると思うけど、副社長の榊原さんの事が大好きな子ね。榊原さんの事を下の名前で呼ぶと殺されるわ。」
「わ、わかりました、気をつけます。」
やっぱり1人目の霊…″トォ″さんがあのゾッとする悪寒を出てきた人だったのか…
力の感じが同じだった為、あの霊だろうと思っていた。だが、俺はあの人にあんなに睨まれる事をした覚えはないのだが……
「柏木蓮さん…だったかな?よろしくお願いするよ。そしておはよう。さっきはトォがすまなかった。私のことは乃良と呼んでくれ。体調は大丈夫か?」
奥の1人用ソファに座る女性…社長の神森 乃良が口を開いた。堂々とした覇気のある人で迫力があり、若いのに社長という立場が驚く程に似合う。
ドア越しに聞こえた声はこの人だったようだ。威厳や覇気のある、けれど優しい声。
「よろしくお願いします!大丈夫です!逆に身体が軽すぎて驚くほどです!助けていただいてありがとうございます!」
「それは良かった。色々としなくてはならない話もあるが…とりあえず″ミック″を食べようか。」
ほれ、と乃良さんが手渡してくれる。
ナイさんが俺を呼びに来てから少し時間が経っているから、冷めてしまっているだろうと思っていたのだが…ハンバーガーを持ってみると、出来たてのように熱々で驚いた。
俺は紙箱を開け、夢中で″ビックミック″にかぶりついた。
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