総合詩集

ノベルバユーザー590414

Write you.

君を書いてあの子を書いて僕を書いてそしてまた君を書く
僕の存在を見て欲しいから僕の正体を知られたくないから
未完成な心を知らないフリするように僕はまたペンを拾う

本音を隠して 後ろを向いているのは駄目なんだ
怖がらなくていい 不甲斐ないけどきっと生きて現れるんだ
一途な空を 共存する生物を眺めて抱えて書いて
君を書いて あの子を書いて 証拠のない過去を現すようにキーを打つ

「救いはないんだ。」て言う
目を細めて勝ち誇った笑みで
「そんなこと絶対無い。」とはっきり言うだけの力はあるから

君を書いてあの子を書いて僕を書いてそしてまた思い出を探る
僕の存在を見て欲しいから僕の正体を知られたくないから
未完成な想いを胸に僕はまた紙を広げる

カスのような笑みを 取り戻せない時間を無駄にするのは駄目だから
笑うなクソが 情けなくても絶対1人で現れるんだ
統一する海を 流れる川を眺めては濁すから
君らを書いて 死にかけの過去を引き戻すようにペンを持つ

君らを書いてあの子達を書いて僕を書いてそしてまた君らを書いて
出しても出し切れない心を無理矢理でも出すように
手を動かして指を動かして
それでもやり切れない気持ち悪い
上手く書けないゴミくずのようだ
それでも書きたいのは飢えた心を壊したいから

空白で 空虚で 上手くいかない人生だ
好きになっても飽きてしまう
そんな軽い心臓だ

君らを書いてあの子達を書いて僕を書いてそしてまた君らを書くんだ
やり切れない 出し切れない
もうどれが本心だ
情けないけど 不甲斐ないけどこの気持ちだけは消えやしない
ずっと書いていたいんだ
壁を壊したいんだ
君らを書いていたいんだ
否定するなよ僕の存在を なぁ!

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